EYSC IA × フォルトナ スペシャルインタビュー

公開日:2026年01月28日

最終更新日:2026年01月27日

Ernst & Young(アーンスト・アンド・ヤング、以下EY)は、150以上の国と地域に拠点を持ち、さまざまな領域のプロフェッショナルが連携・伴走しながらクライアントを支援しています。「Building a better working world ~より良い社会の構築を目指して」をパーパス(存在意義)として掲げ、長期的視点での価値創造を目指し、監査・税務・コンサルティング・アドバイザリーなど、多岐にわたるサービスを提供しています。

その中でもコンサルティングビジネスを手掛けているのが、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(以下、EYSC)です。近年では業務領域の拡大と人材強化の戦略を打ち立て、現在急成長中のファームとしても注目を集めています。

今回ご紹介するインフラストラクチャー・アドバイザリー(以下、IA)チームは、中央省庁や地方公共団体、民間企業などパブリックセクターにおけるさまざまな階層の組織と連携し、国内外のインフラ事業や公営企業の経営改革を実施している組織です。同チームのディレクターである松村 隆司様、マネージャーの森山 真稔様、コンサルタントの西川 晴雅様にインタビューをさせていただきました。

インタビュアーはフォルトナ中島・門田(もんでん)が務めます。


松村 隆司様 プロフィール
トランザクション・アンド・コーポレートファイナンス/インフラストラクチャー・アドバイザリー/ディレクター。
国立大学の大学院を卒業後、新卒入社した大手総合水事業会社を経て、2013年10月にEY新日本有限責任監査法人(旧:新日本有限責任監査法人)に入社。2021年7月よりEYストラテジー・アンド・コンサルティングへ転籍。
上下水道・公営ガスなどのインフラ事業に関する経営計画策定・改善や政策アドバイザリー、官民連携、海外展開、ICT/DX活用、民間向け戦略策定など、インフラ領域を幅広く担当。


森山 真稔(まさとし)様 プロフィール
トランザクション・アンド・コーポレートファイナンス/インフラストラクチャー・アドバイザリー/マネージャー。
私立大学卒業後、日系コンサルティングファーム(建設関係)に新卒入社。Big4 FASを経て、2025年4月にEYストラテジー・アンド・コンサルティングへ参画。その傍らで国立大学の大学院にも通い、博士号を取得。現在もインフラ領域における専門性を深めている。


西川 晴雅様 プロフィール
前職の専門商社で海外営業を担当し、海外向けの鉄道関連プロジェクト全般を担当。自身の専門性を高めたいとの思いからコンサルティングファームに興味を持ち、2025年1月、EYストラテジー・アンド・コンサルティングに入社。

IAとは、インフラへの情熱と多様なスキルセットを兼ね備えたチーム

[中島]
早速ですが、まずはご経歴を含めた簡単な自己紹介をお願いします。

[松村様]
前職は、浄水場・下水処理場をつくるプラントメーカーにて、エンジニアとして研究開発に従事しておりました。10年ほど続ける中で海外案件に携わる機会もあり、中東地域の担当として、油田や製油所から出る排水の処理技術の開発などにも携わっていました。
私が当社へ入社したのは、ちょうどインフラストラクチャー・アドバイザリーグループを立ち上げた直後のタイミングです。「上流から下流までトータルでコンサルティングをするには、技術に関する知見が必要だ」という問題意識に基づき、私を含め何名かの技術者が採用されたという背景がありました。
当チームに所属してから12〜13年ほど経ちますが、今では扱う事業数もかなり増え、さまざまなバックグラウンドを持つメンバーが在籍しています。その中で、私は「技術屋出身」という立ち位置ですね。前職の知見を生かし、主に上下水道全般のプロジェクトを担当しています。

