コラム

2022年のテクノロジートレンドをIT・通信・半導体・金融など業界別に解説

新型コロナウイルスの感染拡大によって、テレワークなどのデジタルを活用したコミュニケーションが急速に普及しました。2022年はIT業界を中心にテクノロジーの革新がさらに進み、新しいトレンドが登場することが予想されます。 

本記事では、2022年のテクノロジートレンドを業界別に解説します。

2022年【IT業界】テクノロジートレンド

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、2021年はテレワークやオンライン会話アプリの普及が進みました。さまざまな業界でITの需要が高まっているため、2022年のIT業界ではAIを中心に業務を効率化できるIT技術の発展が見込まれます。

ここでは、2022年のIT業界でトレンドになりそうなテクノロジーをご紹介します。

ジェネレーティブAI

ジェネレーティブAIは、データからコンテンツやオブジェクトを学習し、それを使用してまったく新しいオリジナルのものを生み出す機械学習手法です。ソフトウェアコードの作成や医薬品開発、ターゲット・マーケティングの促進など、さまざまなシーンでの利用が期待されています。

現在生成されている全データのうち、ジェネレーティブAIが占める割合は1%未満ですが、2025年までに10%まで達すると予測されており、市場で最も注目されている強力なAIテクノロジーの1つです。

AIエンジニアリング

AIエンジニアリングは、AIモデルを継続利用するための統合的なアプローチのことです。企業が競合優位に立つためには、単にAIを採用するだけではなく、最適化することが不可欠です。

AIエンジニアリングによって自動化されたAIモデルと、それを運用する組織が合わされば、新たな価値を継続して生み出すことができます。コロナ禍の終息に備えて、AIエンジニアリングの導入を進める企業が増えていくでしょう。

ハイパーオートメーション

ハイパーオートメーションとは、AIや機械学習などを導入してビジネスプロセスを自動化し、成長の加速を実現するための技術のことです。

テレワークなどの新しい働き方はコロナが終息した後も変わらないという予測のもと、DX推進に注力している企業からハイパーオートメーションに対する注目が高まっています。

少子高齢化の影響による人材不足の影響も、ハイパーオートメーションが人気を集める理由の1つです。2022年以降は多くの企業でハイパーオートメーションの導入が加速していくでしょう。

ディシジョンインテリジェンス

ディシジョンインテリジェンスは、学習結果に基づく意思決定を管理・評価・改善するシステムのことです。

現在のように変化の激しい時代では、組織はより良い意思決定を素早く行わなければなりません。そのような意思決定のサポートを行うのがディシジョンインテリジェンスです。

2022年以降は、大企業の3分の1が、競争優位性を高めるためにディシジョンインテリジェンスを利用するようになると予想されています。

AR・VR

AR・VR技術への投資は年々増えており、この動きは新型コロナウイルスの影響が続く2022年でも継続すると見込まれます。すでに多くの企業で導入が進んでいるAR・VRを用いた会議やリモートサポートに加え、仮想コミュニティやオンラインゲームなどの商品開発の動きが活発化していくでしょう。

開発の加速とともに、AR・VRのハードウェア価格が下落し、さまざまなシーンでの利用拡大が見込めます。2022年のAR・VR市場は大きな成長を期待できるでしょう。

2022年【スマホ・通信業界】テクノロジートレンド

2022年はスマートフォン等端末の成長が継続するとともに、通信業界も大きく発展することが見込まれます。通信ネットワークの新たな提供形態が幕を開け、幅広い業界に実装が進むことによって、市場全体が活性化していくでしょう。

ここでは、2022年のスマホ・通信業界でトレンドになりそうなテクノロジーについてご紹介します。

アンダーディスプレイカメラ

2022年はいくつかのスマホサプライヤのフラッグシップモデルに、アンダーディスプレイカメラが採用される見込みです。

アンダーディスプレイカメラとは、カメラがディスプレイ画面に埋め込まれた構造のことです。従来のスマホと違い、カメラ部分が目立たない全面パネル活用が可能になるため、よりスタイリッシュなデザインのスマホが登場することが予想されます。

5G

高速大容量の5Gネットワークは、東京などの大都市を中心に2021年から国内展開が進みました。2022年度からは携帯電話事業者によるプライベート5Gの提供が始まり、企業・自治体ごとに個別に5Gネットワークを構築できるようになります。

