職務経歴書は、単なる経験の羅列ではなく、自分の強みや成果を採用担当者に伝えるための“プレゼン資料”とも言えます。
本記事では、エンジニア職向けに職務経歴書の基本構成から、職種別の書き方のコツ、書類選考を通過しやすくなる工夫、やってはいけないNG例までを詳しく解説します。
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エンジニア転職における職務経歴書の重要性
エンジニアの転職活動において、職務経歴書はスキルと実績を伝える最も重要な書類です。
履歴書が「誰が応募したか」を伝えるものであるのに対し、職務経歴書は「何ができるか」「どう貢献できるか」をアピールする資料です。特にIT業界では、扱った技術やプロジェクト規模、役割、成果といった実務ベースの内容が重視されます。
どんな技術経験があり、どのような課題解決に貢献したかを、定量的にわかりやすくまとめることが、選考通過のカギを握ります。
履歴書との役割の違い
履歴書は主に学歴・職歴・資格といった基本情報を時系列でまとめた「人物の概要」を示す書類です。
一方で、職務経歴書は応募者の実務経験やスキルを詳しく掘り下げ、「どういった業務でどのように活躍してきたか」を伝えるものです。特にエンジニア職では、使用してきた技術スタックや開発環境、担当フェーズ、チーム体制などの詳細が評価に直結します。履歴書と異なり、定型フォーマットがないため、自分らしく魅力的に構成できる点も大きな特徴です。
エンジニアの履歴書の書き方|転職活動で書類選考を通過するコツを解説
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エンジニアの職務経歴書に書くべき基本構成
職務経歴書は、あなたの実務経験やスキル、強みを採用担当者に伝えるための重要な資料です。特にエンジニア職では、「何ができるか」「どんな環境で、どう活躍してきたか」を明確に伝える構成が求められます。以下では、職務経歴書に欠かせない基本構成と、それぞれの書き方のポイントを紹介します。
- 職務要約
- 職務詳細
- スキル一覧
- 自己PR・志望動機
職務要約
職務要約は、あなたのキャリア全体を短くまとめるパートです。これまでの職歴・業界・担当分野・得意分野を1〜3行程度で端的に表現します。
たとえば「SIerでの要件定義から開発、保守までを一貫して担当」や「Webアプリケーション開発を5年以上経験」など、読み手が最初に「どんなエンジニアか」をつかむための導入部分として重要な役割を果たします。
職務詳細
職務詳細では、企業ごとにどのようなプロジェクトに参加し、どんな業務に携わってきたかを具体的に記載します。プロジェクト名、期間、開発環境、担当フェーズ(要件定義・設計・実装・テストなど)、成果を時系列で整理しましょう。
「○○の機能追加を担当し、月間アクセス数が30%増加」など、定量的に成果を伝えると説得力が増します。
スキル一覧
スキル一覧は、自分が扱ってきたプログラミング言語、フレームワーク、データベース、クラウド環境などをジャンル別にまとめて記載します。
たとえば「言語:Java、Python/インフラ:AWS、Docker」など、簡潔に整理することで読み手の理解を助けます。経験年数や使用頻度を併記すると、スキルの習熟度も伝わりやすくなります。
自己PR・志望動機
職務経歴書にも、簡潔な自己PRや志望動機を添えるのが効果的です。スキルや実績だけでなく、「なぜこの企業を選んだのか」「どのように貢献したいか」を自分の言葉で表現しましょう。
例として「ユーザー目線でUI改善に取り組んできた経験を活かし、貴社のサービス開発に貢献したい」といった文が好印象です。自己PR・志望動機は、応募先に合わせてカスタマイズすることが大切です。
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【職種別】エンジニアの職務経歴書の書き方のコツ
続いて、エンジニアの領域・職種ごとに職務経歴書の書き方のコツを紹介します。
- システムエンジニア
- インフラエンジニア
- Webエンジニア(フロントエンド・バックエンド)
- 組み込み系エンジニア
- 情報システム系エンジニア
一つずつ、詳しくみていきましょう。
システムエンジニア
システムエンジニア(SE)は、要件定義や設計フェーズでの経験をしっかりアピールしましょう。
「どのような課題に対して、どう要件をまとめたか」「ユーザーとの折衝経験」「基本設計から詳細設計までの範囲」など、上流工程に関する具体的な経験が評価されます。管理業務やチームリーダー経験もあれば積極的に盛り込みましょう。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、「どのような環境を構築・運用したか」「可用性や冗長化にどのように配慮したか」など、設計思想や構成図に落とし込んだ経験を示すことが重要です。オンプレミスかクラウドか、使用ツールや対応したトラブル事例も記載すると、即戦力としての信頼感が高まります。監視運用から構築へのスキルアップもストーリーとして伝えると効果的です。
Webエンジニア(フロントエンド・バックエンド)
Webエンジニアは、開発領域に応じて具体的に分けて記述しましょう。
フロントエンドなら「ユーザー体験を意識したUI改善」、バックエンドなら「API設計や処理速度の最適化」といった成果を具体的に書くことが大切です。使用技術(React、Vue.js、Node.js、Laravelなど)や、チーム開発での役割、テストやCI/CD導入の経験もアピール材料になります。
組み込み系エンジニア
組み込みエンジニアの場合は、「製品開発における担当モジュール」や「制御対象」「リアルタイムOSの使用経験」など、ハードウェアとの連携や制約条件下での開発経験を具体的に記載しましょう。
