アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム)は、日本発のアジアを基点とするグローバルコンサルティングファームです。
今回は、全4回シリーズで金融ビジネスユニット(以下、金融BU)およびエンタープライズトランスフォーメーションBU Financial Service & Transformationセクター(以下、EXBU FSXセクター)の魅力に迫ります!
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- Part1 全体概要:時代を牽引する金融を共に創る
- Part2 共創:金融DXの最前線で新たな価値を共創する
- Part3 キャリア:金融出身者が活躍できるアビームならではの働き方
- Part4 グローバル:アビームだからできる海外プロジェクト「金融×グローバルキャリア」への挑戦
金融BUより、星 英明様、EXBU FSXセクターより、高田 望様にご登場いただきました。
インタビュアーはアビーム出身の石井が務めます。
星 英明様 プロフィール
執行役員 プリンシパル/金融ビジネスユニット長 。
新卒でアビームに入社後、金融業界の専門コンサルタントとして25年以上従事、新規事業立上げ支援、全社業務改革・BPR、IT戦略・IT企画立案、次世代システム構想~導入、法規制対応、組織変革などのコンサルティングで企業変革を支援。
特にリース・ノンバンク業界のクライアントに対し、数多くのプロジェクトを実践。
「時代を牽引する金融を共に創る」アビーム最大のIndustry Expertise
[石井]
アビームにおける金融BUとEXBU FSXセクターのそれぞれの役割や立ち位置について教えてください。
[星様][高田様]
2024年4月から全社方針として、「変革テーマ創出」・「変革構想策定」・「変革の実現」を経営戦略に、戦略コンサルティング事業・ソリューションコンサルティング事業・アウトソーシング事業と事業ポートフォリオ別に組織を定義しています。
そのなかで、金融BUは戦略コンサルティング事業に属しており
◆金融業界各社における企業変革テーマの創出・立案
◆金融業界アジェンダ・CxOアジェンダに対する事業戦略立案や改革構想策定のリード
の推進~実現までを担っています。
これらの変革実現に向けて、
◆企業変革テーマを創出・立案する上流コンサルティングに注力・特化した戦略機能の組織・ミッションの明確化
◆企業変革を実現するため業務・システム全般にわたるソリューションを企画・提供するためのスケーラビリティを高めるためのリソース機動性向上とオファリング育成
を強化するために、2025年4月から戦略コンサルティング機能に特化し、業界戦略・アカウント戦略策定を担う金融BUと、業界固有知見が必要なビジネス&テクノロジーコンサルティング機能を担うEXBU FSXセクターでの体制とし、企業変革の実現をEXBU FSXセクターで遂行する体制としました。
また、2つの金融事業を担う組織共通として「時代を牽引する金融を共に創る」というパーパスを掲げています。これは様々な社会的要請への適応、テクノロジー進化や異業種共創等、業界全体が不確実性の高いマーケット環境にあるなか、金融業界がこれからも経済循環の基盤であり続けるための“高品質で安全・安心な付加価値の高いサービス提供、及び新しい金融サービスの創造”に貢献し続けることが金融BUとEXBU FSXセクター共通の存在意義であり、また社会や業界各社からの要請であると考えているためです。
アビームコンサルティング 星様
[石井]
まずは、金融BUのミッションと注力テーマについて教えてください。
[星様]
金融BUでは、ミッションを以下の3点としています。
◆社会動向、金融の産業動向を洞察・予見し、社会・インダストリー横断で変革テーマの創出・立案・共創
◆金融インダストリーの専門性を軸に、CxOアジェンダの強化、事業戦略立案や構想改革策定をリード
◆当社内の組織の枠を超えた金融サービス向けのオファリング創出をリード
いずれも金融業界各社におけるプライムパートナーとなるために必要なものであり、企業変革に必要となる最適なオファリングを創出し続ける使命を当部門が担っていることに起因します。
