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転職で使われる適性検査「玉手箱」の対策法。出題科目やSPIとの違い

公開日:2025.03.12 最終更新日:2025.07.22

転職で使われる適性検査「玉手箱」の対策法。出題科目やSPIとの違い
転職活動の選考フローでよく見かける「玉手箱」。

聞いたことはあるけれど、具体的にどんな問題が出るのか、どこまで対策が必要なのか不安な方も多いのではないでしょうか。

玉手箱は、言語・計数・英語・性格テストなどで構成されるWeb型の適性検査で、特に人気企業や外資系企業、コンサルティングファームなどで多く導入されています。

前に出題形式を知り、しっかりと対策を行うことで、選考突破の確率を高めることができます。

本記事では、玉手箱の概要から出題される科目、SPI・GAB・CABとの違い、対策のポイント、さらによくある質問までを網羅的に解説します。

初めて受ける方も、苦手意識がある方も、この記事を参考に効率的な準備を進めていきましょう。

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転職で使われる適性検査「玉手箱」とは

玉手箱とは、言語・計数・英語・性格の分野から構成されるWeb形式の適性検査です。

特に外資系企業や総合商社、大手メーカー、コンサルファームなど、基礎能力の高さを重視する企業で導入されており、SPIと並んで代表的な筆記試験の一つとして知られています。

応募者の読解力や数的処理能力、論理的思考力、さらには性格傾向までを短時間で測定できるため、企業にとっては効率的かつ客観的な評価ツールとなっています。

また、中途採用では即戦力と地頭力が求められる場面が多いため、選考の初期段階で玉手箱を活用する企業が増えています。

ここからは、玉手箱がなぜ導入されているのか、どのような企業で実施されているのかなど、仕組みや背景について詳しく解説していきます。

玉手箱が実施される目的

企業が玉手箱を導入する主な目的は、「応募者の基礎能力と適性を客観的に判断すること」です。

履歴書や職務経歴書、面接では把握しきれない論理的思考力や数的処理力、読解力、性格傾向などを、短時間で効率よく評価できる手段として活用されています。

特に中途採用では、即戦力が求められる一方で、配属後に職務を遂行できるだけの「地頭の良さ」や「柔軟な対応力」も重要視されます。

そのため、業界や職種によっては、玉手箱の得点を合否の基準としている企業も少なくありません。

また、応募者数が多い企業にとっては、一定のスクリーニング基準として機能させる目的もあります。

一定以上の点数を取らなければ面接に進めないケースもあるため、「玉手箱で落とされる」という事態も現実的に起こり得るのです。

玉手箱を導入している企業

玉手箱は、特に大手企業や総合商社、外資系企業、コンサルティングファームなど、応募者数が多く、一定の基礎能力を求める企業で多く導入されています。

具体的には、以下のような企業で玉手箱が使われていることが知られています。

  • 三菱商事・三井物産などの総合商社
  • P&G、マッキンゼー、アクセンチュアなどの外資系企業
  • NTTデータ、野村総合研究所、富士通、日立などのIT・SIer系
  • リクルート、博報堂、電通などの大手広告・人材関連企業

これらの企業では、書類選考通過後や1次選考の段階で玉手箱が課されることが多く、筆記試験対策として事前準備が必須となっています。

ただし、同じ企業でも新卒・中途でテスト形式が異なることもあるため、受験前には必ず企業からの案内を確認するようにしましょう。

玉手箱の受験方法

玉手箱は、基本的に自宅のパソコンを使ってWeb上で受験する形式が採用されています。企業によっては、オフィスや指定された会場で受験するケースもありますが、多くの場合は自宅受験が主流です。

受験には、企業から送付されるURLやログインID・パスワードが必要です。指定の期限内にアクセスし、各科目を時間内に解答する流れとなります。試験中の画面録画やカメラによる監視が行われる場合もあり、不正行為には厳しく対処されます。

玉手箱はPC操作前提のテストであるため、マウスやキーボード操作、表の読み取りや電卓の扱いに慣れておくことも重要です。スマートフォンやタブレットでは正常に表示されない可能性があるため、必ずパソコンでの受験環境を整えておきましょう。