EYSC 松村様

[森山様]
私は新卒で建設関連のコンサルティングファームに入社し、その後、当社とは別のBig4 FASにあるインフラ系のチームに移りました。これまで一貫してPPP/PFI(Public Private Partnership/Private Finance Initiative、官民連携)分野で国や地方自治体向け支援に従事し、特にインフラ領域の経験を積んできました。並行して大学院で上下水道や交通領域の研究も行っており、同領域の専門性を深めてきたことが現在のチームとの親和性につながり、当社への参画を決めました。
実はここにいるメンバーの中では最も社歴が浅く、当社へは2025年4月の参画です。

[西川様]
私が当社へ入社したのは、2025年の1月です。前職は専門商社の海外営業職で、主に海外向けの鉄道関連のプロジェクト全般を担当していました。
在職中はいくつかの案件に携わりましたが、印象的だったのは、バングラデシュにおける都市鉄道プロジェクトの入札支援です。国内の鉄道メーカーと連携して入札戦略を構築し、応札を実施した経験がコンサルティングへの関心につながり、当社へ入社するきっかけとなりました。

[中島]
西川様や森山様は比較的最近のご入社ですが、EYSCを知ったきっかけや入社の決め手となったものがあれば教えてください。

[森山様]
同じ業界に長く身を置いていると、「いつかこの組織の一員になりたい」と心から思える存在に出会うことがあります。私にとって、それがまさにこのチームでした。
新卒時からインフラ領域の案件に携わる中で、当社のことを耳にする機会も多く、興味を持ち続けておりました。特に案件の創出から関わっていく姿勢や書籍やレポートの発表、学会への出席など「業界のために自社の知見を積極的にシェアする活動」を活発に行う点に魅力を感じていました。
そんな中、昨年の学会で、偶然に当チームのリーダーである福田健一郎さんと会いました。その際に声をかけられたことが、当チームへ参画するきっかけとなりました。

[門田]
巡り巡って、人とのご縁が参画のきっかけとなったのですね。

[森山様]
入社前、実際に社内のメンバーと会う機会があったことも決め手でしたね。松村さんや交通領域のリーダーとも話す中で一緒に働くイメージが湧き、大きな安心感にもつながりました。また前職には、技術系のバックグラウンドを持つ社員が少なかったため、技術系出身のメンバーと協働できる点にも強く魅力を感じました。

EYSC 森山様

[中島]
続いて、西川様はいかがですか?

[西川様]
前職の専門商社で海外案件に従事する中で、コンサルティングに興味を持ったことがきっかけです。
商社は自社の商品を持たないため、海外営業をする際には必ず対象業界のメーカーやエンジニアリング企業との協業が前提です。ジョイントベンチャーの組成やコンソーシアムを組むなどして、海外案件の入札に参加します。
その中で、入札戦略の立案を商社側で担う機会がありました。これは市場調査や競合分析を実施し、それを基に応札戦略や手法を考えるというコンサルティングに近い業務ですが、ここに強い興味を持つようになり、このような仕事をより専門的にできる職を求めて転職活動を始めました。

[門田]
EYSCやIAチームのことは、転職活動を通じて知ったのですか?

[西川様]
はい。「インフラ × コンサルティング」という条件で探したところ、転職サイトで当社の求人を見つけたのです。当時この条件に合致する求人は、ほぼ当社のみでした。競合他社の類似求人で海外向けのポジションはありましたが、国内でインフラを軸にしたコンサルタントの募集は見当たりませんでした。「自分の志向と合致するポジションはここしかない」と応募を決めました。

その一方で、知人が当社に在籍していたので、社内の様子もヒアリングしていました。その中で印象的だったのが「人材の多様性」と「人材育成が非常にしっかりしている」という点です。
人材育成の面では、充実した研修に加えて、人事評価の場で上司であるカウンセラーと綿密なディスカッションが行われると聞きました。日々の課題から中長期のキャリアビジョンまで一緒に整理しながら進められる環境は、まさに自分の成長機会を最大化できると感じ、ますます志望度が高まったことを覚えています。

EYSC 西川様

[中島]
松村様の視点からお伺いしますが、採用の現場で意識されていることや、魅力の伝え方として工夫されていることはありますか?

