ベンチャー企業の面接は、大手企業の面接とはスタイルやチェックポイントが異なります。
本記事では、ベンチャー企業の面接の流れや特徴、事前対策について解説します。
よくある質問と回答例、突破のコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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ベンチャー企業の面接と大手企業の面接の違い
ベンチャー企業の面接は、大手企業とは少々異なります。
そのため、大手企業の面接しか受けたことがない方が事前情報なしにベンチャー企業の面接を受けると、勝手の違いに戸惑い、本来の自分を発揮できないかもしれません。
採用されるためにも、面接で本来の力を発揮できるようにしておくことが大切です。
まずは、ベンチャー企業によくある面接のスタイルについての理解を深めておきましょう。
ベンチャー企業の面接は人事→現場→役員の3回が一般的
ベンチャー企業の面接は、人事担当者→現場の課長や主任→役員の3回実施されることが一般的です。
ベンチャー企業の中でも企業規模が大きい場合や、すでに上場している場合は、大手企業の面接とは大差ありません。
しかし、創業してから日が浅く、社員数も多くはないベンチャー企業では、初回からいきなり社長の面接というケースもあります。
いきなり社長面接を受ける場合では、面接1回のみで採用可否が決まることもあります。
一次面接はカフェなどで実施されることも多い
複数回面接が実施されるケースでは、一次面接はカフェなどで気軽な雑談形式で行われることもあります。
応募者がリラックスできるように配慮してくれるため、あまり緊張せずに済むでしょう。
ただし、「リラックスして」「気軽な気持ちで来てくれたらよいから」といわれても、額面通りに受け取るのはNGです。
初対面であることや相手が目上の立場であることを理解し、社会人としてふさわしい態度で対応するようにしましょう。
面接というよりは面談スタイルが多い
応募者の多い大手企業では、一次面接や二次面接は集団面接のスタイルが一般的です。
数人まとめて質問されたり、グループ討論の形で実施されたりすることもあります。
しかし、ベンチャー企業では、一次面接でも集団面接ではなく1対1が一般的です。
場合によっては、一次面接でも複数人の面接官に対して応募者一人となることもあります。
他の応募者がいない分、いきなり内面に迫るような深い質問をされることもあるため注意が必要です。
ベンチャー企業は、大手企業と比べると社員数が少なく、社員同士の関わりも密になる傾向にあります。
良好な関係を築ける人間性かどうかを重視することが多いため、第一印象で「一緒に働きたい」と思わせるようにセルフプロデュースしましょう。
面接時の服装は「自由に」と案内されることがある
ベンチャー企業では、面接通知書に「服装は自由」と記載されていることがあります。
実際に職場でも、スーツを着用せずにカジュアルなスタイルの社員が多く、服装についてはあまり気にしない社風の会社が多いです。
しかし、面接は初対面の方と会う機会であり、なおかつ採用試験の一貫です。
あまりにもカジュアルなスタイルは、常識ある社会人とは判断されないでしょう。
「服装は自由」と記載されていても、スーツやジャケットなどは着用するほうがよいかもしれません。
また、「スーツ不要」と記載されている場合なら、清潔できちんとした感じに見えるオフィスカジュアルがおすすめです。
転職経験は不利にならない
転職経験があることは、ベンチャー企業の面接では不利にはなりません。
ベンチャー企業では、自分自身のキャリアアップやキャリアプランのために転職を繰り返すのは自然なことと認識されているため、転職経験が数回あるからといって採用されにくくなることはないでしょう。
しかし、転職回数が多すぎると、「協調性に問題があるのでは?」と疑われることもあります。
転職した理由について尋ねられたときは、「人間関係がうまくいかなくて……」「残業が多すぎて……」といったネガティブな理由を答えるのではなく、ポジティブな表現になるように注意してください。
職歴がどうしても多すぎる場合は、なぜ職歴が多いのかという理由に加え、自分のキャリアプランから一貫してブレないことや、スキルの強みをアピールするとよいでしょう。
たとえば、目指す将来像を語り、実現のためには多くの業種や企業を経験する必要があったと説明できるかもしれません。
転職経験が多い方は、スムーズに答えられるように準備をしておきましょう。
【業界別】ベンチャー企業の面接の特徴
ベンチャー企業の面接は、企業規模によって回数やスタイルが異なり、業界によっても少々異なります。
とりわけ注意したいのが、「どのような人材を選ぶか」という点です。