プライベート5Gの免許取得企業は今後増加すると見られており、幅広い産業・分野で5Gの実装が進むことによって、業務の効率化や新たな付加価値の創出といった効果を期待できるでしょう。

NTN(非地上ネットワーク)

モバイル通信と衛星通信は、これまで独立して発展していた業界でした。しかし、3GPPがNTN通信をリリースに組み込むことをきっかけに、今後は2つの業界がコラボレーションの機会を増やして新しいイノベーションを作成する可能性があります。

NTNの一部として衛星通信が5Gを強化することが期待されており、2022年以降は衛星通信市場が活性化していく見通しです。

2022年【半導体業界】テクノロジートレンド

新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、オンライン上でのコミュニケーションやサービスの提供が増えました。コンピュータや通信機器市場の活況化を受けて、半導体需要も拡大しており、この状況は2022年以降も継続する見込みです。

ここでは、2022年の半導体業界でトレンドになりそうなテクノロジーをご紹介します。

半導体ファウンドリ

半導体ファウンドリとは、半導体チップを生産する半導体生産受託会社のことを指します。2022年はTSMCとSamsungがそれぞれ3nmプロセス技術を発表する予定です。

TSMCは従来のFinFETアーキテクチャを継続する予定ですが、Samsungは新開発の独自のGAA-FETを採用する計画です。GAA-FET構造はFinFET構造に比べて接触表面積が増すため、性能の向上が期待されています。

半導体メモリ

Samsung Electronics、SK Hynix、Micron Technologyの主要DRAMサプライヤ3社は、2022 年から次世代DDR5製品の量産を徐々にスタートし、5Gスマホ向けLPDDR5の供給量を増やす予定です。

特にDDR5をサポートする新しいCPUをIntelがリリースすることによって、DDR5がDRAMサプライヤの出荷ビット数量の約10〜15%を占めると予想されています。

第3世代半導体

SiCやGaN、酸化ガリウムなどの次世代材料を活用した第3世代半導体は、世界的なエネルギー転換の動きと5Gなどの通信技術の急速な成長により、持続的な成長につながると期待されています。

第3世代半導体サプライヤも、2022年から生産能力を拡大するだけでなく、8インチウェハを用いた製造への移行に向けた動きを加速していくでしょう。

2022年【金融業界】テクノロジートレンド

2022年の金融業界では、最先端の技術を取り込んだ新しいサービスが各社から登場する見込みです。新しい決済方法が登場するほか、これまでになかった新しい投資サービスへの注目が高まり、市場が大きく開拓されていくでしょう。

ここでは、2022年の金融業界でトレンドになりそうなテクノロジーについてご紹介します。

NFT

NFT(非代替性トークン)は、スポーツやエンタテインメントなどの分野での利用が進んでいますが、2022年以降は金融系サービスにおいてNFT市場がより活性化する見通しです。

楽天グループは、NFTマーケットプレイスと販売プラットフォームを併せ持つ「Rakuten NFT」を2022年春から新たに提供。楽天IDを決済に使用できるだけでなく、楽天ポイントを貯めたり使ったりするなど、NFT市場の環境変化と民主化を目指す見込みです。

ロボットアドバイザー

ロボットアドバイザーは、投資初心者に適した運用コースや商品を提案するサービスです。いくつかの質問に答えるだけで自身のリスク許容度を測れるため、投資初心者も始めやすいサービスとして大きな注目を集めています。

ロボットアドバイザーを導入している金融機関は多いですが、2022年以降は利用者数のさらなる増加が見込まれるでしょう。

2022年テクノロジートレンドをビジネスに活かそう

2022年はIT業界をはじめ、スマホ・通信業界、半導体業界、金融業界で新しいテクノロジーが登場し、それに伴い新しいサービスが普及していくことが予想されます。アフターコロナに備えて企業の動きも活発化し、これまでになかった新しいテクノロジーがトレンドになっていくでしょう。

これから転職活動を始めるときは、2022年以降のテクノロジートレンドを見据えることが大切です。今後市場が拡大していく業界に転職すれば、うまくキャリアアップができるかもしれません。

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