[松村様]
大前提として「インフラが好きな人」であること。ここは必ず確認します。面接でも必ず「なぜインフラが好きなのか?」と質問し、回答内容だけでなくその時の表情もよく見ます。インフラについて語る際に表情が明るくなる方などは、本当に好きなのだと感じますね。
EYSCの中でもインフラ領域で勝負しているチームですから、インフラが好きでないと続きません。逆に業種を問わずM&Aで勝負したいのであれば、M&A専門のチームに行くべきです。チームとしては「インフラが好き」かつ「スキルセットが多様である」状態を目指しており、採用面でも意識しています。

また、私たちの業務内容は、一般的には非常に分かりにくい仕事です。そのため、面接では必ず、資料を投影しながら候補者の皆さんに仕事内容を説明しています。その上で、当チームの実務と候補者の皆さんのイメージとのマッチングを丁寧に行います。

さらに、例えば、民間または公共、海外または国内、交通または上下水道、あるいは全てなのか、など特に希望する専門領域も聞くようにしています。伸ばしたいスキルについても確認し、長期的なビジョンとの擦り合わせもしています。

[門田]
採用時のミスマッチ防止に加え、メンバーの成長も重視されているのですね。

[松村様]
コンサルティング事業は、人材が主な資産です。人を伸ばすことが会社の成長に直結します。
また、この業界全体に言えることですが、業務は容易なものではなく、繁忙期もあります。
だからこそ「やりたいこと」や「得たいもの」があり、そのために頑張れる状態が必要です。これらの確認や擦り合わせは、このためにも非常に重要だと考えています。

公共から民間まで、上流から下流まで——上下水道・交通インフラを一気通貫支援

[中島]
全社的にも、EYSCのビジネスは堅調に伸びているようですが、これにはどのような背景があるのでしょうか?

フォルトナ 中島

[松村様]
成長の背景には、「Building a better working world ~より良い社会の構築を目指して」というパーパスへの共感に基づく優れた人材獲得と、ITコンサルティング・人事・戦略・M&Aなど他チームとの協働を前提とした組織文化があります。専門性を横断的に組み合わせることで、インフラ領域でも案件の幅が拡大しています。

例えば「上下水道 × DX」というテーマがあるとして、そのアプローチには上下水道の知見や経営への理解、技術・ITの両方の経験などが必要です。社内にはそれぞれの専門チームが存在しており、案件の状況に応じて必要なスキルや専門性を柔軟に対応させながら、最適化した形でのご支援を行います。具体的には、最初に当チームが上下水道をテーマに関わったお客様へPPPのご支援をした後、他チームを巻き込んでさらにDXの相談につなげるなど、案件の裾野を広げる、などといったことができています。
ここが、現在のEYSCの強みです。

[門田]
EYSCのコラボレーション文化は、チームを立ち上げた当初から変わらないカルチャーなのでしょうか?
それとも、直近の市場環境なども踏まえつつ、貴社へのニーズが高まった結果として発展してきたのでしょうか?

[松村様]
どちらかと言えば後者です。実は、以前は民間向けと公共向けで部署が分かれていました。それが4〜5年前に、監査法人側にいた組織がこちらのSC(ストラテジー・コンサルティング)側と合流し、民間・公共の両メンバーが同一組織の所属となったのです。そこでようやく民間・公共双方の案件を1つの組織で扱えるようになったという経緯があります。
「民間も公共も一体でやりたい」という思い自体は以前からあったものの、組織の構造上実現できていませんでした。それが組織編成を経てより実現しやすい形になり、今に至ります。

[中島]
IAチームに特化して見た場合の、事業概要や現状をお聞かせください。

[松村様]
民間・公共・上流・下流の4軸がバランス良く機能し、幅広いビジネスを展開できております。
上下水道を例にとると、国交省との最上流の政策設計・国内外のリサーチから、DXやPPPなど自治体への実務支援、DX導入、さらには国交省へのフィードバックまで、上流から下流までの一連のプロセスを一貫して担っています。

また、PPP/PFIは民間と公共が協力して事業をつくる仕組みのことですが、自治体側も民間の視点を理解していないと、適切な発注ができないという特徴があります。
私たちは民間側のアドバイザリーも行っており、民間出身のメンバーもいるため、民間の知見を公共側に、公共のニーズを民間側に、それぞれフィードバックすることができます。この双方向の橋渡しができる点は大きな強みです。
さらに当チームは、公共・民間の両方を1つの組織で担当しており、上流から下流まで一気通貫でプロジェクトを推進できる点も特長です。

[門田]
その4軸が横断的となると、上下水道や交通などは、分野ごとに分かれているのでしょうか?