業界別に選ばれる人材の特徴を紹介します。
サービス業・小売業
サービス業や小売業では顧客と接する機会が多いため、主にコミュニケーションスキルをチェックされます。
初対面でも人見知りせずに話せるか、また、自分勝手に話すのではなく、相手の様子を観察して適切な対応をとれる人物なのかも確認されるでしょう。
適切なコミュニケーションスキルとは、相手の気持ちの変化を敏感に察知し、自分自身の態度や話題に反映させる能力のことでもあります。
たとえば、クレーム対応などの場面では、相手が不満を抱えていることが前提です。
つい相手の言葉や態度も厳しいものとなりがちですが、相手に寄り添いつつも、自分がすべき主張はしっかりと伝えることが望ましいでしょう。
そのため面接では、普段から温かみのある対応ができているのか、また、話し方や表情が穏やかなのかも確認されます。
IT系
IT系の業界では、新しい技術が日々開発されています。
自社の商品・サービスに精通していることは当然ですが、新しい技術についても正しく理解し、常に知識をアップデートしていることが必要です。
そのため、面接では、新しいことを貪欲に学ぶ知識欲があるのか確認されます。
また、IT系の業界では、個人単位での業務よりもチーム単位で業務を行う機会が多いです。
一人ひとりの能力も重要ですが、チームで協力して仕事をやり遂げる協調性も重要視されます。
面接で学生時代の活動や仕事について問われたときは、自分の能力の高さよりも集団の中でどのように行動をしたか、集団でどのようなことを成し遂げたかに注目して経験を語るようにしましょう。
コンサルティング
コンサルティングの仕事は、顧客の課題を見つけ、適切な解決策を提案・実行することです。
根拠のない思い付きで行動していると、顧客の課題を発見したり、適切な解決策を提案したりできません。
顧客の現状を分析し、論理的に問題点を洗い出す論理的思考力が求められる職場といえるでしょう。
論理的思考力は、面接の受け答えからもチェックされます。
面接官の質問に対して飛躍なく丁寧に考え、妥当性の高い結論を出せる人物なのか確認されます。
言葉を丁寧に聞き、正確に理解する力、理解したことを分析している力も必要です。
また、論理的かつ妥当性の高い考え方ができる人物でも、自分の考えを一方的に押し付けるような態度では顧客からは受け入れてもらえません。
正論を述べることも大切ですが、顧客の共感を得るためにも、説明力の高さや人当たりのよさが重要です。
広告業・マスコミ
広告業やマスコミでは、実際のモノやサービスを扱いません。
モノやサービスのイメージをメインとする無形ビジネスのため、想像力がある人物が望ましいと考えられます。
面接でも、希望や将来といった抽象的な概念を、豊かな想像力で具体的に説明できる力が確認されるでしょう。
視野の広さも大切です。
広告業・マスコミでは多くの人々に注目される広告や映像、文章などを提供し続けなくてはいけません。
視野が狭く、偏った見方に基づいた情報のみを提供しているなら、消費者の心をつかむことは難しいでしょう。
また、周囲を巻き込む力も大切なポイントです。
広告業やマスコミでは、一つのプロジェクトに対して多くのスタッフや参加者が動きます。
自分一人の思いだけで独断的に進めていくといった形では、プロジェクトは成功しません。
ゴールをイメージし、周囲の人々を巻き込んで完成させていくためにも、求心力と実行力が問われます。
ベンチャー企業の面接前に実施しておくこと
ベンチャー企業の面接に臨む前に、次の準備が必要です。
- 自己分析
- 企業研究・業界研究
- スキルアップ
- 模擬面接
それぞれの準備がなぜ必要なのか、また、どのように準備できるのか具体的に説明します。
自己分析
さまざまなサイトや就職・転職情報誌などで、「就職活動や転職活動には自己分析が大切」といわれています。
しかし、「自分のことは自分が一番よくわかっているのだから、あえて自己分析する必要はない」と考え、自己分析をしないまま面接に臨む方も少なくありません。
自分で自分のことを理解したような気持ちになっていても、人間の考えは日々変わるため、一度、じっくりと自分に向き合って丁寧に自己分析をしておくことは大切です。
自己分析はわずかな時間でも実施できますが、就職活動・転職活動を成功させたいのであれば、数時間かけて取り組みましょう。
自覚していなかった自分の姿や、現在の性格になった理由が見つかるかもしれません。
就職活動・転職活動の自己分析でよく用いられる自己分析の手法としては、次のものが挙げられます。
- Will-Can-Must
- マインドマップ
- 自分史
いずれの手法も手軽にできるため、面接前の準備に適しています。
ぜひ気になった手法で、自己分析をしてみてください。
Will-Can-Must