また、金融BUでは大きく以下5つの変革テーマを掲げています。
いずれも金融業界における足許だけでなく、中長期的なAgendaを鑑み取り組むべきテーマを設定しています。また、5つのテーマの中にも注力テーマを設定しており、それぞれに事業化推進のリードを設けチームアップを行っています。各チームではオファリング開発に向け、研究や業界団体への参画、人材育成・採用を通じたリソース・ナレッジ強化、パートナーとのアライアンスを通じたケイパビリティ構築を推進しています。
このようなオファリング提供・顧客共創を通じ、既存事業の収益性向上・新たな収益基盤の確立、そして新たな社会的価値の創出に向けて取り組んでいます。
これらのテーマを推進するため、金融BUには主要アカウントのリードメンバー、業界各社の経営課題や事業戦略等に合わせて設定した注力テーマのリードや実行ができるメンバーが所属しています。
[石井]
次に、EXBU FSXセクターのミッションと注力テーマについて教えてください。
[高田様]
EXBU FSXセクターでは「金融機関・金融サービスの変革を通じ、より良い社会と未来を創造する」というミッションを掲げています。これは、金融機関や金融サービスがグローバルで抱える様々な経営課題に対する解決策を提言し実現する経営コンサルタントとして、
◆業務や財務、人事、IT関連などの多様な課題に対し、金融固有のビジネスや業務、テクノロジーに関する専門性を軸に、社内外の多様なケイパビリティも融合し、実効性のある変革構想を立案し実現する
◆社会インフラである金融機関・金融サービスの変革を通じ社会課題を解決、より良い未来を創造する
ことを目指しています。
アビームコンサルティング 高田様
またEXBU FSXセクターでは、金融BUと重複するテーマもありますが、以下のCX/DX/AI活用等の注力テーマを掲げています。
これまでの金融BUの強みに加え、アビームのEXBUの強みを掛け合わせ、より実効性のある提案に向けたオファリング育成とケイパビリティ強化を推進し、更なる付加価値の向上とグローバルも含めたビジネス規模の拡大を目指すものです。
EXBU FSXセクターには、金融業界向けおよび金融サービスに関する経営コンサルティング人材、つまり企業変革を起点に、バリューチェーン、社会を変革していくビジネス・テクノロジーコンサルタントが所属しています。
[石井]
競合他社との差別化ポイント、特にアビームならではの強みは何でしょうか?
[星様]
当社は、日本発・アジア発のコンサルティングファームとして、日本企業ならではの視点と価値観を強みに、国内外のクライアントが抱えるビジネス課題解決の支援をしています。特に、日本企業が海外で成長を遂げるためには、日本の文化や強みを深く理解したパートナーの存在が不可欠です。当社は、そのニーズに的確に応えられる存在として、着実に実績を積み重ねています。
また、本社が日本にあることで、経営層との距離が近く、意思決定のスピード感も特長の一つです。外資系ファームと比較しても、現場の声が届きやすく、迅速かつ柔軟な対応が可能な環境です。
さらに、当社は「Real Partner🄬」という理念のもと、クライアントとの中長期的な信頼関係を何よりも大切にしています。目先の利益ではなく、クライアントの持続的な成長に真に貢献することを最優先に考え、無理な案件獲得や不適切なアサインメントは行いません。プロフェッショナルとしての誇りを持ち、一人ひとりがクライアントの成功に寄り添う、そんな姿勢を大切にしています。
次に、金融BUとEXBU FSXセクター共通の強みですが、その専門性の広さと人材の豊富さが挙げられます。事業ポートフォリオ・注力テーマでもお伝えした通り、業界アジェンダでもある新規事業企画・経営統合・DX・規制/制度対応・サステナビリティ経営対応等、クライアントの企業変革テーマに対し、業界向けスペシャリストが全方位的に対応できる部門は、コンサルティング業界全体で見ても非常に稀だと考えています。アビームの各業界を熟知したスペシャリストによる柔軟かつ高付加価値を提供できるチーム体制により、クライアントの課題解決を成功裏に実現し続けてきたことが、高いクライアントの満足度、継続意向に繋がっているものと考えます。
