ビズフライト ×フォルトナ スペシャルインタビュー

公開日:22024.10.01 最終更新日:2024.11.25

ビズフライト合同会社(以下、ビズフライト)は、コンサルティング事業を主軸としながら、Salesforce、SAPなどの企業向け業務パッケージの導入や、データ分析のBIシステムの導入、スクラッチのシステム開発などを行う企業です。
「お客様のビジネスを大きく飛躍させたい。そして、私達自身もビジネスで価値を出し羽ばたいていきたい。」という思いを込めた社名を体現するように、お客様の経営・業務の支援とシステム・ITの支援どちらにも対応できることを強みに、自社事業も展開しています。

今回は創業者である代表の幾田 諭史様のほか、複数の社員にご登場いただき、同社の魅力を語っていただきました。

インタビュアーはフォルトナ小川が務めます。

幾田 諭史様 プロフィール
代表。
大手SIerの研究職としてキャリアをスタート。その後、インドを拠点とする世界有数のITコンサルティングファームにてITコンサルタントに転身。以降は複数の日系大手コンサルティングファームにてシステムコンサルティングから需給調整、物流領域まで幅広い領域を経験し、ビズフライトを創業する。
専門分野はSCM(サプライチェーンマネジメント)、ERP、ビジネスインテリジェンス。業務とITのどちらにも精通し、業務改革や業務プロセス設計、企業の基幹システムの構想策定やシステム開発プロジェクトの推進など、幅広い案件をこなす。現在はSalesforceに力を入れており、営業プロセス改善や顧客関係構築などのCRM領域にも強みを発揮する。

「ビズフライト」の名に込めた創業の思い。静岡発 コンサルティングと新しい働き方で日本を飛躍させる

[小川]
お会いできるのをとても楽しみにしていました。
まずは幾田様のご経歴を教えていただけますか?

[幾田様]
大学卒業後、大手SIerに入社しました。クラウドシステムの研究職として働いていたのですが、1人で仕事をすることが多く「もっとお客様と接する仕事がしたい」と思いながら当時を過ごしていました。
そんななか「インドでコンサルタントという仕事があるよ」という話をいただき、コンサルタントならお客様と接しながら仕事をすることができるということで、チャレンジすることにしました。
そこでERPのプロジェクトに出会い、以降はこの領域を軸にSCMやビジネスインテリジェンスなどのプロジェクトでキャリアを形成してきました。

[小川]
そこからビズフライトの創業にはどのように結びついたのでしょうか?
前職にいたときの思いなどあれば教えてください。

[幾田様]
前職の日系総合コンサルティングファームではマネージャーを務めていたのですが、40歳を迎えたことで「コンサルティングはある程度やりきったな」という思いがありました。大きな仕事も経験し、この先どうしようかと考えるようになったんです。
コンサルタントの仕事はやりがいがある反面、忙しいのも事実で、このまま60歳までやり続けるというイメージがありませんでした。

[小川]
確かに「40歳を迎えたことでキャリアを見直したい」というコンサルタントの方からの相談を受けることはよくあります。

[幾田様]
私の場合は少し休もうと考えて、出身地である静岡に戻ることにしました。
これまでの経験もあるので、同じようなことが静岡でも必要とされるだろうと仕事を始めようと思っていた矢先、ちょうど仕事を手伝って欲しいという依頼があり、それに応える形でビズフライトを創業しました。

[小川]
「ビズフライト」って素敵な社名ですよね。どのような意味がありますか?

[幾田様]
社名には2つの意味を込めています。
1つ目は、お客様を支援するコンサルタントの立場として、お客様のビジネスを高く飛ばす力となってあげたいという思いです。
2つ目は、自分たちもITをフル活用した新しい働き方を追求し、効率よくスピード感をもってビジネスを展開し、飛ぶように仕事をしていきたいという思いです。
私たちは、お客様に対しても自分たちに対しても、ビジネスを飛躍させるプロフェショナルでありたいと考えています。

[小川]
お客様だけでなく、自分たちも新しい働き方を追求して羽ばたいていきたいと思うきっかけは何かあったのですか?