玉手箱とSPI・GAB・CABの違い

適性検査には玉手箱のほかに、「SPI」「GAB」「CAB」といった形式も存在します。それぞれ出題内容や目的が異なるため、混同しないようにしましょう。

適性検査の名称 内容
SPI(Synthetic Personality Inventory) 新卒・中途問わず幅広く利用される適性検査。言語・非言語(数学)・性格診断を含む。汎用性が高く、最もポピュラー。
GAB(General Ability Battery) 主に大手企業の総合職向けに使われるペーパーテスト型。言語・計数が中心で、論理的思考力を測定。企業によってはWeb版も。
CAB(Computer Aptitude Battery) エンジニア・IT系職種向け。暗号解読や図形把握、論理的思考など、より技術職に適した問題構成が特徴。
玉手箱 Web受験が基本で、時間ごとに出題される内容が変化するパターンも多く、処理スピードと正確性の両立が求められる形式。

SPIが最も広く使われている一方で、玉手箱は外資系や難関企業での使用率が高く、対策の難易度もやや高めといえるでしょう。

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玉手箱で出題される科目

玉手箱では、主に「言語問題」「計数問題」「英語問題」「性格テスト」の4つが出題されます。

受検する企業や職種によっては、この中から一部のみが出題される場合もありますが、いずれの科目もビジネスに必要な基礎スキルや適性を評価する目的で構成されています。

各科目には特徴的な出題形式や制限時間が設けられており、事前に傾向を知っておかないと高得点を取るのは難しいのが特徴です。

ここでは、それぞれの科目について出題内容や対策のポイントを詳しく見ていきましょう。

言語問題

言語問題は、ビジネス文書の読解力や論理的思考力を測るための問題が出題されます。

長文のメールや会議資料、新聞記事などを読み、内容の正誤判断や要点の把握、言い換え表現などに答える形式が中心です。

選択肢を読み比べるスピードだけでなく、設問の意図を素早くつかむ力も問われます。

設問例としては、「本文の内容と一致するものを選べ」「指示語が指す内容を選べ」といった読解問題が多く見られます。

制限時間は非常にタイトで、短時間で正確に情報を処理するスキルが求められるため、日頃から読解問題に慣れておくことが効果的です。

計数問題

計数問題では、数字やグラフ、表をもとに計算や推論を行う問題が出題されます。ビジネスに必要な数的処理能力や、データを的確に読み取る力が求められるパートです。

出題形式は「四則逆算」「図表の読み取り」「表の空欄補充」など多岐にわたり、いずれも限られた時間内で正確に処理するスキルが試されます。特に図表問題では、複数の情報を組み合わせて答えを導き出す論理的思考力も必要です。

