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コンサル転職のビヘイビア面接でよくある質問と解答例をまとめて解説

公開日:2025.03.19 最終更新日:2025.07.22

コンサル転職のビヘイビア面接でよくある質問と解答例をまとめて解説
コンサル業界への転職を目指すにあたって、重要なのが「ビヘイビア面接」への面接対策です。

過去の経験をもとに自分の強みや価値観を問われる形式ですが、抽象的な回答では評価されません。

特に未経験者にとっては、どの経験をどう語ればよいのか迷う場面も多いでしょう。

本記事では、コンサル転職でよく聞かれる質問を厳選し、回答のポイントと実際の解答例をセットで紹介します。

面接突破に向けた準備に、ぜひお役立てください。

実際に未経験でコンサル転職を成功させた事例や、ポストコンサル転職で年収500万円アップを叶えた体験談などを知りたい方は、転職体験談をご覧ください。

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コンサル転職時のビヘイビア面接で意識すべきこと

コンサル業界では、「ケース面接」だけではなく、過去の具体的な行動からその人の考え方や価値観を探る「ビヘイビア面接」が必ず行われます。ビヘイビア面接は単なる自己PRに留まらず、「どんな状況で、どう判断し、どう行動したか」といったプロセスまでが問われます

以下では、未経験からコンサルを目指す方がビヘイビア面接で意識すべき4つのポイントをご紹介します。

一貫性を持たせる

ビヘイビア面接では、話すエピソードに一貫性があるかが重要です。

これまでの経験や価値観がどうつながっているか、論理的に説明できる必要があります。たとえば「問題解決力をアピールしたい」と思ったら、複数のエピソードを通じてその強みが自然ににじみ出るよう構成することが大切です。話が散漫にならないよう、自分の軸を決めて整理しておきましょう。

原体験を伝える

「なぜそのような行動を取ったのか」を説明するうえで、原体験の共有は非常に効果的です。過去の成功体験や挫折、努力したプロセスなどを交えたエピソードは、あなたの価値観やモチベーションの源泉を示す材料になります。

抽象的な話ではなく、実際に何が起き、何を感じ、どう乗り越えたかを語ることで、説得力と人間味のあるストーリーが生まれます。

ポジティブな印象を与える

面接では、過去の失敗や困難な状況を聞かれることもあります。そんなときに大切なのは、ネガティブな経験を「成長のきっかけ」としてポジティブに語る姿勢です。たとえば「上司と対立した」ではなく、「対話を通じて理解を得られるよう努力した」といった表現に置き換えることで、前向きに課題へ取り組む姿勢をアピールできます。

問題への向き合い方が、そのままコンサル適性の証明になります。

企業に対してどう貢献できる人材なのかを伝える

どれだけ優れた経験があっても、それが応募先の企業にどう活かせるのかを語れなければ評価にはつながりません。自分のスキルや経験を、クライアントへの提供価値やプロジェクト推進にどう結びつけられるかを言語化しておきましょう。

コンサル未経験者でも、「課題発見」「論点整理」「関係者との調整」など、類似の要素が含まれる経験は評価されやすいポイントです。

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コンサル転職時のビヘイビア面接でよくある質問と解答例を紹介

ビヘイビア面接 よくある質問 解答例

それではさっそく、以下のビヘイビア転職でよくある質問とその解答例を、ポイントも踏まえて詳しく紹介していきます。

  • 自己紹介をお願いします
  • 転職のきっかけは?
  • なぜコンサル業界(またはこのファーム)を選んだのか?
  • 5年後・10年後、将来のキャリアビジョンは?
  • 自社にコンサルをするなら?
  • 現在の仕事内容は?なぜ現職では満足できないのか?
  • 今までの仕事の成果と、最も大変だったことは?
  • 仕事で失敗した経験は?
  • これまでの経験を、コンサル転職後にどう生かせるか?
  • 強み・弱みは?
  • 希望年収、希望入社時期は?
  • 何か質問はありますか?

