Luvir Consulting × フォルトナ スペシャルインタビュー

公開日:2025.05.21 最終更新日:2025.05.21

Luvir Consulting(以下、Luvir)は「人や組織のパフォーマンスの最大化」のために、コンサルティングのみならず、さまざまなアプローチによりお客様の課題解決を伴走するプロフェッショナルファームです。全社経営戦略立案、事業戦略立案などの「戦略領域」、人事制度設計、組織設計、業務変革、組織文化の変革などの「組織・人事領域」に対してコンサルティングサービスを提供しています。

今回は、中川 裕貴様(代表取締役/CEO)ならびに奥地 祐介様(CIO/chief innovation officer)にインタビューをさせていただきました。

インタビュアーは、中川様・奥地様と同じく、BIG4組織人事コンサル出身者であるフォルトナ水上が務めます。

中川 裕貴様 プロフィール
代表取締役/CEO。
神戸大学経営学部卒。大手証券グループ、学習塾経営、外資系総合コンサルティングファーム、大手フィットネスグループを経て、2018年8月より、親会社であるSuprieve Holdings株式会社(現FIDIA株式会社)に執行役員として参画。
2019年4月、Suprieve Consulting株式会社(現Luvir Consulting株式会社)を設立。
2024年7月、MBOによりFIDIA株式会社から独立。​

奥地 祐介様 プロフィール
CIO(Chief Innovation Officer)。
神戸大学法学部卒。琉球大学法文学部法務研究科修了。人材育成系事業会社の執行役員、BIG4など複数の総合コンサルティングファームを経て、2025年3月よりCIOとして参画。PMVV策定・浸透、人事中計や人事戦略の策定、組織設計、人事制度設計、人事機能の高度化・効率化、人材育成、組織開発、チェンジマネジメント、カルチャーデザイン(組織風土改革)など、HCD(Human Centered Design)をコンセプトに、さまざまな人事ソリューションを提供。また、自社における事業戦略策定、ソリューション開発、カルチャー醸成のリードを務める。

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教育業界から組織人事コンサルへ。「人」が輝く環境を創る

[水上]
本日はよろしくお願いいたします。
まずは、お二人のご経歴からお伺いしてもよろしいでしょうか?

[中川様]
私は証券会社で1年ほど勤めた後、知人とともに地元の石川県金沢市で大学受験専門の学習塾を立ち上げました。学習塾を立ち上げた理由は、若いうちに事業を立ち上げたかったからです。当時の私は、お金もネットワークもノウハウもありませんでしたが、唯一もっていたのが受験の知識でした。そして、当時の経験が、私のキャリアの原点となっています。運営していた塾は、もともと偏差値の高い生徒を超難関大学に合格させる一般的な大手予備校とは異なり、偏差値が50未満の生徒が多い環境で指導していました。専門学校への進学や高卒での就職を考えていた生徒たちのやる気を引き出し、中堅~難関大学への進学を目指す塾として運営していました。そのなかで、生徒たちは勉強ができないのではなく、勉強する「目的」や「意味」を知らないだけであり、適切な環境を与えることができれば成績は大きく向上することが分かりました。その経験から、人の能力は生まれつきの資質ではなく、与えられた環境によって大きく変わることを実感しました。そこで、人や組織について改めて学ぶために、組織・人事コンサルティングの世界に飛び込みました。

その後、外資系総合コンサルティングファームで約3年間コンサルティングに携わりましたが、やはり自分は事業に関わることが好きだと再認識し、事業会社へ身を移しました。その後、独立してLuvirを設立し、6年が経ちます。学習塾での経験がLuvirの理念となり、今は20人ほどの仲間と共に、この想いを共有し、事業を推進しています。

[奥地様]
私のファーストキャリアは教育業界でした。資格試験や司法試験関連の予備校で講師を務め、講座の運営やカリキュラム作成に携わる一方で、保育園の運営にも関わるなど、教育の領域で幅広い経験を積みました。さらに、大学の就職センターの運営を包括的に受託し、キャリア支援にも携わるなど、学びの場を多様な形で提供していました。
私が一貫して大切にしていたのは、「個人の可能性を最大限に広げること」です。生涯学習の授業にも携わりながら、最終的には個人の自己実現を支援することが、自分自身の生きがいにもつながると考えていました。しかし、次第に、個人へのアプローチには限界があることを痛感し、より大きな影響を与えるには、個人が成長できる環境そのものを変える必要があると考えるようになりました。自己実現には「自己統治」が不可欠ですが、現代の資本主義社会において、多くの人が所属する企業こそ、自己統治の仕組みを取り入れるべき場だと気づきました。例えば、多くの企業は「イノベーション人材が欲しい」と言いますが、実際にはその人材が活躍できる環境が整っていないことがほとんどです。DX人材の採用も同様で、スキルがあっても企業側に適切な配置や評価の仕組みがなければ、その力は発揮されません。これは「外国の種を日本の土に植えても、元の花は咲かない」という話と同じです。つまり、個人の能力を伸ばすだけではなく、それを生かせる「土壌」=企業の環境を変えることが重要だと考えるようになりました。こうした視点から、個人ではなく企業にアプローチする方向へシフトしました。
この考えのもと、外資系グループファームに、イノベーションと組織開発に特化したチームがあることを知り、縁あって参画したのですが、実際に働いてみると、描いていたイメージとのギャップが大きく、悩ましかったですね。そうしたなか、別の外資系総合コンサルティングファームとの出会いが転機となりました。当初は「どこも似たようなものだろう」と考えていましたが、実際に関わってみると、カルチャーや組織の考え方が非常に魅力的で、HR領域のコンサルティングに従事することに。特に、新しい企業理念の策定と社内浸透プロジェクトのリーダーを任されたことで、組織文化の変革こそが、個人の成長と企業の発展を両立させる鍵であると確信しました。その後、中川と出会い、話をするうちに、「自分が本当はこれをやりたかったよな」「自分はこういうことを大切にしていたな」と、さまざまな想いがよみがえってきました。気づけば自分も40代になり、「やりたいことをやれるうちにやっておかないと、後悔するかもしれない」と感じるようになりました。どうせなら、やりたいことを楽しくやれる環境で挑戦したいと思い、Luvirへのジョインを決めました。

