資生堂グループのデジタルトランスフォーメーション加速に向けた合弁会社として設立。
アクセンチュアと資生堂は、合弁会社「資生堂インタラクティブビューティー株式会社(SHISEIDO INTERACTIVE BEAUTY)」を7月に設立合意したことを発表。
2月9日に発表した両社間の戦略的パートナーシップによる資生堂のデジタルトランスフォーメーション(DX)をさらに加速していくとのこと。
資生堂インタラクティブビューティー株式会社(SHISEIDO INTERACTIVE BEAUTY:本社 東京都中央区銀座7丁目5-5; 代表者:高野 篤典氏、資本金:1億円)は、資生堂が過半を出資する形態で2021年7月に設立され、両社のデジタルやIT領域などの専門家の約250名で構成される予定。
🔽設立の背景
資生堂は、中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」の中で、スキンビューティー領域をコア事業とする抜本的な経営改革を実行し、2030年までにこの領域における世界のNo.1企業になることを目指しています。
その一環として、「デジタルを活用した事業モデルへの転換・組織構築」を掲げています。
資生堂インタラクティブビューティは、この資生堂が掲げる中期経営戦略に基づき、ビューティー領域に特化したデジタル・ITの専門家集団として、資生堂だけでは成し得ないスピードとイノベーションで、新しいビューティー体験を実現するとのこと。
社外からも積極的に人材を登用し、資生堂のデジタルトランスフォーメーションを加速させるようです。
また、資生堂インタラクティブビューティはデータとテクノロジーを駆使したデジタルマーケティングの強化やオンライン・オフラインの融合により、これまでになかったビューティー体験を実現するとのこと。
例えば、お客さまがオンラインや店頭などで行った肌診断やバーチャルメイクアップ診断履歴をデータベースに蓄積。この履歴データを分析して、時間や場所を自由に選択できるカウンセリングやレッスンのメニューを提案するなど、拡張現実などの最新のテクノロジーも活用し、お客さま一人ひとりに合わせてパーソナライズされたサービスを、生涯にわたりさまざまなコンタクトポイントで提供することが可能になるようです。
また、既存システムのクラウド移行を始めとする「クラウドファースト」の施策を実施。
IT機能の拡充と柔軟なシステム基盤を構築し、資生堂のIT投資およびメンテナンスコストの効率を高めるとともに、事業スピードの向上と、データによる迅速なビジネス判断を実現するとのこと。
さらに、アクセンチュアが提供するデジタル・IT分野のトレーニングプログラムを資生堂のニーズに合わせて最適化し、高度なスキルを持つ社員の育成を図ることで、資生堂全体のデジタル・IT能力の向上にも貢献していくとのこと。
資生堂インタラクティブビューティーの設立に当たり、株式会社資生堂 代表取締役 社長 兼 CEO 魚谷 雅彦氏は次のように述べています。
「美の力でよりよい世界の実現を目指す中で、変化し続けるお客さまと市場に迅速に対応するためにデジタルトランスフォーメーションは必要不可欠な要素となっています。グローバルでのデジタル領域で多くの実績を持ち、なによりもその企業理念と価値観に共感するアクセンチュアとの協業は、当社にとって大きな飛躍のチャンスを生み出すでしょう。お客さまが今までに経験したことのない新しいビューティー体験を共に生み出し、化粧品業界に変革を与えることができると確信しています」
また、アクセンチュア 最高経営責任者(CEO)のジュリー・スウィート氏は次のように述べています。
「アクセンチュアは、資生堂が ”BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD” というミッションを掲げ、お客様のあらゆるニーズに応えていくという、2030年に向けた大胆なビジョンの加速をお手伝いできることを光栄に思います。資生堂とのパートナーシップは、互いが共感している価値観に基づいています。その価値観は、資生堂の消費者にかつてない体験をもたらし、小売店をはじめとしたビジネスパートナーの皆様にも価値を提供するという点だけには留まりません。社員のデジタルスキル習得に向けた積極的な投資、平等な環境の構築に向けたインクルージョン&ダイバーシティの推進、また、サステナビリティを中心に据えた製品と企業運営の姿勢など、すべての人に価値をもたらす変革までを目指しているのです」
アクセンチュアはクライアントのDXを推進すべく、様々な取り組みを推進。
先日も住友化学と、住友化学グループの業務改革や新規事業創出を目的とした合弁会社「SUMIKA DX ACCENT株式会社(スミカ ディーエックス アクセント)」を設立していました。
🔽プレスリリース(アクセンチュア)
アクセンチュア、資生堂との合弁会社設立に合意
🔽プレスリリース(資生堂)
資生堂、アクセンチュアと合弁会社 「資生堂インタラクティブビューティー株式会社」を7月に設立
🔽資生堂インタラクティブビューティー社について
社名 | 資生堂インタラクティブビューティー株式会社(SHISEIDO INTERACTIVE BEAUTY) |
代表者 | 高野篤典氏 |
主な業務 | 資生堂およびそのグループ会社にデジタルマーケティング業務、およびデジタル・IT関連業務を提供 |
所在地 | 東京都中央区銀座7丁目5-5 |
資本金 | 1億円(出資の状況:資生堂が過半を出資) |
社員数 | 約250名 |
設立時期 | 2021年7月(予定) |
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