自己紹介をお願いします

自己紹介では、氏名や経歴の概略に加えて、これまでの経験の中で得たスキルや強みを簡潔に述べることが重要です。コンサルとの接点や論理的思考力・問題解決力に関する要素が自然に含まれているとより効果的でしょう。志望動機や転職理由には踏み込みすぎず、30〜60秒でまとめましょう。

○○と申します。新卒で◯◯株式会社に入社し、法人営業として中小企業向けのITソリューション提案を担当してまいりました。顧客の業務課題をヒアリングし、最適なプロダクト選定から導入後の活用支援まで一貫して対応してきました。その中で、表面的なニーズではなく、根本的な課題に踏み込む重要性を実感し、より本質的な問題解決を担えるコンサルタント職に挑戦したいと考えています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

過去の深掘り

自己紹介では、転職希望者の過去をより深掘りするため、以下のような質問をされる場合があります。

  • 家族構成、両親の職業は?
  • 中学時代はどんなふうに過ごしていた?
  • なぜその高校、大学・学部を選んだ?
  • 学生時代力を入れたことは?(部活、バイト)、なぜ選んだ?役割は?
  • 就職活動の軸は?現職を選んだ理由は?

このような質問は、「これまで人生の目的をもって生きてきたか」「計画性がある人物か」「リーダーシップをとった経験があるか」ということが見られています。さりげなくアピールできるよう、事実に即して解答しましょう。

転職のきっかけは?

ビヘイビア面接では、転職理由を「成長」「価値提供」「キャリア展望」など前向きな動機で語ることが重要です。現職への不満だけでなく、「どのような経験を通じて、なぜコンサルに行き着いたか」をストーリーとして伝えると説得力が増します。具体的な業務エピソードを交えると効果的です。

転職を考えたきっかけは、営業として顧客と接する中で、課題の背景にある業務設計や戦略レベルの問題に対してもっと深く関与したいと感じるようになったことです。ある案件で、システム導入後も運用面で改善が進まず、真の課題は業務プロセスにあると気づいた経験がありました。その際、自分の提案では限界があると痛感し、より上流から課題解決を行えるコンサルタント職に挑戦したいと思いました。

転職理由とコンサルになりたい理由を繋げる

ここでのポイントは、転職理由とコンサルになりたい理由をセットで答えることです。

転職理由=コンサルになりたい理由は、少なくとも3つ考えましょう。例として以下が挙げられます。

  • クライアントの課題解決そのものに携われる
  • 業界に捉われず、世の中に幅広く貢献できる
  • より経営に近い立場で仕事ができる
  • (異動がないので)プロジェクトの最後までクライアントに伴走できる 等

なぜコンサル業界(またはこのファーム)を選んだのか?

このような質問に対しては、「コンサル業界を志す理由」と「その中でなぜこのファームか」を分けて構成すると伝わりやすくなります。コンサルを目指すきっかけや適性を示したうえで、ファーム固有の特徴(支援領域・カルチャー・育成体制など)に言及し、志望度の高さとフィット感を印象づけましょう。

コンサル業界を志す理由は、業種や業界を越えて課題解決に関与できる点に強く魅力を感じたからです。営業職として顧客の課題に向き合う中で、表層的なニーズではなく、戦略や仕組みそのものに踏み込む提案を行いたいという思いが芽生えました。その中で、貴社は戦略から実行支援まで一気通貫で伴走するスタイルを持ち、特に若手にも裁量ある環境があると伺い、挑戦の場として最適だと感じ志望いたしました。

コンサルタントへのイメージを深掘りする質問

ここでは、転職希望者自身が持つコンサルタントへのイメージを深掘りする質問が投げかけられる場合があります。

  • コンサルタントの役割・価値は?
  • どんなコンサルになりたいか?  
  • どんなプロジェクトをやりたいか?

適切に解答するには、「コンサルタントの役割の基本を事前に押さえる」「転職を希望しているファームのプロジェクトやカルチャーは企業HPを参考にする」ことが大切です。

やりたいプロジェクトは、自分自身のキャリアやスキルと一致するものを選ぶようにしましょう。

5年後・10年後、将来のキャリアビジョンは?

