アビームコンサルティング(財務戦略・構造改革Strategy Unit)×フォルトナ スペシャルインタビューPart1

-ABeam Consulting(Corporate Finance & Transformation SU) × Fortna Special Interview -


アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム)は、日本発のアジアを基点とするグローバルコンサルティングファームです。

24年4月に新体制となったアビーム。
今回は、Strategy Unit(旧戦略ビジネスユニット、以下SU)より、財務戦略・構造改革Strategy Unit 執行役員 プリンシパルの嶋村 貴史様に登場いただきました。

インタビューは旧知の間柄である、アビームでシニアマネージャーを務めたフォルトナ岡部と、アビーム戦略出身のフォルトナ松尾が務めます。

嶋村様がリードされる財務戦略・構造改革SUのミッションや働く魅力、求める人物像などを熱く語っていただきました。

嶋村 貴史様 プロフィール
執行役員 プリンシパル//財務戦略・構造改革Strategy Unit ユニット長 。
外資系総合コンサルティングファーム等を経て、アビームに参画。15年間戦略コンサルタントとして勤務した後、会計系コンサルティングファームにて海外対応部門のリードを務め、2022年にアビーム再入社。事業戦略、ターンアラウンドから、新規事業立案支援、構想策定と幅広い企業変革・事業変革のプロジェクトを経験。特に日系企業の海外事業戦略・海外展開支援を専門として多数のプロジェクトを成功へ導く。専門業界は特に商社、自動車(製造業)に強みを持つ。

新体制アビーム戦略「Strategy Unit」始動。6つのSUとは

[松尾]
嶋村さん、再びインタビューをお受けいただき、ありがとうございます!
今回は、24年4月の全社的な大きな組織変更や、新体制となったStrategy Unitについて。そして、新たに立ち上がった財務戦略・構造改革Strategy Unit(以下、財務戦略・構造改革SU)の立上げ背景や注力テーマ、チームの魅力をお伺いしたいと考えております。
まずは、簡単に嶋村さんの自己紹介をお願いします。

[嶋村様]
財務戦略・構造改革SUの嶋村と申します。新卒では外資系コンサルティングファームに入社し、その後、海外でのExecutive MBAを経て、2005年にアビームに入社しました。一度、外資系総合コンサルティングファームの海外対応部門パートナーを2年ほど務め、2022年10月にアビームに戻ってきました。

[嶋村様]
アビーム全体として今期からはビジネスコンサルティングにこれまで以上に傾注していくことを表明しています。

昨年までは戦略ビジネスユニット(以下、戦略BU)として約150名の組織でしたが、今期からはSUとしてより専門性を尖らせていこうという方針の下、6つのSUが生まれました。

アビームコンサルティングは2024年4月に戦略BUとDXI BUの2つのBUが細分化され、サービスライン側からも戦略テーマに関わるメンバーが参画し、6つのユニットが組織されました。以下、6つのユニットの概要となります。

顧客価値創造 SU
「VUCAの時代において、クライアントのトップラインを伸ばす」「クライアントの『新しい価値』『体験価値』を創る」「そのための仕組み作りと実現への伴走者となる」というVisonの下、「体験価値」を起点とした企業価値の創出や社会変革を推進。

企業価値向上 SU
「日本企業の低いPBR(≒企業価値)を世界上位水準にする」をミッションに掲げ、ビジョン・戦略策定からDigital ESGを活用したIR/SR、経営管理まで、企業運営視点と投資家視点の両立を果たす企業価値向上手法の確立を目指したコンサルティングサービスを提供。

財務戦略・構造改革 SU
市場からのニーズが強い「コーポレートファイナンス / M&A」における戦略策定・実行支援を行い、インオーガニックな成長を実現すべく戦略からトランザクションの実行、買収後のオペレーションまでトータルでの変革を実現。

人的資本経営 SU
昨今の経営アジェンダになっている「人的資本経営」をクライアントが実践するために経営戦略・事業戦略と連動した人材マテリアリティー(重要課題)の策定から、人事戦略・施策の実行までエンド・ツー・エンドでサポート。