また、C言語やアセンブラなどの使用言語、テスト手法(ホワイトボックス、ブラックボックスなど)にも触れると、専門性の高さを伝えられます。
情報システム系エンジニア
社内SEや情報システム部門のエンジニアは、「業務システムの運用改善」「社内インフラの整備」「ベンダーコントロール」など、社内全体を支える視点がポイントです。
現場部門との調整力や、セキュリティ・ガバナンス対応の経験、SaaS導入などのプロジェクト推進事例も評価対象となります。ITの活用で業務効率化を実現したエピソードがあれば、積極的に盛り込みましょう。
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エンジニア転職|書類選考を通過しやすい職務経歴書のポイント
職務経歴書の質は、書類選考を通過し面接へと進めるかどうかを左右する重要な要素です。
ここでは、書類選考を通過するための職務経歴書の書き方について、3つのポイントに分けて詳しく解説します。
数値や成果を具体的に示す
エンジニアとしての成果は、「開発に携わった」だけでは伝わりません。たとえば「表示速度を40%改善」「売上を15%向上させた」「バグ報告を月30件削減した」など、数値や成果を用いることで説得力が格段に上がります。
成果が直接数字に表れない場合も、「工数を削減」「作業の属人化を防止」などの定性的な効果を明示することで、評価されやすくなります。
プロジェクトごとに「期間・体制・役割・成果」を記載
職務詳細では、プロジェクトごとに「いつ・何人で・何を担当し・どんな結果を出したか」を明記するのが鉄則です。
- 期間:2022年4月〜2023年3月
- 体制:5名チーム
- チームでの役割:API設計と実装を担当
- 成果:既存システムとの連携を実現
といった形で記述すると、実務レベルのスキルや貢献度が伝わりやすくなります。採用側は「この人がどこまで実務に関与していたか」を重視しています。
求人要件と自分の経験をマッチさせる
応募する企業や職種によって、アピールすべき内容は変わります。職務経歴書は一度作ったら終わりではなく、求人票の要件に合わせてカスタマイズすることが重要です。
「React経験歓迎」と記載されていれば、その技術に関する実績を前面に出す、「リーダー経験が必要」とあれば、チームマネジメントのエピソードを強調するなど、企業に響く設計が通過率アップにつながります。
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NG例から学ぶ!やってはいけない職務経歴書
エンジニア転職における職務経歴書の書き方として、やってはいけないNG例も把握しておきましょう。
- 内容が抽象的すぎて印象に残らない
- スキルや経験の羅列だけでアピール不足
- 誤字脱字やフォーマットが雑
内容が抽象的すぎて印象に残らない
「○○の開発業務に携わりました」「社内で業務改善を行いました」など、何をしたかが曖昧な表現は避けましょう。読み手にとっては、どんな環境で何を担当し、どんな成果を出したかがわからなければ評価のしようがありません。職務経歴書では、具体的なプロジェクト名や業務内容、成果を簡潔に書くことが、印象を残すうえで重要です。
スキルや経験の羅列だけでアピール不足
「Java、PHP、MySQL、Linux…」とスキルを羅列するだけでは、単なる知識の一覧にすぎず、実務能力は伝わりません。
「どの技術をどのプロジェクトで、どのように使ったか」「その結果どう貢献できたか」をあわせて記載することで、スキルの活用力が伝わります。採用側は“使えるかどうか”を重視している点を意識しましょう。
誤字脱字やフォーマットが雑
どんなに内容が良くても、誤字脱字が多かったり、フォントサイズや行間がバラバラだったりすると、注意力や仕事の丁寧さを疑われてしまいます。特にエンジニア職は「論理的な文章構成」や「細部への配慮」も評価の対象になります。印刷して見直す、第三者にチェックしてもらうなど、客観的な視点での最終確認を怠らないようにしましょう。
職務経歴書の提出前にチェックすべきこと
職務経歴書を作成したら、提出前に必ず最終確認を行いましょう。特に以下の3点は見落とされやすいため注意が必要です。
- 応募企業ごとにカスタマイズしているか
- ファイル形式・文書の整え方はOKか
- 第三者視点での読みやすさを確認
企業ごとに志望動機やスキルアピールを調整するのは必須です。また、提出形式はPDFが基本であり、フォントや行間も読みやすく整える必要があります。最後に、誤字脱字や論理構成に問題がないか、第三者にも確認してもらうと安心です。
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転職活動の不安はエージェントに相談
初めての転職やキャリアチェンジでは、「この職務経歴書で伝わるのか」「自分に合う企業がわからない」といった不安がつきものです。そんなときは、自分ひとりで抱え込まず、転職エージェントに相談するのが得策です。書類添削はもちろん、業界分析、非公開求人の紹介、面接対策までサポートしてくれるため、転職活動を効率的かつ安心して進めることができます。
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まとめ
エンジニアの職務経歴書は、自分のスキルや経験、実績を伝える最重要書類です。基本構成を押さえたうえで、職種や応募企業に応じたカスタマイズ、数値や成果の具体化を行うことで、書類選考の通過率は大きく向上します。また、誤字脱字や構成の甘さといった細部にも注意を払いましょう。転職活動を成功させるためには、プロの目による添削やアドバイスを取り入れるのも非常に効果的です。準備を万全に整え、自信を持って次のステップへ進みましょう。