外資系コンサルタントとは?国内コンサルとの違い、転職対策まで詳しく解説

大手企業や政府などの根幹に関わる大規模な改革プロジェクトを推進する外資系コンサルタント。

高水準な年収で早期昇進の機会が多くあるため、キャリアアップ先として魅力的な選択肢となっています。

しかし、外資系コンサルタントが具体的にどのような仕事なのか、他のコンサルタントとどのように違うのかは詳しく知らないという方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、外資系コンサルタントの概要をはじめ、主な仕事内容や魅力、向いている人材、具体的な年収と評価制度などを詳しく紹介します。

外資系コンサルティングファームとは

外資系コンサルティングファームとは、大手企業や政府、教育機関などから依頼を受け、経営の課題や問題の解決に向けた戦略策定や経営改革を行う専門家です。

代表的な外資系コンサル企業として、国内外の最新知見と豊富な実績で幅広い分野を支援するマッキンゼーや、戦略立案から実行まで一貫してサポートしているデロイト、世界中のさまざまな産業に対してサービスを提供するアクセンチュアなどが挙げられます。

これらの大手企業では高度な専門性と豊富な経験をもつグローバル人材を擁し、戦略策定から実行支援までの幅広いコンサルサービスを提供しています。

外資系コンサルでの経験は、事業会社への転職や起業など、多様なキャリアを実現するうえで大きな武器になるでしょう。

外資系コンサル企業への転職難易度

外資系コンサル企業への転職難易度は非常に高いです。外資系コンサル企業は競争率が高く、外国籍の人材が多数在籍していることから高レベルの英語力や異文化理解力が求められます。

また、論理的思考力やプレゼンテーション能力など、コンサルタントとして必要不可欠なビジネススキルも保有していなければなりません。

外資系コンサル企業への転職は簡単ではないため、卓越した語学力や異文化に対する柔軟性を保有していることが肝心です。

国内コンサルティングファームとの違い

続いて、外資系コンサルティングファームと国内コンサルティングファームの違いを解説します。

外資系コンサルは一つのプロジェクトに集中し、仮説検証を重ねながら短期集中的に業務を遂行します。一方、国内コンサルは調査分析結果を重視する傾向にあり、複数のクライアントを担当するのが一般的です。

また、外資系コンサルではコンサル適性のなかでも論理的思考力が重視され、国内コンサルでは調査・分析力が重要視されているため、それぞれの強みや適性が異なります。

自身に合ったコンサルティングのスタイルを見極めるためには、両者の特徴を理解しておくことが重要です。

外資系コンサルへの転職が向いている人材

外資系コンサルへの転職に向いている人材の特徴として、以下の3つが挙げられます。

  • 高学歴・高い英語力
  • 論理的思考力・問題解決力
  • ストレス耐性・体力

それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。

高学歴・高い英語力

外資系コンサルティングファームでのコンサル業務は、英語でのプレゼンテーションやディスカッションがメインとなります。そのため、外資系コンサル企業への転職に適した人材は、高学歴と高い英語力を備えていなくてはなりません。

外資系コンサル企業にはトップレベルの大学出身者が多数在籍しており、TOEIC900点以上やIELTS 8.0以上の高スコアをもつ人材が多くいます。自身も同じような学歴や英語力を保有していれば、外資系コンサルティングファームへの転職を視野に入れられるでしょう。

コンサルへの転職と英語力の関係については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:コンサルタントへの転職に英語は必要?英語力があれば年収も上がる?

論理的思考力・問題解決力

論理的思考力や問題解決力を保有しているのも、外資系コンサルタントに向いている方の特徴の一つです。

クライアントの抱える複雑な経営課題に取り組む際、与えられた情報から本質的な問題点を素早く把握し、関連する要因を体系的に整理する必要があります。そのうえで問題を論理的に分解し、さまざまな仮説を立てて検証を重ねながら最善の解決策を導き出していきます。

膨大な情報のなかから本質を見抜き、論理的に思考しながら最適な解決策を導き出す能力は外資系コンサルタントにとって必要不可欠です。

ストレス耐性・体力

外資系コンサルに向いている人材の特徴として、高いストレス耐性と強靭な体力を備えている方が挙げられます。

外資系コンサルタントは、長時間労働やタイトなスケジュールの中でも最高のパフォーマンスを発揮することが求められます。厳しい上司や顧客への対応にも冷静に対処でき、残業や出張にも耐えられる体力が欠かせません。