Will-Can-Mustとは、次の3つをグループ化して、思い付くものをリストアップする自己分析方法です。
- Will:したいこと
- Can:できること
- Must:しなくてはいけないこと
WillとCanの中に重なっている要素があれば、就きたい仕事を割り出すヒントになります。
たとえば、Willに「海外で活躍したい」、Canに「英語」「中国語」などがあれば、海外で働ける可能性のある商社やグローバルメーカーなどを検討できるでしょう。
また、Mustは周囲から期待されていることとも言い換えられます。
自分が企業から期待されている点を理解すれば、自分に合った仕事が見つかりやすくなります。
WillとCanに重なっている要素がないときやWillがないときは、Mustから職種を探してみるのも一つの方法です。
周囲から期待されていることを職業にすることで、やりがいを持って働きやすくなります。
マインドマップ
マインドマップとは、思考を整理するときに活用できる自己分析の方法です。
人間の頭にはさまざまな事柄が同時に浮かんでいます。
突飛のない思い付きでも、思考の中では何かの理由や連想させるものと結び付いていると考えられます。
マインドマップを実施することで、自分の思考の流れを図として描き、自分が重視していることや注意を払っていること、行動を決定する原理などを具体的に理解できるようになるでしょう。
まずは、紙の中央に「自分」と書いてください。
「自分」以外でもマインドマップを作成できますが、就職活動・転職活動では自己分析が求められるため、原則として「自分」を中心に分析していきます。
「自分」の周りに「やりたいこと」や「苦手なこと」「努力したこと」「好きなこと・趣味」など、分析のキーワードとなる言葉を書いてください。
そして、自分とそれらのキーワードを線でつなぎます。
次に、キーワードから連想される言葉やイメージを、できるだけ多くリストアップしていきましょう。
それらの言葉をまた線でつなぎ、リストアップした言葉からさらに連想できる言葉をつないでいきます。
連想から連想を続けていくことで、自分を中心としたクモの巣のような図(マインドマップ)ができあがります。
マインドマップは、自分自身の価値観を具現化したものです。
線でつながれた言葉をまとめると、面接のときに「苦手なことは?」「今まで努力したことは?」と尋ねられても、スムーズに自分の考えを説明できるようになります。
自分史
自分史とは、自分という人物の歴史のことです。
今までの人生において何を考え、何をしえきたのかを時系列に文章化し、自分の弱みや強みを再認識します。
次の手順で実施してください。
- 中学生・高校生・大学生など、今まで所属してきた学校や会社を時系列に記載する
- それぞれの時代において、印象的な出来事と自分が取り組んできたことを記載する
- 取り組んできたことの背景や経緯、大変だったことなどについて深掘りする
なお、深掘りするときは、次のポイントに注目してください。
- 取り組んだ理由
- 取り組むまでの経緯
- 苦労したこと、悩んだこと
- 大変さと向き合った方法
- 取り組みを通して学んだこと
たとえば、高校生のときに剣道部に入部していた場合であれば、剣道部で経験したことや考えたことを次のように深掘りできるかもしれません。
- 取り組んだ理由:「運動部に入部するように」と親に勧められたため
- 取り組むまでの経緯:あまり気乗りがしなかったため、中学時代の友人を誘った
- 苦労したこと、悩んだこと:経験者が多く、最初の1年は馴染めなかった
- 大変さと向き合った方法:土日も毎日素振りと走り込みをして体力増進を目指した
- 取り組みを通して学んだこと:興味がないことでも続ければ面白さがわかること
人間は経験から作られています。
今までの経験一つひとつに注目して深掘りすることで、現在の自分というものを理解していきましょう。
また、自己分析により自分を理解しておくと、面接中の発言にも矛盾が生じなくなります。
矛盾が生じると、面接官に「いい加減な人物だ」と判断されかねません。
丁寧な自己分析をして、自分という存在を矛盾のないものに仕上げておきましょう。
企業研究・業界研究
自分について理解することも大切ですが、企業と業界についての理解を深めておくことも大切です。
企業・業界を理解していないで面接に臨むと、面接官から「適当に選んだのでは?」と思われる恐れがあります。
仕事に対して情熱を持っていないと判断されてしまうと、採用は難しくなるかもしれません。
企業研究は、企業がホームページで公表している情報は最低限熟読しておくことが必要です。
年度報告書には年度実績だけでなく、今後の展望や中長期的計画なども記載されています。
業界研究は現在のトレンドを押さえておくことも大切です。