[松村様]
いいえ、実は上下水道と交通もつながっているのです。
例えば、交通分野で先行して導入された「コンセッション方式(公共施設の所有権は公的機関が保持しつつ、長期の運営を民間に委ねる仕組み)」を、上下水道分野にも展開した実績があります。また、上下水道分野で培われたDXの知見やノウハウを交通分野にも取り入れるなど、両分野で制度・技術の相互活用や連携等が進んでいます。
そのため担当範囲は広く複雑になりますが、結果として業界全体の構造を早く理解でき、成長スピードの速い人材が育ちやすい環境でもあります。
1つのチームでここまで幅広く手掛けられる点は大きな魅力だと感じています。

EYSC 松村様

[門田]
会社全体の成長に伴い、貴チームのビジネスはどのように進化しているのでしょうか?

[松村様]
もともとは、公的主体で担う事業を民間に任せることで、いかに工夫や付加価値を引き出すかというPPPやPFIと呼ばれる領域が中心でした。しかし、事業範囲はここ数年で大きく広がっています。
例えば、自治体が担うインフラ事業のDX化案件などはイメージしやすいと思います。他には、水道が整備されていない山間部などにおいて、戸建て単位で水回りのインフラを供給できる施設をどのように設計・構築するかをテーマとした「分散型水処理」という新たな領域にも取り組んでいます。

[門田]
現在または今後、注力していきたい領域はありますか?

[松村様]
現在注力している大きな領域は2つあります。

1つ目は「民間領域」です。国・自治体向けの案件づくりやニーズ起点の案件発掘といった数多くの支援を通じて「インフラの課題がビジネスにつながる」という認識が浸透してきました。
そうすると、今度は他社買収などによる民間企業の参入といったニーズが生まれ、インフラ領域における戦略立案やM&Aに関する案件が伸びています。5年前にはほぼゼロだった民間向け案件が、現在は全体の4割ほどを占めており、非常にバランスが良い状態です。
このような需要から、今後は「民間向けの戦略策定やM&Aをリードできる」上で「インフラ領域に興味関心を持ち理解している」というハイブリッドな人材を育てる必要があります。現在は、他のチームとのコラボレーションを通じてそんな人材を育成しているフェーズです。

そしてもう1つが「海外領域」です。

EY Japanは、もともとアジア全体の一部地域という位置づけでした。しかし今年から、Aseanと日本で1つのエリアを構成する構想が立ち上がりました。これにより、Aseanと日本が積極的に協業しながら案件をつくるという明確な目標が生まれています。
そして、上下水道や交通などの日本のインフラを海外へ広めていくような案件にも注力しています。そのような折、バングラデシュでの経験を持つ西川をはじめとした対海外案件向けのメンバーが仲間入りし、大変心強い状況です。

したがって、国内・自治体・国向けの堅調な案件は引き続き維持しつつ、国内外の人材をうまくミックスさせながら民間や海外領域を伸ばしていく方針です。

問題意識に基づき「0→1」で案件を創り出す

[中島]
IAチームでは、どのようなスタイルや思いで事業をされているのでしょうか?

