グラビス・アーキテクツ(大阪事務所) ×フォルトナ スペシャルインタビュー

-glavisarchitects(Osaka Office)× Fortna Special Interview-

グラビス・アーキテクツ株式会社(以下、グラビス)は国、独立行政法人、地方公共団体等の公共公益機関に対して、組織内の生産性向上を促進し、社会問題の解決や行政サービスの向上に貢献するコンサルティングサービスを提供しているコンサルティングファームです。
テクノロジーの知見に加え、法令等各種制度や公的業務に精通したコンサルタントが多数在籍しており、公共領域における豊富なコンサルティングの実績をもっています。

また、東京、札幌、大阪、福岡に拠点があり、全国の公共公益機関の支援が可能であることも特長です。なかでもインタビューに登場いただく大阪事務所は、近畿地方をカバーする拠点です。
今回は、大阪事務所の立ち上げを牽引された大阪事務所長/ディレクターの清水 元幾様と、シニアコンサルタントの三和 宏幸様、コンサルタントの薮田 茂様にお話を伺います。

インタビュアーはフォルトナ清水が務めます。

清水 元幾様 プロフィール
大阪事務所長/ディレクター。
地方公共団体向けパッケージシステムを開発するソフトウェア会社からキャリアをスタート。10年に渡りシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーを経験した後、公共公益機関向けのICTコンサルティングに携わる。
グラビス参画後は中央省庁、独立行政法人、地方公共団体等の公共公益機関を中心としたICTコンサルティングに従事。2021年より大阪事務所長に就任。

三和 宏幸様 プロフィール
シニアコンサルタント。
地方公共団体にて情報政策、人事給与、産業政策、政策調整を担当。近年は官民連携事業や窓口DX、職員の意識改革に注力。
グラビス参画後は、地方公共団体の業務システム導入支援やスマートシティ支援などにかかるコンサルティングに従事。

薮田 茂様 プロフィール
コンサルタント。
地方公共団体にて、主に基幹系業務システムの運用管理業務及び再構築プロジェクトに従事。そのほか、窓口ワンストップサービス構想の企画策定などフロントヤード改革にも携わる。
グラビス参画後は、政令市などの各種情報システムの調達支援や工程管理のほか、次期システムの調達に向けた企画や計画策定業務に従事。

ITバックグラウンド×行政バックグラウンドのチームで関西を元気に!

[清水]
よろしくお願いいたします。まずは皆様のご経歴を教えてください。

[清水様]
私はもともと地方公共団体向けパッケージシステムを開発するソフトウェア会社に勤務しており、システムエンジニアやプロジェクトマネージャーとして、公共公益機関向けの案件に携わりました。
グラビスへの参画理由は、当社代表である古見の「お客様に対して真摯に取り組む姿勢や仕事に対して妥協をしない姿勢」に共感したことです。
現在は、中央省庁、独立行政法人、地方公共団体などの公共公益機関を中心としたコンサルティングに従事しています。業務分析やシステム導入に向けた計画作成、仕様検討など、上流工程の業務からシステム導入に関するプロジェクト管理まで支援しています。特に自治体の財務会計や人事給与などの業務改善とシステム導入に数多く従事しています。

[三和様]
私の前職は自治体で、DXを中心としたシステム導入支援や産業振興業務に20年以上従事していました。
グラビスへの参画理由は、前職で携わっていた産業振興をキャリアの軸とし、将来的には地方の中小企業を支援したいという強い思いがあり、それを実現できる場所としてグラビスを選びました。
現在はシステム導入における基本構想策定や調達支援などを担当しています。例えば、税務情報システム更新の基本構想策定や調達支援、スマートシティ推進支援などです。
スマートシティとは、デジタル技術を活用して暮らしを良くすることがテーマです。その対象は、街で暮らす生活者だけでなく、企業も含みます。直近では、市内の中小企業が医療機器分野に参入できるようサポートしています。