電卓の使用が可能なケースも多いため、スピーディに使いこなせるよう練習しておくと有利です。

また、計算が得意でも、問題文の読み違いでミスが出やすいため、正確性とスピードのバランスを意識したトレーニングが効果的です。

英語問題

英語問題では、ビジネスレベルの英文を正確に理解する読解力が問われます。

出題形式は、長文読解や語彙・文法の穴埋め、英文の内容一致問題などが中心で、TOEICや英検とはまた異なる、「素早く正確に読み取る力」が求められます。

玉手箱の英語問題では、1つの長文に対して複数の設問がある形式が多く、時間が限られている中で効率よく内容を把握する必要があります。

ビジネスメールや社内報告書のような実用的な文章が使われることもあり、単語の意味だけでなく、文脈理解も重要です。

英文読解に苦手意識がある方は、まずは中学・高校レベルの英文法と語彙を復習した上で、短時間で長文を読むトレーニングを積んでおくと良いでしょう。

性格テスト

性格テストでは、応募者の価値観や行動傾向、チームでの関わり方、ストレス耐性などを測る質問が出題されます。

「自分は計画的に物事を進める方だ」「周囲との調和を大切にする」といった設問に対し、「あてはまる〜あてはまらない」の4〜5段階で回答する形式が一般的です。

企業側はこの結果をもとに、社風との適性や職種とのマッチ度、リーダーシップ・協調性などを総合的に判断します。

ただし、このテストに“正解”はありません。無理に理想的な人物像を演じようとせず、自分の価値観や考え方に正直に答えることが大切です。

回答の一貫性やバランスも見られているため、極端な選択や矛盾した回答には注意が必要です。

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玉手箱の対策方法

玉手箱 対策方法

玉手箱は、出題形式や制限時間が特殊なため、「慣れているかどうか」で結果が大きく変わる適性検査です。

SPIなど他のテストと似ている部分もありますが、玉手箱独自の出題傾向や時間配分に対応するには、しっかりとした準備が欠かせません。

ここでは、玉手箱で高得点を目指すために実践しておきたい対策方法を3つご紹介します。

短期間でも成果を出すためのコツとして、ぜひ参考にしてください。

問題集を解く

玉手箱対策の基本は、市販やオンラインで入手できる問題集を繰り返し解くことです。

玉手箱は出題形式や時間制限が独特なため、実際の問題に近い形式で演習を重ねることで、時間配分や出題パターンに慣れておくことが非常に重要です。

特に計数・言語・英語といった科目は、単純な知識よりも「出題形式に慣れているか」が結果を大きく左右します。

「初見で戸惑って時間切れになる」というケースを防ぐためにも、対策本やWeb模試を使って、本番形式で何度も繰り返し練習することが効果的です。

最近では、玉手箱に特化したWeb問題集やアプリも登場しており、通勤時間などのスキマ時間を活用して対策を進めることも可能です。

パソコン・電卓に慣れておく

玉手箱はWeb受験形式のため、マウス操作やキーボード入力、画面スクロールなどにストレスなく対応できることが前提となります。

操作に不慣れな場合、それだけでタイムロスが発生し、実力を出し切れない恐れがあります。

また、計数問題では電卓の使用が許可されているケースが多く、四則計算や割合の計算を素早く行えることも重要です。

普段からパソコン・電卓の操作に慣れておくことで、試験本番でも落ち着いて対応できます。

問題を解く時間に注意する

玉手箱は、1問あたりの制限時間が非常に短いテストです。

たとえば、10分間で20問以上を解かなければならないといったケースもあり、問題をじっくり考えている余裕はありません。

そのため、過去問や模擬問題を使った練習の際には、必ず時間を計って解くクセをつけることが大切です。

どのくらいのスピードで読んで解くべきか、自分の感覚を養っておくと、本番でも落ち着いて対応できます。

特に苦手な科目ほど時間がかかりがちなので、「わからない問題は飛ばす」「ひとまず全問目を通す」といった時間管理のテクニックも意識して練習しましょう。

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玉手箱に関するよくある質問

玉手箱を初めて受ける方にとっては、「どのくらい得点すればいいの?」「落ちることはあるの?」など、気になる点も多いはずです。

ここでは、実際に多くの転職者が抱える代表的な疑問にお答えします。

何割取れれば合格?

玉手箱には明確な「合格点」は公表されていませんが、一般的には正答率7割以上を目安にすると安心とされています。

企業によって基準は異なり、応募者全体の中で相対的に評価されるケースもあるため、「高得点を取るに越したことはない」と言えるでしょう。

特に人気企業や応募者数が多い企業では、筆記で足切りされるケースもあるため、8割以上の正答を目指しておくと安全圏です。

玉手箱で落ちることはある?

はい、玉手箱の結果によって面接に進めないケースは実際にあります。

特に応募者数が多い人気企業や、基礎能力を重視する外資系企業・総合商社などでは、筆記試験をスクリーニングの材料として使っていることが一般的です。

たとえ書類選考を通過していても、玉手箱の得点が一定水準に達していないと、その後の面接に進めない可能性があるため、しっかりと対策しておくことが大切です。

玉手箱の対策はいつからはじめればいい?

対策は、試験日が決まった時点ですぐに始めるのがおすすめです。

玉手箱は出題形式に特徴があり、内容自体は中学〜高校レベルでも、慣れていないと時間内に解き切るのが難しい問題が多くあります。

試験まで1〜2週間の準備期間がある場合は、毎日少しずつでも問題に触れることで着実に得点力を伸ばすことが可能です。

特に久しぶりにテスト形式に触れるという方は、早めの準備を心がけましょう。

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玉手箱をはじめとする適性検査の対策はもちろん、職務経歴書の添削や面接練習など、転職活動を成功に導くには、信頼できるエージェントのサポートが欠かせません。

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適性検査に不安がある方も、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの強みを引き出し、最適な企業との出会いをお手伝いします。

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まとめ

玉手箱は、転職選考で使われる代表的な適性検査の一つです。特に人気企業や外資系企業では、選考の初期段階で筆記試験による足切りが行われることもあるため、事前の対策が欠かせません。

出題形式に慣れるための問題演習や、時間配分の感覚をつかむトレーニングなど、早めの準備が合格への近道です。

そして、筆記だけでなく書類・面接も含めて転職活動を総合的に進めるためには、実績あるエージェントの力を借りることが成功率を高めるポイントです。

玉手箱を受ける予定のある方は、この記事を参考に、今から着実な対策を始めましょう。

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