[松村様]
私たちのチームでは、受け身ではなく自ら課題を見つけ、解決策を提案して新しい案件をつくるスタイルを取り入れています。
具体的には、まず業界の課題を分析し「どんな問いを立てれば価値が生まれるか」をチームで議論します。そこで生まれた仮説やアイデアを、国や先進的な自治体に持ち込み、「一緒に取り組みませんか?」と提案するところから案件が始まります。

実例として、公共インフラのDX化にスタートアップの技術を取り込む案件を実施する時には、まず上下水道事業の財務データを分析し、削減できそうなコストを洗い出しました。
その結果、クラウド型の安価なソリューションが多く存在することが判明したので、「ビジネスモデル自体を見直せばコストを下げられる」という仮説を立てました。そこで、スタートアップと協業し、国土交通省の協力の下で実証試験を行い、そこで得た成果を基に、新しい運営スキームの検討まで進めています。

こうした活動を支えているのは、「収益性の高い仕事を優先する」のではなく、「自分たちで0→1の価値を生み出すことを楽しむ」メンバーが集まっていることだと思います。

[門田]
インフラ領域は、国・地方自治体・民間など多くのステークホルダーが関わるため、テーマの幅が非常に広いと感じています。一方で、こうした複雑な領域では、「国や自治体からのトップダウン型で案件が降りてくる」構造をつくるのは難しいのではないでしょうか。そうなると、メンバーが課題を持ち寄ってテーマを作っていく“ボトムアップ型”でアジェンダを立ち上げるケースも多いのでしょうか?

フォルトナ 門田

[森山様]
そうですね。社内で、というよりはもっとマクロな、国・地方自治体・民間・当社といった組織間の関係性において、ボトムアップ型になるケースが多いです。先ほど松村さんが話した「分散型水処理」などもその一例です。
また、近年の空港のコンセッション案件も、当社から働きかけを重ねることで動き始めた、ボトムアップ型の典型的な事例です。
コロナ禍も落ち着き航空需要が伸びてきた近況を背景に、「アフターコロナを見据えた新しいコンセッションの形を策定すべき」などの問題意識から社内でアジェンダを立て、当社から国や地方自治体に提案し続けておりました。

さらなる飛躍へ向けて、ニーズをとらえた人材育成を推進

[中島]
事業の拡大や成長を続けるIAチームの強みは、端的に言うと何だと思いますか?

[松村様]
人材の多様性、であると感じています。

例えば会計士や技術者、メーカー、商社、自治体出身者など多様なバックグラウンドを持つ人材が在籍しています。
しかし、使用する単語や言い方が業界によって異なるので、専門用語や表現の違いを調整しながら議論を深める環境が醸成されています。

また、中途入社者の中にはコンサルティング業界未経験であることも多く、森山のように同業界の競合他社で経験を積んできた人材は意外とまれです。そのため2〜3年ほどかけてコンサルタントとして育てることを前提に採用し、バックグラウンドの実業知識とコンサルティングスキルを併せ持つ「実業 × コンサルティング」人材を目指して育成します。時間はかかりますが、その分非常に強い人材になれます。このユニークさが、当チームの強みです。

[中島]
多様なバックグラウンドの方々がいる中で、人材育成や円滑なコミュニケーションのために実施されている工夫があれば教えてください。

[松村様]
人材育成においては、チーム内の人材育成の企画・実行を担う「人材育成プロジェクト」を発足させています。その企画の一つとして、メンバーそれぞれが今まで磨いてきた知見を持ち寄り、講師役を交代しながら行う毎月の勉強会があり、そこで業界知識の交換やメンバー間の交流を図っています。

「共通言語が異なる弁護士に技術を教える」など、勉強会のテーマはさまざまです。またコンサルティング業界未経験者を対象にした、ロジカルシンキングやPowerPointでの資料作り、「勝てる提案書」の作成方法などといった研修もあります。

[森山様]
これに加えて、15分程度のタッチポイントが多いことも特長です。週1回、私と松村さんも1 on 1を行っており、他の上司とも定期的に話す機会があります。
このようなショートミーティングが頻繁に設定されることで、チーム内の情報が循環しています。たとえ案件での直接的な関わりがなくとも、「最近、業務が立て込んでいるよう」な他のメンバーの様子なども、自然と耳に入ってくるのです。とても風通しの良い職場環境だと感じています。

EYSC 左:松村様、右:森山様

[松村様]
さらに言えば、IAチームの中でも「上下水道」や「交通」というグループ分けがないこともポイントです。チーム内でさまざまなメンバーと関わりながら、同時並行で複数のプロジェクトを担当しており、「誰が何をしているか」が分かりやすい環境でもあります。

[門田]
プロジェクトへのアサインは、どのようにされているのでしょうか?