[幾田様]
コンサルタントとして働いてきて、お客様のプロジェクトを支援するのは非常にやりがいがあって楽しいですし、お客様に喜んでくれることは幸せでした。
一方で、サービスを提供する側としての仕事の進め方に効率化の余地があることは常々感じていました。コンサルタントである私たち自身が、もっと工夫し生産性を高め、幸せな働き方を実現していかなければ、その先のお客様が真に幸せになる業務改革は実現できないという思いです。

[小川]
お客様に貢献するために、社員自信の幸せな働き方を追求するという点は、弊社フォルトナのカルチャーにとても似ています。
具体的には、どのような取り組みで社員の幸せな働き方を実現しているのでしょうか?

[幾田様]
私たちは、お客様の業務改革においてSalesforceを導入していくことが多いのですが、自分たちの業務にもSalesforceを適用し、仕事のやり方を変える試みをしています。
大きく2つのポイントがあり、1つは情報の共有と形式知化です。プロジェクト内で発生するさまざまな情報をSalesforceに集約し、型にはめて共有していくことで、社員の誰もが業務の進め方を追体験し、同じような経験値を得られるように工夫しています。
もう1つはAIの活用です。打ち合わせの議事録の作成や次のアクションの検討、指示出しなどにSalesforceのAIを活用し、業務の効率化を図っています。AIを活用するには、十分な情報を与え、適切に指示することがとても重要で、その仕組みの構築に、日々頭をひねっています。お客様にコンサルティングを行う前に、まず自分たちから、という思いです。

札幌・新潟・東京・静岡・京都。柔軟なアプローチで社員のライフスタイルを尊重

[小川]
そういう意味では、2024年現在20名ほどの社員がいらっしゃいますが、創業当初からこの規模を想定していたわけではないのですね。

[幾田様]
そうですね。そもそも最初は1人でやっていこうと思っていました(笑)。
しかし、仕事が増えて引き合いも多くなり、そこから一緒に働ける人を少しずつ探していきました。そこに集まるメンバーの特性ややりたいことをうまくつなぎ合わせた結果、今に至っているという感じです。

[小川]
その柔軟性、臨機応変に対応できる点が、貴社の強みであり成功の要因の一つだと思います。

[幾田様]
そうかもしれません。状況に応じて柔軟に対応し、そこでみつけたチャンスをうまく生かしてきました。それが今の強みとなっています。
例えば、マネージャーの鹿又は、私が1人でやっているときに「広告を作れる人がいないかな」と当時いたシェアオフィスの受付の方に相談したところ、紹介いただいたのが出会いです。彼は静岡県におけるファンドレイジング文化の浸透に携わってきた経験があり、彼のお陰で静岡でのビジネスが広がりました。

[小川]
人とのご縁を大切にされてきたのですね。
現在は静岡本社のほかに、札幌・新潟・東京・京都にも拠点があります。社員数に対して拠点が多いのも、社員のニーズに柔軟に応えてきた結果ですか?

[幾田様]
基本的にはリモートでできる仕事なので、メンバーの居住地に合わせて拠点を作っています。また、案件自体も、新しいメンバーが入ってきたら、その人に合わせてその人ができる仕事を取ってくるというやり方をしています。その人を軸に案件が広がり、結果として拠点が広がっていきました。

[小川]
社員の方々の生活スタイルに配慮されていることが伺えるエピソードですね。
弊社フォルトナも「社員幸福度No.1企業」を掲げていて、フルリモート・フルフレックスなどの制度がありますが、やはり考え方が非常に似ていると感じました。

