リノベーションをバーチャルに試行できるツールを独自開発し、完全オンライン内覧を実現
PwC Japanグループは、4月6日、不動産購入のプラットフォーム「Virtual Vintage Residence Lab」の提供を開始したことを発表。
Virtual Vintage Residence Labは、日本が抱える「空き家問題」の解決に向けた取り組みとして、AI/VR技術を活用した新たなスタイルのプラットフォーム。
売買マッチングの精度向上による空き家問題の解決を目指し、行政や不動産、建材/インテリア業界など各方面と連携に向けて議論を開始しているとのことです。
総務省の統計*によると、全国の空き家数は846万戸、空き家率は13.55%に上るとのこと。
* 総務省統計局_平成30年 住宅土地統計調査_住宅及び世帯に関する基本集計
空き家の増加は、景観や治安の悪化にもつながり、深刻な社会問題に発展しています。
そこでPwC Japanグループは、空き家が増加する要因として指摘される「魅力的な中古物件が少ない」という課題に対し、AIやVRという先端技術を使った新しいプラットフォームを開発。
本プラットフォームは、物件購入検討者が、壁紙、床材、家具のレイアウトの変更などカスタマイズを自在に描画できるVRツールを搭載。
不動産会社などが持つ豊富な物件情報に、リフォームのための商材・建材/インテリアなどの情報を加え、さらにカスタマイズ後のイメージを描画できる形で提供することで、オンリーワンのこだわり物件を求める消費者をサポートしていくとのことです。
🔽Virtual Vintage Residence Labの特徴
①3Dモデリング、AI/VRの技術による物件の魅力増大
住宅に関するリフォームニーズは年々増加傾向にあり、住宅購入とリフォームは切り離せない関係に。PwC Japanグループが独自開発したAI/VRツールにより、リフォームをバーチャル空間で試行でき、物件への興味喚起を促進。
②リフォーム概算金額を即時に試算
購入検討者は物件のリフォームに掛かる費用(資材調達、工事費)を試算し、総額を具体的にイメージして購入検討することが可能に。これにより、物件情報提供者には確度の高い問い合わせの増加が期待できると言います。
③リモートワークに対応したツール設計
ブラウザ上でのリモート内覧やリフォームシミュレーションが可能なため、オンライン環境であれば場所を問わず内覧可能。簡易測量の機能を備え、現地に行かなくても各所のサイズを計測が可能に。また、物件情報提供者は、どのユーザーがいつどのタイミングでアクセスしたかを参照できるため、追客業務の効率化にもつながるとのこと。
🔽詳細
「空き家の価値向上を支援する不動産仲介プラットフォーム VIRTUAL VINTAGE RESIDENCE LAB」
🔽プレスリリース
PwC Japan、AI/VRを活用した新しい不動産仲介プラットフォーム「Virtual Vintage Residence Lab」を開発
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