[松村様]
ビジネス面とメンバーの成長面とのバランスを見ながら決めています。

将来的にマネージャーとしてプロジェクトを回す立場では「できること」が求められますが、一方でスタッフからシニア層の成長過程においては、スキルを伸ばすことも重視しています。たとえその領域の知見やコンサルティング経験のないまっさらな状態からのスタートであっても、マネージャーになるまでの段階で幅広い経験を積むべきという判断をすることもあります。

[西川様]
アサイン時には、自身のキャリアプランの実現に配慮されていると感じています。その分「どんな仕事をしたいのか」が常に問われますが、自分が伝えた希望や意向になるべく沿うようにアサインを調整してもらえることも多いです。

[松村様]
また、もし組織の枠を超えたスキルを身に付けたい場合には、他チームへの「レンタル移籍」ができるプログラムもあります。

例えば、当チームも連携しているM&Aの深い実務を経験したい、という希望があれば、該当のチームに一定期間出向して実務に従事することができます。直近では、当チームの弁護士出身者がM&Aリードアドバイザリーに2カ月間出向し、リーガルに加えマネジメントサイドの動きも経験して戻ってきた事例があります。
このように、スキルの幅を広げられる全社的なプログラムも用意した上で、部署内では柔軟なアサインを通じて経験を積んでもらう。そんな二層構造で人材育成を行っています。

上司との日々のコミュニケーションの中で各々のやりたいことを話しながら、それを実現できるカルチャーや制度を活用する。それがうまく回り、良い人材が育っています。

一貫性が担保された組織で、プロとしての責任を持って自由を謳歌する

[中島]
実際に働く中で、前職との違いを実感されることはありますか?
まずは、異業種から転職された西川様から教えてください。

[西川様]
現職では、一つひとつの数字や情報のエビデンスを非常に緻密に追い、論理を組み立て、その分析結果をプロフェッショナルな資料に落とし込むことが求められており、そこに大きな違いを感じています。前職では営業としての立場で業務にあたっていたため、全体の戦略を練る、あるいは専門的な分析まで踏み込む機会は多くありませんでした。

EYSC 西川様

[中島]
続いて、同業界出身という観点も踏まえて森山様にもお願いします。

[森山様]
全員が「プロフェッショナル集団である」という意識を強く持っていると感じることです。学会もそうですが、業界のために自らの知見をシェアする活動を昔から続けており、インフラ領域を自社の看板ビジネスとして守ってきた歴史を実感しています。

入社前に外から見ていても感じましたが、当社では、長期的にインフラ領域に携わっていく姿勢が根底にあり、対外的にはもちろん、内部の私たちにとっても安心感があります。入社直後には、お客様から当社への期待値の高さを実感するような言葉をいただき責任をより一層強く感じると共に、その一員になれたことを嬉しく思ったものです。

[中島]
お二人のお話を踏まえて、松村様にお伺いします。案件や人材の幅広さや強さ以外に、組織づくりにおいて意識されていることはありますか。

[松村様]
組織としての「一貫性をつくる」ことです。採用の場では必ず当チームのビジネスについてお伝えしますが、そこに合意してご入社いただいたにもかかわらず、数年後にチームの姿がまったく違う方向に変わってしまった——そんなことがあってはなりません。

近年、当社では「長期的価値(Long-term value)」という活動方針を掲げ、持続的・長期的な価値の提供を重要視しています。短期的には収益につながらなくても社会のためになる事業を推進することで、将来的には利益として返ってくるという考えですが、上下水道や交通といったインフラ事業はまさにそうした領域となります。