「ロジカル」×「エモーショナル」で組織を変える

[水上]
お二方とも、ご自身のWILLを大切にしながら、唯一無二のキャリアを歩んでこられたことが伝わってきました。
組織・人事コンサルティングに対して、どのような想いで取り組んでおられるのでしょうか?

[中川様]
私は「組織・人事コンサルティング」そのものに特別なこだわりをもっているわけではありません。Luvirのミッションは「人と組織に灯を」であり、その幹に据えているのがコンサルティングサービスです。ただ既定のコンサルティングサービスに捉われず新しいサービスや事業をコンサルティングサービスに肉付けしていき、Luvir独自の価値提供をしていきたいと考えております。
そもそもなぜ私が「人」と「組織」に関心をもつようになったのかという理由は、学生時代に取り組んでいたサッカーにあります。特別に優れた選手がいない進学校のチームでしたが、個々の長所を生かし、互いに補い合うことで、強豪校と渡り合い、県大会決勝まで進むことができました。この経験を通じて、「1+1が2以上になるチームの力」を実感しました。
さらに、先述した塾講師としての経験も大きかったです。環境次第で人は大きく成長できると気づき、まだ潜在能力を発揮しきれていない人が世の中にはたくさんいるのではないかと考えるようになりました。例えば、日曜の夜に「明日からまた仕事か…」と憂鬱に感じている会社員が、高いパフォーマンスを発揮できるはずがありません。こうした人々がイキイキと働ける環境を整えることができれば、企業の生産性が向上し、ひいては日本社会全体の力が高まる。そんな好循環を生み出したいと考えています。
組織がうまく機能していないのは、単に制度や仕組みだけの問題ではありません。その鍵は、「目の前の仕事に熱中し、夢中になれる環境があるか」にあると考えています。しかし、働く方の多くは熱中・夢中に至れていないのが現状であると認識しています。その現状を踏まえ、まずは経営層や人事部門の意識を変え、そこから組織全体に変革を伝播させるアプローチを重視しています。単なる戦略立案や制度設計に留まらず、「社員一人ひとりが夢中になれる環境をどう作るか」を考え、実行し、その先の変革を起こすことに、こだわりをもって取り組んでいきたいと考えています。

[水上]
その価値観を基に、「人と組織に灯を」というミッションを掲げられているのですね。

[中川様]
はい、当社では、「会社は真剣な遊び場」という考え方を大切にしており、その延長線上で、真剣な遊びを提供できれば、どんどん夢中になれる人が増えると思っています。実際、Luvirという会社が真剣な遊びの場となるために、実験的な取り組みや仕組みを自社で試しています。12月には役員合宿を開き、どんなコンサルティングをしたいか、どんなファームを目指したいかを議論しました。そのなかで出てきたのは、クライアントとの打ち合わせ後に、クライアントから、「元気をもらえた」「楽しみにしていた」と言ってもらえるようなコンサルティングを目指したいということです。それが実現できれば、クライアントがそのワクワク感や遊び心のようなものを社内に持ち込む循環が生まれるのではないかと話していました。

[水上]
非常にユニークですが、難しさもあると思います。クライアントが「熱中」するきっかけを、どのように引き出していますか?

[中川様]
私の意見ですが、人は「やらされた仕事」よりも「自らの意思で進めた仕事」の方が圧倒的にパフォーマンスが良いと思います。子供の頃は、自由に自分のやりたいことをして、好きな時間に遊んでいた方も多いのではと思います。そのような時期は、自分の意思で行動していたため、自然に成長を感じることができました。
しかし、学校に通うようになると、やらなければならないことが増え、宿題や行事など、強制的に行わなければならないことが多くなります。その結果、やりたいことに没頭する気持ちが薄れてしまうことがあります。そのため、ルールを学ぶことは重要ですが、それよりも、どのようにして自発的にやりたいという気持ちを引き出せるかが、非常に重要だと感じています。

[水上]
「自発的に」取り組むことが「熱中」につながるということですね。また、少し大きな話になってしまいますが、組織・人事コンサルティングに限らず、日本や社会全体における「働くこと」について、どのように捉えていますか?

[奥地様]
私は、誤解を恐れず申し上げますと、「ワークライフバランス」を最重視する企業は衰退してしまうと想定しており、競争力を維持・向上させるためには、「ワークライフインテグレーション」や「ワークライフシナジー」を目指すことが重要であると考えています。
そのうえで、コンサルティングに求められることも変化してきており、「ロジカルだけでは通用しなくなっている」と感じております。これからは、「ロジカル」と「エモーショナル」の両面からアプローチできるコンサルティングが求められ、Luvirの強みもそこにあります。コンサルタントである以上、ロジカルであるのは必要条件です。他方で、人の行動や意識を変えるには、エモーショナルなアプローチも必要となりますが、エモーショナルに偏りすぎるのも問題で、IQ(知的能力)とEQ(感情知能)のバランスが重要となります。この点が、難しさでもあり、やりがいでもありますね。

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