また、単に現状を把握するだけでなく、業界の課題を分析し、どのような取り組みが今後必要になるのかも探っておきましょう。
スキルアップ
ベンチャー企業の面接では、本人の能力も確認されますが、人間性に重きを置いて判断する傾向にあります。
しかし、能力が高いことが強みになるのは大手企業と変わりないため、仕事に必要と思われるスキルを身に付けておくようにしましょう。
たとえば、次の資格を持っていると、採用試験において有利になることがあります。
- 英語関係:TOEIC、日商ビジネス英語検定、GTEC、IELTS、実用英語技能検定など
- IT関係:ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者、ITストラテジスト、情報セキュリティスペシャリストなど
資格は、能力の高さを示すだけではありません。
時間をかけて目標(資格取得)にむかって努力できる人物であることも示します。
模擬面接
面接で過度に緊張すると、本来の自分を発揮できません。
うまく言葉が出ず、「コミュニケーション能力が低い」と面接官に判断されてしまうと、採用されない可能性が高まります。
模擬面接を受けて場数をこなすことで、面接での対応力を高めておきましょう。
家族や友人に面接官を務めてもらうこともできますが、転職サービスのサポートを受ける方法もあります。
面接の不安は、ベンチャー企業への転職サポートを専門とする「フォルトナベンチャーズ」にもご相談ください。
経験豊富なコンサルタントが、転職活動のお手伝いをいたします。
ベンチャー企業の面接でチェックされるポイント
ベンチャー企業の面接では、次のポイントをチェックされます。
- チャレンジ精神
- 自己成長への意欲
- 能動的な姿勢
- コミュニケーションスキル・協調性
- 最後までやり抜く根気
それぞれのポイントについて見ていきましょう。
チャレンジ精神
ベンチャー企業では経営基盤がまだ安定していないことも多いため、保守的な姿勢では企業成長が見込めません。
そのため、チャレンジ精神のある人材が求められています。
今まで取り組んだ事柄や自分の性格について尋ねられたときは、チャレンジ精神をアピールするチャンスです。
過去のエピソードとも絡めて説明しましょう。
自己成長への意欲
仕事に対して意欲的に取り組むことは、社員個々に求められます。
現状に満足するのではなく、常に自分を高めていく姿勢が大切です。
資格取得やキャリアアップのために取り組んでいることなどをアピールすれば、自己成長への意欲があることを示せます。
意欲的な自分の姿を、わかりやすく伝えてください。
能動的な姿勢
ベンチャー企業は社員数も少ない傾向にあるため、一人ひとりが自分で考え、自己責任で行動していくことが求められます。
そのため、指示待ち行動が多い人材へのニーズは低いと考えられます。
面接でも、仕事に対して積極的な姿勢を持っていることをアピールしましょう。
リーダーとして周囲を引っ張った経験なども、能動的な姿勢を示すエピソードになります。
コミュニケーションスキル・協調性
ベンチャー企業ではチーム行動が基本です。
話し合ってプロジェクトを進めていくためにも、コミュニケーションスキルが高く、協調性のある人材が求められます。
面接では目を合わせてしっかりと話せることや丁寧に相手の話を聞く態度などで、コミュニケーションスキルや協調性をアピールできます。
人当たりのよさも意識して、面接に臨みましょう。
最後までやり抜く根気
ベンチャー企業は大手企業とは異なり、常に新しいビジネスを開拓していく必要があります。
そのため困難も多く、毎日何かしらの壁にぶつかることになります。
よい意味での諦めの悪さを持っている人材なら、困難な状況でも最後までやり抜くことが可能です。
根気のある人間性も、アピールしてください。
【新卒】よくある質問と回答例
新卒がベンチャー企業の面接でよく尋ねられる質問と回答例を紹介します。
ぜひ自分の言葉で置き換えて、ご活用ください。
Q.学生時代に頑張ったことは?
A.ラクロス部で活動し、3年生のときからは副主将を務めました。
国際大会が多く海外の人々とコミュニケーションを取る機会も得られ、充実した4年間でした。
何を頑張ったのか、わかりやすく説明することが大切です。
また、英語力やコミュニケーションスキルなど、社会人として役立つスキルを取得していることもアピールしてください。
Q.なぜ当社を選んだのか?
A.常にチャレンジし続けている点に感銘を受けたからです。
僭越ですが、いつでも新しいことに挑戦していたい私と重なり、この会社で働きたいという思いを強めました。
この質問には、言外に「知名度が低いのに……」という意味も含んでいることがあります。
知名度とは関係なしに選んだことを率直に伝えましょう。
Q.将来のキャリアプランは?