インフラを安全・安心に維持すること。その一方で国・自治体・住民の財政負担を低減すること。当チームの仕事の軸はこの2つです。DXやPPPに限らず、インフラ領域は今後も新たなテーマに向き合うこととなりますが、それはあくまで手段の話で最終的な軸は変えません。先の2つの軸を通した上で、今後も目先の利益にとらわれず「社会の役に立つのか?」「社会課題の解決につながるのか?」と自問自答しながら今後も案件を開拓するつもりです。

[中島]
非常に芯の通った組織づくりをされていることが伺えます。
続いて、例えば出張の頻度や、出社・在宅等勤務スタイルの実情、当チームでの働き方について聞かせてください。

[西川様]
案件によることが前提ですが、私の場合、海外出張の頻度は1〜2カ月に1回くらいです。もともと海外案件に携わりたかったので、海外出張を通じて現地の環境を肌で感じられる仕事を楽しんでいます。

通常の勤務スタイルとしては、必要に応じて週2〜3回程度出社し、それ以外は作業に集中するために在宅勤務、と使い分けています。

[森山様]
私の場合、出張の頻度はそこまで多くありません。出社と在宅を柔軟に選べ、フレックス制度も活用しやすい環境です。私は学会の活動なども自分のキャリアの一部として大事にしたいと考えているので、この制度を活用することで1日の時間をある程度コントロールできるのは非常に助かっています。

また、一定の評価指標を満たすことを前提に、マネージャー層でも裁量を持って働き方をデザインできる点も特長です。当社へ入社してますます、ワークライフバランスへの配慮を実感しました。

EYSC 森山様

[松村様]
フレキシブルな働き方は、当社の魅力の一つですね。中途採用者の中には、この点を理由に当社を選ぶメンバーもいます。この柔軟性は、良い人材は場所や時間にこだわらずとも成果を出せる、という考え方に基づいています。

それぞれが思い描く社会を創る、プロセスそのものを楽しむ

[門田]
IAチームとして、インフラを軸に「どんな社会を実現したいか」など、今後のビジョンがあれば教えてください。

[松村様]
思い描く社会のイメージは、おそらく人によって少しずつ違います。部署全体でイメージを決めてしまうよりは先ほどの2つの軸、安全性の担保や財政負担の軽減といった抽象度の高いゴールだけを共有し、具体的な内容についてはそれぞれのビジョンを持つという方向性です。

10年ほど前、国交省の案件で50年後の下水道に関する分析や試算を行いました。結果、人口は約半分に減り、やがて事業の持続性が危ぶまれるという見立てでした。インフラは街そのものを支えており、人が減ったからといって簡単に施設を減らせるわけではありません。一方で、料金を上げればいいという単純な話でもありません。しかしこのままではいけないのは明らかで、将来的な危機に対して何かしらの答えを出す必要があります。DXや技術を上手に活用しながら人員を省力化しつつ、料金も抑え、安全性も確保する。この非常に複雑な最適解を、皆で頭を悩ませながら探していくこと自体が面白いと感じています。

「住民の一人ひとりが料金を認識し、インフラについて考えることが大事」という人もいれば、「利用者が意識しなくとも、蛇口をひねれば水が出る状態こそがインフラのあるべき姿」という人もいます。これがインフラの難しいところで、完全に擦り合わせるのは困難でしょう。しかし「インフラが好きである」という共通の思いさえあれば、共にプロセスを楽しみながら前に進めていけると考えています。

EYSC 松村様

[門田]
西川様と森山様はいかがですか?