[幾田様]
本来は生活が優先で、それがあっての仕事だと考えています。会社の規模的にできること、できないことがありますが、入社するメンバーが自分の生活スタイルを維持しながら働けるように意識しています。
また、会社に入って新たな経験ができる機会を提供することで、メンバーの成長と働きやすさを両立することを目指しています。
私たちの仕事は、相手の悩みを解決することです。人を助けるには、自分自身がいっぱいいっぱいだと難しい。だからこそ、余裕をもって仕事をすることが重要で、そのために働きやすい社内制度を整えていますし、仕事に必要なスキルや能力を高めることを意識しています。

Salesforceを中心とした難関プロジェクトで、圧倒的な成長を実現

[小川]
ここからはプロジェクト内容について詳しく教えてください。
案件はどのように獲得されているのですか?

[幾田様]
案件は基本的に私が過去のつながりから案件を取ってきます。世の中に難しい案件はたくさんありますが、それができる人は限られているので、常に声がかかります。

[小川]
「幾田さんだったらやるだろう」みたいな感じですね。幾田様も案件に入るのですか?

[幾田様]
はい(笑)。
若いメンバーが多いので、私もプロジェクトで手を動かしています。基本的にはハンズオンでの伴走プロジェクトで、お客様に最後までしっかり向き合います。
とはいえ、メンバー自ら案件を取れること、1人で回せることは重要なので、若いメンバーに横に入ってもらいながら、少しずつ任せるようにしています。実際、今札幌にいるメンバーは前職から案件を獲得し、それは任せています。

[小川]
若手社員の方たちも、非常に優秀だと聞いています。裁量が大きく、難易度の高い案件を社長直下でやっていることが成長の早さにつながっているのでしょうか?

[幾田様]
そうですね。一緒に仕事をするなかで、どんどん成長しています。
弊社ではいきなり難しいプロジェクトをやってもらうことになります。大手ファームでは、若いメンバーがプロジェクトの一部だけを任されることが多いですが、弊社は全部をやらなければなりません。
私が全てをやっているのを直接学んでいるので、結果全てができるようになり、圧倒的な成長を驚異的な早さで実現しています。
また、取ってくる案件自体も、メンバーの成長に合った案件であることを心がけています。

[小川]
プロジェクトのテーマはどのようなものが多いですか?

[幾田様]
データ活用やERP領域などさまざまですが、特に注力しているのがSalesforceの導入・運用保守です。小さい会社なので、テーマの幅が大きいとナレッジが蓄積しません。なので、テーマを絞っています。
具体的には、Salesforce導入によって解決したい業務課題の整理や標準機能を最大限活用した業務プロセスの再設計、追加開発の対象の整理とデータモデルの設計、システムの構築〜立ち上げ〜定着化支援等です。
Salesforceは非常に高機能ですが設計の自由度が高いために、業務プロセスの骨組みが決まっていない状態でシステム構築を行うと、出来上がったシステムと業務プロセスの間にギャップが生じ、使いづらいシステムになってしまうことがあります。弊社では、導入における障壁を1つずつクリアしながら、お客様において新しいシステムと業務プロセスが定着するところまでサポートします。
Salesforceは比較的素早くシステムを構築できるため、お客様の課題に対して迅速に解決策を提供できますし、実際にお客様からのニーズも大きいため、注力しています。

未経験でも好奇心、テクノロジーへの興味、傾聴力で飛躍する

[小川]
貴社はコンサル未経験でもすぐにキャッチアップできるように、オンボーディングを丁寧に行っている印象です。実際、学生インターンの方もコンサルタントとして活躍し、クライアントから高い評価を得ていますよね。どのような育成体制を整えていますか?