SCM改革 SU
グローバルや循環型が求められる世界でのサプライチェーンの最適化、さらにはスマートエネルギーへの変革をサポート。

未来価値創造 SU
未来の価値(Future-value)とテクノロジーによる価値(Tech-value)を組合せ、戦略から変革実行までのイノベーション(Innovation)を実現することを目指す。未来の産業×テクノロジーでトータルにデザインできる唯一無二のコンサルファームとして、現場から経営層までの価値創造の実現に貢献。

[松尾]
これまでの戦略BUに明確な専門性を持たせることに加え、SCMや財務・会計の部門で戦略系のテーマに関わっていた方々も参画されているとのことで、貴社が本気でビジネスコンサルティングをより強くしていこうという想いが伝わってきます。

「日系企業が世界で勝てるように」財務戦略・構造改革SUのミッション

[松尾]
ここからは、嶋村さんがリードされている財務戦略・構造改革SUについて深堀させてください。
まず初めに、財務戦略・構造改革SUのミッションは何でしょうか?

[嶋村様]
われわれのミッションは「日系企業の成長を伴走しながら支援していき、大企業・中堅企業の区別なく、日系企業が国際舞台で他国籍企業と真正面から戦い、勝てる企業へと成長させていく」ことです。伴走しながら支援していくなかで、不連続の成長を支援していく戦略オプションにM&Aは切っても切り離せないとわれわれは感じています。このミッションをファイナンス、構造改革という視点で達成していきたいと思っております。

一方で、短中期的なビジョンですが、勝てる企業へと成長させていくパートナーとして、アビームが選ばれること、そして次の成長のパートナーにもアビームをと思っていただくことが重要だと思っております。

まずはその成長のパートナーを選ぶときの候補として、アビームがクライアントの頭の中に浮かぶかどうか、浮かんでいただくためには何をしなければいけないのか、どういう存在にならなければならないのか、ということを考える毎日です。

[松尾]
財務戦略・構造改革SUのオファリング概要ついてお伺いさせてください。

[嶋村様]
財務戦略・構造改革SUは少しカバーエリアが広いSUとなります。
単にM&Aの支援を行うだけでなく、M&A後に事業がスムーズに立ち上がるようなPMI(ポスト・マージャー・インテグレーション。M&A後の経営統合プロセスのこと)、そして事業をより高収益化していくための事業構造改革もご支援していきます。特にPMIでは、オペレーションだけでなく、人事、経理、システムといった領域までも全社でカバーしていくことが可能です。

また、重要な点として、われわれは「M&Aは企業が不連続の成長をしていく1つの手段にしか過ぎない」と強く認識していることです。クライアントに対して、事業戦略、成長戦略を共に描くところからご支援をしていき、成長の1手段として、特にM&A~PMIに強みをもったSUとご理解いただければよいかと思います。

[岡部]
具体的にはどのようなテーマ、領域のご支援をされているのでしょうか?
また、他ファームとの違いやアビームの財務戦略・構造改革SUならではというポイントについてお伺いさせてください。

[嶋村様]
実は昔からあったのですが、M&Aを検討するにあたっての市場・プレイヤー調査、及び個社BDD(ビジネスデューデリジェンス。M&A(企業買収や合併)において、買手企業が買収対象企業の事業活動に関する調査を行うこと)の案件が多いです。
また、PMIもPMO(プロジェクトマネジメントオフィス。組織内における個々のプロジェクトマネジメントの支援を横断的に行うこと。)だけをやるのではなく、PMIを始めるにあたっての統合計画書作りやオペレーション、人事領域でのPMI分科会支援というものも多いです。

誤解を恐れずに言うと、現時点で競合他社と比較した際に、この領域で「われわれ財務戦略・構造改革SUならでは」というものは、ないと思っています。

あえて「われわれ財務戦略・構造改革SUならでは」と強調したのは、われわれは各SU単体でクライアントに対峙しているわけではないからです。
アビームの最大の特徴は「会社全体としてのサービス」です。
M&AにしてもPMIにしても、ビジネス面だけでなくIT面がないと成り立ちません。もちろんわれわれではカバーができない領域ですが、この領域をアビーム全体としてカバーしており、ITDD(ITデューデリジェンス。情報システムの構成と活用状況を把握し、IT統合の可能性を評価するための調査。)やシステムPMIもトータルで担えることが強みだと理解しています。