[薮田様]
私も自治体職員として長年働いた後、グラビスに転職しました。
転職のきっかけは、自治体職員時代にコンサルティングファームと一緒に構想策定プロジェクトに携わったことです。外部から論理的に物事を分析し、進めていく方法を一緒に考えた経験から、コンサルタントとしてさまざまな自治体の改善に貢献したいという思いが強くなり、公共領域に特化しているグラビスを選びました。
現在は、特定の領域やソリューションに限定せず、システム調達や業務改善などさまざまな業務に携わっています。

大手にも負けない高い評価 ポイントは「対話」「公共特化」

[清水]
大阪事務所としての活動について教えてください。

[清水様]
大阪事務所の主なお客様は自治体ですが、それだけを対象にしているわけではありません。私たちは「公共」という概念を幅広く捉えており、自治体や中央省庁だけでなく、民間企業も含めて共に地域を良くしていくことを目指しています。そこで将来的には、他の領域にも活動を広げていきたいと考えています。例えば、中小企業は、地方において地域を支える重要な存在です。私たちも中小企業に貢献できるような仕事もしていきたいと考えています。
大阪事務所の活動範囲は、主に大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県辺りです。関西圏では、大阪、京都など、各地域で独自の文化をもっています。そのため、各地域の理解を十分にする必要があります。三和の前職を生かしたフットワークの軽さや物怖じしない姿勢、薮田のアサーティブなコミュニケーションなど、メンバーの力を借りながら、お客様とのコミュニケーションを深め、大阪事務所全体で協力して業務に取り組んでいます。

[清水]
関西圏ではどのようにクライアントからプロジェクトを受注するのでしょうか?

[清水様]
基本的には提案書を評価いただき受託するという流れです。私たちの業務への理解の深さ、経験、スキル、地域への熱意をご評価いただいたお客様と仕事がしたいと強く思っています。
私はシステム開発の経験が豊富なので、そのノウハウをお客様に伝えることができます。また、三和や薮田は行政側の経験があり、お客様側の課題やニーズを深く理解しています。私たちそれぞれの強みを生かしながら、お客様の課題解決に貢献しています。

[清水]
福岡事務所でインタビューをさせていただいた際も、大手を含めた複数のコンサルティングファームが競合するなかで、貴社が選ばれているというお話がありました。

[清水様]
そうですね。競合は大手のコンサルティングファームが多いです。私たちと同規模の会社で、公共向けのコンサルティングにおいて大手と対等、あるいはそれ以上にビジネスを展開しているコンサルティングファームは、大阪に限らず全国的にみても稀だと思います。

[清水]
一方、公共領域の場合、古くからお付き合いがある大手のSIerが既に深く関わっており、入り込むのが難しいとお聞きしたことがあるのですが、貴社ではいかがでしょうか?

[清水様]
担当する領域が違うので、違った形で強みを発揮することができています。私たちが主に担当するのは、業務分析や、その分析結果に基づいて必要なシステムを検討する領域です。

[清水]
具体的に、どのようなプロジェクトがありますか?

[薮田様]
特に印象に残っているものとして、ある自治体の数百ある民間保育園と自治体間の補助金支給関連の業務を改善し、新たにシステム化を検討するプロジェクトをご紹介します。
業務改善においては、システム化も見据えて既存の事務手続きをどのように変更する必要があるのか、その変更が誰にどのような影響を与えるのかなど、業務の細部に踏み込みさまざまな関係者の視点に立って検討する必要がありました。コンサルタントならではの難しさでしたが、要件を整理し、システム提案可能性のある事業者との対話を通じて、プロジェクトを成功に導くことができたので印象に残っています。
最後に、お客様から「グラビスに頼んで良かった」という言葉をいただいたときは、この一言のために仕事をしているのかもしれないと思うほど、大きなやりがいを感じました。ご評価いただいたお陰で継続的な案件受注にもつながりました。

[清水]
「グラビスに頼んで良かった」と言われるグラビスならではの強みは何だとお考えですか?