A.エンジニアとのスキルを高め、Webコンサルタントとしての技量を身に付けたいです。
計画性のある人間かチェックするために、キャリアプランを尋ねられることは多いです。
率直に話すのがベストですが、ベンチャー企業で対応している仕事とかけ離れていると、「短期間で転職するのでは?」と面接官に思われてしまうかもしれません。
ベンチャー企業内で対応できそうなプランに仕上げておきましょう。
【転職】よくある質問と回答例
転職者向けの面接で、よく尋ねられる質問と回答例を紹介します。
業種や社風も考慮して、アレンジしてみてください。
Q.なぜ転職をしようと思ったのか?
A.営業職として3年間働き、顧客との関係構築の大切さを痛感しました。
そのようなときに、営業効率を高める御社のツールに出会い、営業の悩みをシステムの力で解決する点に深く感銘を受け、転職を決意しました。
「~が嫌だから辞めた」ではなく、「~をしたいから辞めた」とポジティブに理由を述べることが大切です。
Q.当社に対する印象は?
A.社員の皆さんの表情が明るいことです。
実際に来社してみて、ここで働きたいという思いを強めました。
企業に対するポジティブな印象を語ることで、「この職場で働きたい」という思いを伝えましょう。
Q.成功体験を教えて?
A.子どもの目線に立って商品を置き直したことで、売上がアップしました。
社会人としての経験から、成功体験を伝えるようにしてください。
自分がアイデアを出したことだけでなく、チームとして協力したことも伝えられると、協調性の高さもアピールできます。
Q.失敗体験を教えて?
A.売り場の管理を任された際、最初の1か月で売上が5%減という結果になってしまいましたが、仕入れやシフトの効率性を見直す機会となりました。
失敗経験だけでなく、失敗から何を得たかも伝えることが大切です。
時間がある場合は、取り組んだことなども詳しく説明しましょう。
Q.将来のキャリアプランは?
A.エンジニアとしての経験を積み、職場のDX化を総合的に提案できるコンサルタントになりたいと考えています。
将来性だけでなく計画性もチェックされる質問です。
将来の展望を語るだけでなく、今までの社会人経験を踏まえて、計画的に進んでいることを伝えるようにしましょう。
Q.当社のビジョンに共感できる?
A.「ツールで未来を変える」という御社のビジョンは、エコフレンドリーなよりよい社会の実現を目指す私の希望と合致しています。
ビジョンを正確に理解していることと、同じ方向を向いて働けることが問われる質問です。
共感できるからこそ応募したことを伝えてください。
Q.業務・配属部署が希望どおりにならないときは?
A.御社のビジョンに共感して応募したため、どのような業務でもチャレンジします。
積極的な姿勢かどうかを問われる質問です。
「仕事によっては頑張ります」といった消極的な返答は避けましょう。
ベンチャー企業の面接を突破するコツ
ベンチャー企業の面接を突破するコツとしては、次の3点が挙げられます。
- 安定志向と判断されないように言葉を選ぶ
- 消極的な言葉・態度を示さない
- 企業や事業を自分のこととして捉える
それぞれのコツを解説します。
安定志向と判断されないように言葉を選ぶ
安定志向の生き方は、チャレンジ精神を重んじるベンチャー企業にはそぐわないと考えられます。
常にチャレンジをする人物であること、変化を恐れない性格であることをアピールするように意識してください。
たとえば、「業務が変わる可能性があります」「転勤も想定されます」と面接官から伝えられるかもしれません。
変化に動じず「ぜひ受け入れたい」という姿勢を示してください。
消極的な言葉・態度を示さない
ベンチャー企業では、積極的な人材を求めています。
そのため、面接で消極的な言葉や態度を示すと、適切ではないと判断されるかもしれません。
面接で質問に答えるときは、「必要なときは……」「場合によっては……」「かもしれない」「……と思います」といった言葉ではなく、「します」「やります」と断言するようにしてください。
企業や事業を自分のこととして捉える
ベンチャー企業では、一人ひとりが企業成長に欠かせない戦力です。
少数精鋭体制で業務に取り組むため、企業内のことを自分のこととして捉えられる人材が求められています。
面接においても、企業成長は自分の成長だと理解して答えることが大切です。
プライベートも大切ですが、会社の仕事も同じように大切にできる人間であることをアピールしてください。
ベンチャー企業での採用を目指して面接対策を始めよう
ベンチャー企業の面接は、大手企業と比べると回数が少ない傾向にあります。
そのため、「次の機会に挽回する」といったことは実質的に難しいでしょう。
ベンチャー企業で求められていることを理解するのはもちろんのこと、模擬面接などを通して対応力を磨いておくことも大切です。
「ベンチャー企業への転職にチャレンジしたい」と考えている方におすすめしたいのが、転職サービスの「フォルトナベンチャーズ」です。
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