[松尾]
専門性を持たせつつも、他SUともしっかり連携し、ALLアビームでクライアントに向き合うという点はアビームならではですね。

[嶋村様]
おっしゃる通り、組織変更後も他SUとの連携は非常に密です。お互いが自身のクライアントに対して、意識して他SUのサービス機会を発見しようとしています。また、機会が発見できた際にはクローズに進めることはなく、積極的に連携をして進めています。
人材の交流も活発です。昨今人手不足がどこもあると思いますが、お互いのSUが連携しあってリソースの融通も聞かせたりできることは、他ファームではあまりないのではないでしょうか。決してプリンシパルが案件や人を抱えたりすることがないのは、アビームの最大の特徴だと思います。

[松尾]
アビームと言えば、日本発グローバルファームとして、日本企業のグローバル成長の支援も強みだと思いますが、財務戦略・構造改革SUでのグローバル活躍機会に関してはいかがでしょうか?

[嶋村様]
われわれはSUの事業計画のなかでも2つのキーワードとして「グローバル」と「中堅企業」を掲げております。市場調査も昨今では海外、特に東南アジアでのものがほとんどとなっておりますし、クロスボーダーPMIもご支援させていただいております。現在も2本の海外案件が走っており、グローバルな仕事の機会は多いと思います。

また、海外駐在のメンバーはSUに帰属しております。今後もSUから海外駐在も増やしていきたいと考えています。ただ、海外駐在前提での採用は原則行っておりません。まずは日本にてアビーム社内でのリレーションなどを構築していただいたうえでの駐在となります。

戦略・M&A・PMI・構造改革…立ち上げ期だからこそ広がるキャリア

[松尾]
今まで、財務戦略・構造改革SUの取り組みについてお話を伺ってきましたが、チーム立上げのこのフェーズに是非、参画いただきたい方の人物像についてお伺いできますか?

[嶋村様]
一番大事にしている観点はチームで働ける人かどうかです。アビーム全体にも言えますが、財務戦略・構造改革SUではこれを特に重要視しています。個人よりもSU、SUよりも全社のことを考えられる人を求めています。

ご志向として、経験者の方であれば提案やデリバリーをしつつ、自ら企画して動ける方、そういった動きをしたいという方を求めています。私たちのSUは立上げフェーズであり、これからより一層マーケットに対して自分たちを打ち出していきたいと思っています。例えば、他ファームの成熟したチームで、セミナーやラウンドテーブルに出席する等、なかなか提案以外で発信する機会が得られず、悔しい想いをされている方にとっては、戦略・構造改革SUはとても魅力的だと感じていただけると思います。

また、経験者の方だけでなくこの領域でコンサルタントとして成長していきたい若手の方も積極的に求めております。これまでのご経験を武器にぜひチャレンジしていただきたいと思います。

[岡部]
アビームの財務戦略・構造改革SUだからこそ得られるスキルや経験、キャリアパスは何でしょうか?

[嶋村様]
先程、少しお話ししましたが、財務戦略・構造改革SUはカバーする範囲が若干広く、事業戦略/成長戦略~M&A・トランザクション~PMI~構造改革までを担当します。カバー範囲が広いからこそ、自身のキャリアの幅を広げられるのは、財務戦略・構造改革SUの特徴です。
例えばこれまではM&AのBDDを中心に対応された方でも、望めばPMIの領域や構造改革にキャリアの幅を広げることができます。

[松尾]
最後に、候補者の皆さまへメッセージをいただけますでしょうか。

[嶋村様]
財務戦略・構造改革SUは「自らに厳しく」をモットーにしています。そんな環境で自分をしっかり成長させたい方、仕事に楽しみを見つけて考えられる方に来てほしいです。
また、立ち上げ期ということもあり、一緒にチームを立ち上げ、マーケットが無視できない存在感をもてるような組織を作り上げたいというマインドをもっている方を強く求めています。そういう方に仲間になっていただき、われわれのマインドを引き継いでもらいたいと思っています。是非とも私たちの仲間になっていただけるとうれしいです。

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