X Capital × フォルトナ スペシャルインタビュー

公開日:22024.12.20 最終更新日:2024.12.21

X Capitalは、「日本経済に、パラダイムシフトを。」というビジョンを掲げ、2018年に野原秀介氏・琴畑尚哉氏によって設立されました。創業以来手掛けているコンサルティング事業に加え、今後は中小企業の経営改善・M&Aを連続的に行う投資事業を開始し、「日本経済に、パラダイムシフトを。」というビジョンの実現を目指しています。

今回は、創業者である代表取締役社長の野原 秀介様にインタビューをさせていただきました。

インタビュアーは、東京大学在学時に野原様と同級生であったフォルトナの水上が務めます。

野原 秀介様 プロフィール
代表取締役社長。
2016年東京大学卒。新卒でゴールドマン・サックス証券に入社、債券為替コモディティ営業本部にて数多くの金融機関とのディールを経験。当社創業後、金融・投資関連のプロジェクトを牽引し、事業拡大を手掛ける。

創業の原点は大学時代 外資系大手証券会社を経て起業

[水上]
ご無沙汰しております。目覚ましいご活躍、友人として非常に嬉しく思います!本日はよろしくお願いいたします!
お伺いしたいことがたくさんあるのですが、改めて、野原さんのご経歴をお伺いしてもよろしいでしょうか?

[野原様]
ご無沙汰しております!改めてよろしくお願いいたします。私は中学から都内の私立に通い、大学は水上さんと同じ東京大学に進学しました。在学中は不動産賃貸の仲介事業を立ち上げ、経営を経験し、卒業後はゴールドマン・サックス証券に入社しました。その後、X Capitalを創業し、現在7期目を迎えています。今まではコンサルティングサービスを一貫して行ってきましたが、来年からは、創業当初から構想していた「投資事業」にいよいよ着手していきたいと考えているところになります。

[水上]
学生時代も学内外で精力的に活動していた記憶がありますが、なぜ学生でありながらビジネスや起業をしようと思われたのでしょうか?

[野原様]
他の人と差別化したいという思いを抱いていたからです。大学に入学後、起業サークルというものがあるのを知り、「面白そうだな」と軽い気持ちで参加してみました。そこでは、皆が自身の関心領域に熱中して取り組んでおり、非常に刺激的な交流の機会を得ることができました。また、2年目にはサークルの代表を務めさせていただきました。そのような背景があり、社会人になってからも多くの起業家たちと関わる機会がありましたので、自身で起業することに対するハードルは高くはなかったですね。

[水上]
在学時から差別化を意識されながら過ごされていたのですね。素晴らしいと思います。

[野原様]
いえいえ、決して大袈裟なものではなく、これからどう戦っていこうか、という原始的な欲求からきています(笑)。なので、西麻布のバーでバーテンダーをしてみたり、鎌倉で人力車のバイトをしてみたり、ユニークなことをしようとしていましたね。

「次の世代につなぐ。」野原代表が考える“あるべき仕事観”

[水上]
ユニークさでいいますと、新卒で入社されたゴールドマン・サックス証券は、誰もが入社できる先ではないと思うのですが、そちらを退職し、X Capital創業に至った背景をもう少し具体的に聞かせていただけますでしょうか?

[野原様]
前職では、地域金融機関(銀行や信用金庫など)を顧客として金融商品を販売していました。
私が働いていた2016年頃は、世界的に金利が低く、銀行はお金を貸し出す先が不足している環境でした。そうなると預金はたくさん集まりますが、貸出先がないため、仕方なく金融商品に投資するという状況であり、また、利回りを求め価格変動リスクの大きい長期の外国債券などが投資先の中心となっていました。当時の私はそのような状況から、「この仕事は本当に意味があるのだろうか?」「お客様のためになっているのだろうか?」という疑問を感じていました。信用金庫に預けられているお金は、地域住民の方々が一生懸命に貯蓄してこられた大切なお金です。そのお金が大きなリスクにさらされること、また海外企業に流れていくこと、そしてその活動に自らが主体的にかかわっていることに、強い違和感を抱いていました。

結果論と言ってしまえばそれまでですが、現在では金利が上昇したことで、これらの債券は軒並み値下がりし、最近ニュースなどでも大手金融機関が多額の損失を出しているという報道が取り上げられています。

[水上]
そのような違和感を抱かれたのはなぜでしょうか? 

[野原様]
私自身、日本で生まれ育った身で、更には国立大学出身で税金によって学費を支援いただいた意識が強くありましたので、日本のために自身の能力を生かして役に立ちたいという想いは元々もっていました。
また、当時の想いを今になって振り返ると、弊社の経営を通じて、違和感を覚えた理由について自分なりの答えが見えてきました。
私たちの生活は、本当に恵まれている環境にあると思います。ボタン1つで電気がつき、部屋は暖かくなる。しかし、それが当たり前ではない国も多くあり、同じ日本でも、100年前は全く違う状況でした。では、なぜその環境を享受できているのかというと、私たちより前の世代の人々が「明るい環境にしたい、暖かい環境で過ごしたい」という欲求をもち、それを解決しようと努力を積み重ねたためです。それぞれの時代でより良いものを生み出し、それを受け継いだ人はさらに改善して次の世代に渡していく、こうした繰り返しで今があります。こうした観点から言えば、先人が創り出してくれたものを受け取るだけ受け取り、次世代につないでいくべきものが他国に流れていく状況は、今お話しした内容と真逆のことです。前職で覚えた違和感はこのような考え方が根底にあったのだと思います。
お金を稼ぐ、良い生活をするといった目先の利益を享受することにとどまらず、見えない方々から受けてきた恩を次の世代に返していく、ということが、私が考える「あるべき仕事観」です。

[水上]
前職でのお仕事の内容と、野原さんが抱く「仕事観」の違いが、違和感につながったのですね。

[野原様]
そうですね。そして、この話は入社のタイミングで新入社員に対しても伝えています。なぜかというと、これから長い期間一緒に働いていくうえで、この価値観は全てのベースになっているからです。「そもそも仕事は何のためにやっているのか?」といった問いに対し、「キャリアアップのため」という「個」の目標ではなく、「より良い社会を作る活動」を「一緒に」やっている、という根底の価値観がすり合っていないと、蓋を開けたらずれていたとなってしまいます。ですので、当社に参画してくださる方はこうした価値観に共感した前提で入社してほしいという思いで伝えています。

[水上]
確かに、「なぜ働いているのか?」と考えた際に、根本的な部分が共有化されている方が集団としても価値を発揮できますよね。

[野原様]
はい。「顔も知らないけど将来の誰かのためになるから」と思えば、頑張ろうという気持ちになれますし、自分のキャリアや人生も全うした気持ちになれると思います。

[水上]
私もご相談者様と面談する際に、同じような話をすることがあります。「人生をどう終えたいか?」と想像した際に、いろいろな方から「ありがとう」と感謝される人になりたいですよね。そうなるためには野原さんのお話の通り、日々の生活や仕事を通じて、「個のため」だけではなく、顔は見たことなくても、「誰かのため」であることは大事にしていきたいと私も思います。

[野原様]
そうですね。こうしたことは機会がないとなかなか考えないことですよね。ですが、転職活動は自身のありたい姿について考える良い機会になると思います。

次ページ:行動原則は社会起点 -X Capitalのプロジェクト事例-

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