[薮田様]
お客様との良好な関係性を築き、共に目標達成を目指していく姿勢を貫くことが強みの1つです。お互いが同じ方向を向いて真剣に取り組み、会話できる良好な関係性があるからこそ、お客様にとって困難な状況や協力が必要な場面でも率直に話し合い、最適な解決策を提案できます。また、公共領域に特化し、内部を熟知しているからこそ、理想論だけではなく、それを実現する現実的な提案をすることで、お客様に納得していただき、プロジェクトを成功に導くことができています。お客様の状況を理解し、共に解決策を見つける姿勢が、他社との違いを生み出しているのではないかと思います。

[清水様]
コンサルティングの取り組み方としても、提案から実行まで一貫して担当コンサルタントが責任をもって携わっているのはグラビスならではの強みだと思います。コンサルティングの手法を活用しながら、対話を重ね、お客様に理解を深めていただくことに時間をかけていますので、結果、お客様の状況や課題に合わせて最適な解決策を提案できていると思います。
また、公共領域に特化しているからこそ、独自のナレッジも蓄積しています。全員が同様の働き方をしているため、困ったときには相談しやすく、さまざまな知恵やスキルをもつ仲間からサポートを受けられます。例えば他事務所のメンバーに相談するなど、全国の同僚と気軽に知見を共有し、そのうえでお客様に応じたカスタマイズをしています。

[清水]
クライアントへの入り込みと公共領域に特化していることがポイントですね。クライアントとの関係構築においてどのような点を意識していますか?

[清水様]
とにかく対話ですね。私は、プロジェクトにおいて主体となるのはお客様だと考えています。お客様に主体者であることを理解いただき、そのうえで私たちがどのように貢献できるかを相互理解できる関係性を築きたいと考えています。
「発注者」と「受注者」という関係ではなく、お客様が「何をやりたいのか」、「なぜそれをやる必要があるのか」を明確に理解していないと、たとえ私たちが提案したとしても、心から納得してもらうことは難しいと思っています。

[清水]
業務内容の紹介の最後に、皆様の今後のビジョンやキャリアについて教えていただけますか?

[三和様]
冒頭でも少し触れましたが、日本の地方、特に中小企業が元気になってこそ、地域が活性化し、人々の暮らしが豊かになると考えています。私としては、キャリアを通じて何かしらそのお手伝いをしていきたいです。この大阪事務所で中小企業支援のようなサービスを立ち上げることが目標です。

[薮田様]
これまでのグラビスの得意分野にとらわれず、新しい領域や取り組みに挑戦していきたいという強い思いがあります。それはグラビス全体の成長のためでもありますが、他の事務所に大阪のインパクトを示したいという気持ちもあります(笑)。「大阪はすごいな」と思ってもらえるように、自分には何ができるかを常に考えたいです。
個人的なキャリアプランとしては、いわゆる経営者のような立場になりたいとは思いません。むしろ、定年までお客様の現場に寄り添い「薮田さんに来てもらって助かった」と言ってもらえるような、お客様の声を直接聞けるコンサルタントであり続けたいと考えています。

[清水様]
大阪事務所で地域貢献できる仕事を増やしていき、グラビスを頼ってくれるお客様であり仲間を増やしていく、この循環を継続し、広げていくことです。首都圏に次ぐ第2の経済規模をもつ関西圏でありグラビスが貢献できる領域は多くあると考えていますが、コンサルタントの数がまだ少なく、採用には力を入れていきます。
大阪事務所の仲間とともに関西発で全国展開できる地域課題解決のモデルケースを作っていきたいと考えています。
まずは、大阪事務所がしっかりと活躍することで、関西における認知度を高め、さらには「大阪で働きたい」と思ってくれる人を増やすような環境づくりに貢献したいと考えています。

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