また、外資系コンサルタントのクライアントが大手企業や政府であることから大きなプレッシャーがかかり、ストレスを感じる場面は多くあります。

ストレス耐性に優れていて体力に自信がある方であれば常に高いモチベーションを保つことができ、企業の抱える課題や問題に落ち着いて対応できるでしょう。

外資系コンサルの仕事内容と魅力

外資系コンサルタント 仕事内容

外資系コンサルの主な仕事内容や特筆すべき魅力は以下の3つです。

  • 大規模プロジェクトへの参画
  • 高給与・早期昇給
  • 将来的なキャリアパス

ここでは、仕事内容や魅力について具体的に紹介します。

大規模プロジェクトへの参画

外資系コンサルタントの大きな魅力は、大規模経営改革やシステム構築などの大型プロジェクトに積極的に参画できることです。

具体的には、企業の経営層と直接対話しながら重要なプロジェクトを推進します。プロジェクトの立案から実行、評価まで一貫して携わることができ、自らのアイデアを形にできます。

また、プロジェクトチームも数十人と規模が大きく、チームリーダーとしての経験を積むことも可能です。

複雑な組織のなかで自身の提案を実現させていく力が磨かれるのは、外資系コンサルタントならではの魅力といえます。

高給与・早期昇給

高給与と早期昇給も、外資系コンサルタントならではの魅力です。

一般的に外資系コンサルタントの年収は、国内のコンサルタントと比べて高い傾向にあります。その背景には、成果主義の評価制度やグローバルな人材市場が影響しています。

また、外資系コンサル企業では年齢よりも経験や実績が重視されることが多いため、20代であったとしても高いパフォーマンスをアピールできれば早期昇給ができます。

外資系コンサルタントは日系コンサルタントにはないような魅力を多数持っており、若手でも活躍できる環境が整っています。

将来的なキャリアパス

外資系コンサルでは、OJTと定期的な評価を通じて着実にスキルアップを図ることが可能です。一般的な昇進ルートは、コンサルタントからシニアコンサルタント、マネージャー、パートナーなどです。

上位の役職に就けば、プロジェクトのリーダーシップや経営陣への助言など、より高度な業務に携われるようになります。

また、外資系コンサルの経験は、事業会社への転職や起業においても高く評価されます。グローバルな視野と課題解決力は、多様なキャリアを実現するうえでの大きな武器となるのが特徴です。

外資系コンサルの年収と評価制度

外資系コンサルの年収水準は他の企業よりも高く、一般的に年俸制が採用されています。

ここでは、外資系コンサルの年収と評価制度について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

役職別の年収水準

役職別の年収水準は、コンサルタントの種類によって異なります。たとえば、外資系戦略コンサルの場合、25歳のコンサルタントの平均年収は900~1,300万円であり、外資系総合コンサルの場合の30歳のシニアマネージャーなら平均年収は1,400~1,900万円です。

コンサルタント職のトップであるパートナーに就けば、平均年収は3,000万円を超えることもあります。

ただし、高い水準の年収が期待できる一方で、高レベルの英語力や論理的思考力、ストレス耐性など、高度なスキルやマインドが求められます。

また、業務量は多くプレッシャーを感じながら働く仕事であるため、外資系コンサルへの転職を検討する際はあらかじめ理解しておくことが肝心です。

成果主義の評価制度

外資系コンサルタントの高水準の年俸は、成果主義の評価制度に基づいて決定されます。具体的には、クライアントからの評価が重要視され、上司からの評価や自身のプロジェクト成果、新規顧客獲得実績などが考慮されます。

また、年に数回の定期評価やフィードバックによる評価なども影響します。

外資系コンサルでは、成果を重視しつつ個々の能力開発にも配慮した評価制度が整備されているのが特徴です。

外資系コンサルになるには?転職のプロセス

外資系コンサルになるためには、どのようなことをすればよいのかと悩む方は多いのではないでしょうか。

外資系コンサルへの転職における対策として以下の3点が挙げられます。

  • Web・筆記試験対策
  • 面接対策
  • 経歴の整理

ここでは、それぞれの対策方法を具体的に解説するので、外資系コンサルへの転職活動に役立ててください。

Web・筆記試験対策

外資系コンサルへの転職では、Webテストと筆記試験への対策が重要です。Webテストでは英語力や適性の有無、筆記試験ではケーススタディへの理解力などが求められます。

特に英語力は重視されるため、TOEIC900点以上やTOEFL80点以上といった高い英語力をアピールできれば有利になります。

過去問演習や基礎知識の習得などの対策を行い、選考プロセスを乗り越えられるように準備しておきましょう。

面接対策

面接対策も、外資系コンサルへの転職において大切です。面接では、論理的思考力や問題解決力、プレゼンテーション能力が重視されるため、自身の経歴や強みを整理し、明確に説明できるように準備する必要があります。

また、外資系コンサルタントへの強い志望動機を示すことも重要です。具体的には、複雑な経営課題に取り組む魅力や、高給与・早期昇進などの待遇面での魅力を明確に説明できるように準備しておくとよいでしょう。

面接対策を着実に行えば厳しい選考を乗り越え、外資系コンサルとして採用してもらえる可能性が高まります。

コンサル転職に向けた面接対策は、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:【完全保存版】コンサル面接対策まとめ。よくある質問や逆質問のポイントも!