[幾田様]
前提として、メンバーが興味をもっていることや、やりたいと思っていることができる機会をうまく提供し、難しくてもチャレンジできるようにすることを大切にしています。
理想としては、入社時に必要なことをトレーニングしたいのですが、時間も限られていますし、現場の経験に勝るものはありません。なので、とにかく現場に入ってもらい、一緒に仕事をしながら覚えてもらっています。そうすると自然にできるようになります。

[小川]
採用の場面では、どのような観点で面接をされていますか?
まずはスキル面から教えてください。

[幾田様]
スキル面では、今はSalesforceに力を入れているので、Salesforceを一緒にやってくれるかが大前提としてあります。そのうえで、Salesforce自体をやったことがなくても、ITの素養がある程度あれば問題ありません。
さらに言うと、IT経験がなくても、特定の業界の業務に詳しくて、Salesforceのようなツールを使ったことがあるなら、それで十分です。その経験をもとに、お客様に提供するサービスを一緒に考えられればいいんです。

[小川]
マインド面ではいかがでしょうか?

[幾田様]
一緒に仕事をするうえで、共有したい価値観が3つあります。
1つ目は、探求心や好奇心です。面白いと思ったら、まずやってみようと思えることが大事です。特に、人に対して興味をもつことが重要ですね。自分の成長も大切ですが、私たちの仕事はサービス業なので、お客様の仕事や悩みに関心をもてることが重要です。
2つ目は、テクノロジーに対しての感度が高いことです。今スキルがなくても、情報が入ってきたときに興味をもって調べたり、理解しようとしたりするマインドが必要です。そのうえで、最終的にはテクノロジーのスキルを身につけてもらう必要があります。
3つ目は、聞く力、想像する力で、最も重要です。論理的に話すことが得意でも、相手を見ないで話さなくてもいいことを話してしまうと、お客様は信頼してくれません。相手の反応を見て、相手のレベルに合わせて話をすることが大切です。聞く=耳で聞くではなくて、見て感じること、傾聴することです。相手の状況を把握し、今後どうしていきたいのかを想像できる人と一緒に仕事をしたいです。
これらの価値観を共有できる人と一緒に働きたいですね。

[小川]
本日はありがとうございました。今後とも貴社のご発展を楽しみにしております!

社員紹介

ビズフライトでご活躍される社員をご紹介いたします!

【鹿又様】
アメリカの大学を卒業後、研究室での勤務を経て、日本に帰国。その後は在学中の経験を生かし、ファンドレイザーとして資金調達や寄付者管理などを行い、静岡県におけるファンドレイジング文化の浸透に携わる。
ビズフライト創業時の幾田様が広告制作できる人を探していたところ、同じシェアオフィスにいたことで依頼を受けるなかでビズフライトに参画した社員第1号。
ビズフライトではCRMやSFAを担当し、地元静岡への還元を志す。

【出口様】
学生時代よりインターンとしてビズフライトに参画し、新卒第1号として入社。
就職活動では大手コンサルティングファームを含めて選考を受けるなかで、社会人としてどのような仕事をするかイメージが湧かない悩みを抱えていたところ、幾田様の人柄やビジョン、現場目線のリアルな話を目の当たりにする。そのなかで「ビズフライトなら自分がどういうことができるようになるのかが明確だ」と感じ、入社を決意。
インターン時よりコンサルタントとして活躍し、失敗も成功もするなかで大きく成長。若手ながらクライアントから高い評価を得ている。

【秦野様】
ビズフライトが支援していた企業の派遣社員として契約満了まで働いた後、次の職としてビズフライトにチャレンジ。
キャリアアップを意識しながらもライフスタイルの変化を考えた際に、正社員になるのは難しいと感じていたが、ビズフライトでの仕事内容や育成体制、柔軟な環境に魅力を感じて入社を決意。
コンサルタント業務のほか、広報活動、営業などマルチな業務に携わっている。

【山浦様】
フォルトナ小川のご相談者様。コンサルタントに拘らず幅広く転職活動をするなかで、ビズフライトでは当初コンサルタント枠での面接を受けるも、幾田様と意気投合。自身のやりたいことを詰めていくなかで、ビズフライトのポジションに限定されず幅広く活躍できるBizdevがマッチしていると感じ、活躍中。

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