コンサル転職のビヘイビア面接では、将来のキャリアビジョンについて問われることがあります。「5年後=専門性の深化」「10年後=リーダーシップや社会への価値提供」のように、段階的な成長を意識しましょう。

キャリアアップと企業・顧客への貢献がセットで語れると評価が高くなります。

5年後には、特定の業界やテーマにおける専門性を磨き、クライアントにとって信頼できる実行支援型コンサルタントとして活躍したいと考えています。特に業務プロセス改革やデジタル活用といった分野で成果を出したいです。10年後には、マネージャーとして複数のプロジェクトを統括しながら、若手の育成にも関与したいと考えています。また、社会全体の変革に関与できるような、官民連携や新規事業立ち上げなどの案件にも挑戦していきたいです。

自社にコンサルをするなら?

この質問は、ビヘイビア面接というよりケース面接としてとらえましょう。「今の業務で困っていること」といった、資材の低い解答はNGです。業界トレンドや社会課題を踏まえたトップダウン型の分析で、構造的に課題を抽出・整理し、インパクトとコストを軸に優先度付けされた施策提案を行うと、ケース面接として高評価です

私が勤務しているIT商社業界は、今後10年で製品単価の下落、ベンダーの直販強化、人的営業の非効率性といった構造課題に直面すると考えます。この変化に対応するには、営業力強化だけでなく、事業モデル自体の再設計が必要です。

課題を分析すると、「既存顧客依存の売上構成」「属人化した提案プロセス」「非効率な業務フロー」の3点が主要な論点となります。これらに対し、施策としては

①新規開拓戦略の再構築

②営業プロセスのデジタル化

③バックオフィスのBPR推進

が考えられます。影響の大きさと実行コストのバランスを踏まえると、まずは営業活動のデジタル化に注力し、成果が得られた段階で新規開拓施策の展開に着手するのが現実的だと判断します。

現在の仕事内容は?なぜ現職では満足できないのか?

現在の仕事内容は、職務経歴書と一致する表現で簡潔に伝えるのが基本です。不満点はネガティブに語らず、「成長機会の限界」や「より上流の課題に関わりたい」といった前向きな視点で表現することが重要です。

現在は、ITソリューション企業で法人営業を担当し、主に中堅企業向けに業務改善に関するSaaS導入支援を行っています。顧客の業務課題をヒアリングし、最適なツールの提案から契約、導入支援までを一貫して担当しています。業務を通じてやりがいは感じていましたが、プロダクトベースの提案では限界があると感じる場面も多く、より上流から課題設定に関わり、本質的な変革をリードできる環境を求めて転職を決意しました。

今までの仕事の成果と、最も大変だったことは?

成果と困難をひとつのプロジェクトにまとめて語ることで、ストーリー性が出て説得力が高まります。数字や工夫、周囲との連携など、評価されやすい要素を盛り込んで簡潔に構成しましょう。

ただし、後ほど「仕事で失敗した経験は?」という質問が続く可能性があるため、失敗した内容と重複しないよう注意が必要です。

最も成果を上げたのは、顧客管理システムの導入提案をリードした案件です。当初、顧客側はコスト面を懸念して導入に消極的でしたが、現状分析と運用負荷の試算を示すことで意義を納得いただき、最終的に月間40時間の業務効率化につながりました。特に困難だったのは、現場部門の協力を得るプロセスで、個別ヒアリングを通じて業務内容を把握し、柔軟に対応策を調整することで信頼を獲得しました。

仕事で失敗した経験は?

失敗経験は「過去の自分の弱点や認識不足を認め、どう学び、行動を変えたか」が評価の対象です。失敗だけを語って終わらず、その経験を次の改善・成果につなげた流れが自然につながるように構成しましょう。

営業1年目の頃、顧客の課題を深く掘り下げることなく提案を進め、契約直前で「自社の業務フローと合わない」と断られた経験があります。ヒアリングで得た情報に表面的に納得してしまい、本質的なニーズを見極められなかったことが原因でした。この失敗を機に、顧客の業務全体を構造的に捉え、各部門への追加ヒアリングや仮説ベースの確認を行うようになりました。その後、顧客ごとの背景や業務課題を丁寧に把握できるようになり、次の提案では複数部門の合意形成に成功し、導入を実現できました。

これまでの経験を、コンサル転職後にどう生かせるか?