[西川様]
「皆が豊かになる」状態を目指し、国内外の両領域で価値を提供できる人材になりたいです。

現在、日本のインフラ設備の海外輸出を希望する企業のご支援を担当しています。海外でインフラ設備を運用するためには、現地へ適切にローカライズする必要があります。最終的には、現地の人たちだけで設備の運用やメンテナンス、マネタイズも行いながら、現地の経済サイクルの中で自走できるのが理想です。前途多難ですが、日本のインフラは品質面において世界的にも非常に高い評価を得ており、輸出する価値があります。そんな日本のインフラを海外にも広めることで、日本だけでなく「皆が豊かになる」状態に少しでも貢献できると考えています。

一方で、日本のインフラの現状を知るにつれて国内の状況にも危機感を持つようになりました。インフラ大国として名声を築いてきた日本ですが、労働力と人口の減少により、非常に厳しい局面に立たされています。このような背景から、海外だけでなく国内でもバリューを出せるコンサルタントになりたいと考えています。

[森山様]
私は「己のインフラを己で守れる国であり続けたい」という思いがあります。
例えば、過去に台風で関西国際空港の連絡橋に船が衝突して壊れてしまったことがありましたが、国内のリソースを駆使して非常に素早く復旧しました。海外であれば2〜3カ月は空港が止まってしまうような一大事ですが、日本は圧倒的なスピード感で対応したと聞き真の「国力」を実感しました。そうした国であり続けるべく、質の高いインフラを維持し、次の世代につなぐことに貢献したいと思います。

また、業界に関心を持ってくれる人を増やしたいです。学会活動などを通じて、学生や他分野の研究者にインフラへの興味を促して研究のきっかけをつくることも、私の大事な役割だと考えています。

EYSC 森山様

[中島]
インフラへの興味を喚起するために、心がけていることはありますか?

[森山様]
「楽しそうに話すこと」です。仕事として取り組みつつも、趣味に近い熱量で語るようにしています。

見えないところで、非常に大きなスケールの仕組みが動いている。その構造を知ること自体に、私は大きな魅力を感じています。空港の滑走路の向き1つとっても、風向きや気象条件などに必ず理由がある。鉄道ネットワークの線形や駅の配置にも、必ず意味があるのです。このような、目には見えないが重要な意味を知ること自体の楽しさや面白さを伝えたいですね。

先人たちが築き上げてきたインフラは、当時の人たちの「夢」が形になったものだと思います。今あるインフラも、彼らの夢の結晶です。その夢を、今の私たちが守り、次の世代につないでいく——そこにインフラの大きな魅力を感じています。

[中島]
最後に、EYSC・IAチームを志す候補者の方へ向けたメッセージをお願いします。

[西川様]
多様なバックグラウンドのメンバーがいるので、疎外感や寂しさを感じたことは一度もありません。組織構造もコミュニケーションも非常にフラットでオープンなチームです。求めれば、成長の機会もきちんと用意されています。

やりたいことやなりたい姿など自分の意志を持って日々の業務に臨むことで「意志あるところに道は拓ける」環境です。

EYSC 西川様

[森山様]
インフラ業界にいる人は、その根底に「インフラが好き」という情熱を持つ人が多いので、同じ思いを抱く方やこの業界を良くしたいと考えている方にこそ来てほしいです。私も、そんな方々から刺激を受けたいと思います。
当チームには、各分野からプロフェッショナルが集う中で、インフラ領域を極めながら成長していける環境があります。

[松村様]
「今のあり方を変えたい」「自分が何かを成し遂げたという実感を持ちたい」と思う方には、当チームは本当におすすめです。私たちは現状を外側から変えていく立場なので、このような思いを抱く方々にとっても非常に良い環境です。また、若手・ジュニアの方にはどんどん成長の機会を提供したいと思っています。

ダイバーシティも大事にしており、どんなスキルでも必ずどこかにマッチする、そんな面白さがあります。実際、業務に前向きに取り組んでいる異業種出身者を日々見ています。

コンサルティング経験者や技術畑出身者にとっては「コラボレーション文化」が1番の魅力ではないでしょうか。異なる専門性との協業を通じて「仕事の幅を広げたい」「新しいチャンスをつくりたい」と思う方も、きっと当社にフィットすると思います。

一人ひとりに、それぞれが思い描く理想の社会があります。そこへ向かうそのプロセスを、共に歩んでいければ幸いです。

左から順に、フォルトナ 中島、EYSC 松村様、EYSC 西川様、EYSC 森山様、フォルトナ 門田

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