経歴の整理

外資系コンサルへの転職を目指す際は、自身の経歴と目標の明確化も重要です。経歴を整理する際は前職までの業務経験や実績を振り返り、自身の強みや得意分野を把握してください。そのうえで「なぜ外資系コンサルを目指すのか」など、具体的なキャリア目標を立てるとよいでしょう。

また、外資系コンサルでの業務内容や将来のキャリアパスも検討し、自身の強みがどのように生かせるかを見出しておくのもポイントです。

経歴や強みを整理することで面接での説得力が高まり、面接官に好印象を与えられるようになります。

外資系コンサルの豊富なキャリアプラン

外資系コンサルへの転職は簡単ではありませんが、転職後は豊富なキャリアアップの道がひらけます。

  • コンサルティングファーム内でのキャリアアップ
  • 他社コンサルティングファームへの転職
  • 事業会社への転職
  • 独立・起業

ここでは、各キャリアプランについて詳しく紹介します。

コンサルティングファーム内でのキャリアアップ

外資系コンサルティングファームでは、体系的なキャリアアップ制度が整備されています。自社内でコンサルタントからマネージャー、パートナーなどへ昇進するためには、専門知識や分析力、コミュニケーション力などが必要不可欠です。

また、大規模プロジェクトへの参画とリーダーシップ発揮も重要であり、積極的にアクションを起こしていく姿勢が大切です。

専門的な知識はもちろん、論理的思考力や分析力を身につけながら確実な実績を残していけば、昇進の可能性が高まるでしょう。

他社コンサルティングファームへの転職

外資系コンサルタントの経験を生かし、他の有名コンサルティングファームへの転職も選択肢の一つです。経営コンサルのトップファームや独立系、国内大手コンサルなど、幅広い選択肢があり、自身のスキルや状況に合わせた選択ができます。

ただし、選択肢を狭めないためには常に高度な専門性と優れた業績を維持し続ける必要があり、新しい組織文化への適応や社内政治への対応力が求められます。

外資系コンサルで培った能力をどのコンサルタントでどのように生かしたいかなどを明確にし、自身に合ったコンサル企業を選ぶのが大切です。

事業会社への転職

外資系コンサルタントから事業会社への転職は、コンサル経験を生かせる魅力的なキャリアパスです。事業運営の知見が求められますが、コンサルタントとしての専門性は強みになります。

その一方で、事業会社の組織文化や意思決定プロセスの違いには理解しておく必要があり、柔軟な対応力と社内政治への対応力が求められます。

新しいキャリアステージへの挑戦になりますが、コンサルタントとしての経験を存分に生かせる選択肢です。

独立・起業

外資系コンサルタントとしての経験を生かして、独立や起業を目指すことも可能です。コンサル業務で培った幅広い知識や問題解決力、プレゼンテーション能力などは、自身のビジネスを立ち上げる際に役立ちます。

また、高い給与水準から初期投資資金を貯蓄しやすく、顧客やネットワークの幅広さも強みです。

一方で、外資系コンサルタントの業務はハードで長時間労働が常態化するため、ワークライフバランスの確保が難しいかもしれません。

独立・起業を目指す際は自身のライフスタイルを見直し、無理のない計画を立てることが重要です。

外資系コンサルへの転職にはエージェントがベスト

外資系コンサルタント 転職エージェント

外資系コンサルへの転職は競争が激しく、高学歴や高い英語力など、厳しい条件が求められます。そのため、他の企業への転職活動よりも難航し、思うように転職できないことは珍しくありません。

外資系コンサルの転職難易度は非常に高いため、転職エージェントの活用をおすすめします。転職エージェントでは、非公開求人へのアクセスや選考対策のサポートなど、専門的なノウハウを生かして転職を支援してくれます。

転職エージェントの支援を受けることで自身の強みを最大限に発揮し、有利な条件での内定獲得が期待できます。

外資系コンサルへの転職を確実なものにしたいと考えている場合は、一度転職エージェントの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

コンサル転職に強いエージェントの選び方を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

関連記事:コンサル転職でおすすめのエージェントの特徴とは?

まとめ

外資系コンサルタントは、大手企業や政府の上層部と対話しながら企業の根幹に関わる大規模な改革プロジェクトを推進していく専門家です。高度な専門性と豊富な経験をもつグローバル人材が多数在籍しており、戦略策定から実行支援までの幅広いサービスを提供しています。

転職にはトップクラスの学歴やネイティブな英語力、論理思考力などの厳しい条件が求められますが、高水準の年収と早期昇進が期待できます。

また、外資系コンサルの実務経験は事業会社への転職や起業など、多様なキャリアパスを実現するうえで大きな武器となるでしょう。

専門的なノウハウをもつ転職エージェントを活用し、自身の強みを最大限に発揮して有利な条件で外資系コンサルへの転職を目指したいとお考えなら、コンサル転職に特化しているフォルトナにお任せください。

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