この質問は、「そもそもコンサルがどのような仕事をするのか?」ということとセットで考えると、自ずと生かせる経験が見えてくるでしょう。

具体的には、コンサルに必要な以下の「ハードスキル」と「ソフトスキル」をどう身につけたか、それをどうコンサル領域で生かせるかを伝えられるとベストです。

ハードスキル

  • 業界の知識
  • 英語力
  • word/excel/powerpoint作成能力

ソフトスキル

  • 論理的思考力
  • コミュニケーション能力
  • キャッチアップ能力
  • プレゼンテーション能力
現職で得た法人営業の経験は、業界構造や顧客ニーズの理解に加え、ステークホルダーを巻き込みながらプロジェクトを推進する力を培う場でもありました。これらは、業界調査やヒアリング、合意形成が求められるコンサルタントの業務に通じる部分があると考えています。また、提案資料や事業計画の作成を通じて、PowerPoint・Excelの活用やロジカルな資料構成力も磨いてきました。加えて、短期間で新商材の知識をキャッチアップし、提案に活かす柔軟性やプレゼン能力も、コンサルとしての即戦力につながると考えています。

強み・弱みは?

強みは、コンサルで求められる「論理性」「当事者意識」「巻き込み力」などに結びつくと好印象です。弱みは「完璧を求めすぎる」「慎重すぎる」など、強みと表裏一体の性質として表現し、改善の努力を添えましょう。

私の強みは、課題を構造的に捉え、仮説を立てて解決まで自走する力です。現職では、顧客の要望の背後にある本質的な課題を整理し、関係者を巻き込みながら提案を形にしてきました。一方で、慎重に準備を進める傾向があり、時にスピード感を優先すべき場面でも判断を迷うことがありました。最近は、完璧さよりもタイミングや優先度を意識して行動するよう意識しており、実務の中で改善に努めています。

希望年収、希望入社時期は?

希望年収は「業界水準」「現年収との整合性」「自分の再現性ある強み」など、客観的な根拠を持って提示すると納得感が高まります。入社時期は、現職の引き継ぎを踏まえた現実的なスケジュールを伝えましょう。

希望年収は、現職の年収が約600万円であることと、これまでに培った業務理解力やプロジェクト推進力をベースに、同業界におけるコンサルタント初期ポジションの相場を踏まえて、650万円程度を希望しております。ただし、貴社でのポジションや期待役割に応じて柔軟に相談できればと考えています。入社時期については、現職の引き継ぎを考慮し、◯月初旬〜中旬頃の入社を目指して調整可能です。

何か質問はありますか?

逆質問は「まだ迷っています」という姿勢ではなく、「入社を前向きに検討しているが、より理解を深めたい」という姿勢で行うと好印象です。質問は具体的かつ前向きに、自分の志望理由とつながるとより良いでしょう。

①入社の意思決定に必要な情報の確認

「入社後、未経験者が最初に担当するプロジェクトのテーマや業界には、どのような傾向がありますか?」

②自己PRにつながる逆質問

「顧客の信頼を得るうえで、貴社のコンサルタントが特に重視している姿勢や行動はありますか?私自身、現職でも信頼構築を重視してきたため、貴社での期待と重ねて理解したいです。」

③面接官への興味を示す質問

「〇〇様ご自身が、入社後に最も成長を実感されたのはどのような場面だったか、お伺いしてもよろしいでしょうか?」

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まとめ

コンサル転職の面接では、過去の行動をもとに人物像を評価するビヘイビア面接が重視されます。問われる内容はシンプルでも、回答には論理性、一貫性、再現性が求められるため、事前の準備が合否を分けるポイントです。今回紹介した質問と解答例を参考に、自分の経験を言語化し、納得感のあるストーリーとして伝えられるよう練習を重ねましょう。不安がある方は、プロのサポートを活用するのも一つの手です。

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