また、金融BUとEXBU FSXセクター間の異動も可能です。ご本人の希望や組織間での協議も踏まえ決定しますが、柔軟な対応を行うことで、ご本人のキャリア成長の実現と組織強化に繋げたいと考えています。
約8割がキャリア入社者。金融ミドルキャリアに最適な環境
[石井]
ここからは、金融BUとEXBU FSXセクターで活躍できる人材像について、具体的なスキルや経験、マインドセットなどを教えてください。
フォルトナ 石井
[星様]
実は、金融BUとEXBU FSXセクター所属メンバーの約8割がキャリア採用者で構成されています。キャリア採用者のバックボーンは主に金融機関、コンサルティングファーム、SIer/PKGベンダーとなります。コンサルタント未経験で入社される方も多くいらっしゃいますが、活躍しているメンバーに共通したスキルとしては、
① 業界知見・専門性
② 能動的姿勢・好奇心
③ 協働性
が挙げられます。①はインダストリーのコンサルティングとしては重要な要件となり、必ずしも多岐に渡る必要はありませんが、特定の業法・商品・実務に深い造詣がある方は入社直後から当該領域のプロジェクトで活躍いただいています。②は未経験のテーマであっても壁を作らず、好奇心や主体性を持ってリサーチし計画立案・提言を行える力、③はプロジェクトを社内外メンバーとチームで検討を進めることが多いため、関係者の意を汲み、調整し、推進していく力が重要となります。これは金融BUとEXBU FSXセクター共通の求める人物像です。
そのうえで、金融BUには金融機関、他ファームやITベンダー出身など様々な方が在籍しておりますが、経営企画・事業企画部門、営業企画・マーケティング部門等、組織全体を俯瞰する部門やプロジェクトにおいて戦略・企画立案に関わる業務に従事した実務経験があるメンバーが多いです。
[高田様]
EXBU FSXセクターには、金融機関出身者であれば、業務企画部門、財務・会計部門、システム企画部門等、組織全体を俯瞰する部門での実務経験、コンサルティングファーム・ITベンダー出身者であれば、金融機関に対する業務プロセス改革、システム化構想策定から設計・開発、展開等のERPシステム、市場系システム、基幹系システム等の導入プロジェクトの経験、デジタルトランスフォーメーション支援等の経験があるメンバーが所属しています。
また、日本に本社を置くグローバルコンサルティングファームのキャリア育成の一環として、海外プロジェクトや海外駐在ポジションを積極的に提供しています。グローバルな活躍を目指すメンバーも多く所属しています。
金融BUとEXBU FSXセクター共通ですが、入社後研修やオンボーディングサポート、カウンセラー制度、スキルに沿ったアサインメントを通じ、組織としてしっかりと育成サポートをしていることも、補足させてください。
また、全社共通の入社後研修やオンボーディングサポート、カウンセラー制度、スキルに沿ったアサインメントを通じ、組織としてしっかりと育成サポート体制を整えています。
アビームコンサルティング 高田様
[石井]
最後に、金融BUとEXBU FSXセクターへ関心をお持ちの皆さまへメッセージをいただけますでしょうか。
[星様]
金融BUとEXBU FSXセクターでは、常に“新しいことへのチャレンジ”を心がけています。私自身、ITのバックグラウンドでキャリアをスタートし、海外での案件推進や新事業立上げ支援等の上流領域、更には金融全業界への関与等、様々な分野での経験を積んできており、今後も更なるチャレンジを目指しています。この業界、及び金融事業では、常に成長意欲があること、そのための学習を欠かさないことが重要成功要因であり、前向きな成長意欲のある方は、業界経験者・未経験者ともに大歓迎となります。
そしてまた、そのような方々には常に成長機会が提供できますので、興味のある方は是非私たちと一緒に、新たなチャレンジと飛躍的成長を目指していきましょう。
アビームコンサルティング 星様
[高田様]
アビームには、人をリスペクトする社風が根付いています。クライアントに対してはもちろんのこと、ビジネスパートナーや一緒にはたらくメンバーに対してリスペクトを持って、不確実性が増す世界で、クライアントの変革需要と期待値に応えていくために「時代を牽引する金融を共に創る」ミッションに共感いただける方と、一緒に成長していける組織を目指していきたいです。