アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム)は、日本発のアジアを基点とするグローバルコンサルティングファームです。
今回は、全4回のシリーズで金融ビジネスユニット(以下、金融BU)の魅力に迫ります!
全インタビュー記事はこちら
- Part1 全体概要:時代を牽引する金融を共に作る
- Part2 共創:金融DXの最前線で当たらな価値を共創する
- Part3 キャリア:金融出身者が活躍できるアビームならではの働き方
- Part4 グローバル:アビームだからできる海外プロジェクト「金融×グローバルキャリア」への挑戦
最終回となる第4弾は金融BUにて海外駐在経験があるダイレクターの安井 義貴様、マネージャーの今岡 萌様、海外駐在中のシニアコンサルタントの廣橋 敬也様よりお話をいただきました。
インタビューはアビーム出身のフォルトナ石井が務めます。
安井 義貴様 プロフィール
ダイレクター。
2003年アビーム新卒入社。リスクマネジメントや規制対応、トランザクションバンキング等金融機関のグローバル案件を中心に担当。2020年より東南アジア地域の銀行セクターリードとして、シンガポールオフィスに駐在。
今岡 萌様 プロフィール
マネージャー。
2014年新卒でSIerに入社、2016年アビームへキャリア入社。主に日系メガバンク向けの海外プロジェクトに従事。欧米/APAC拠点向けシステム導入、APAC地域バックオフィスBPR・事務集中、AML高度化、決済制度対応等を支援。2016~2019年はシンガポールオフィスへ駐在。
廣橋 敬也様 プロフィール
シニアコンサルタント。
2019年アビーム新卒入社。海外案件を中心に、ERP更改・業務改革・新規事業開発等のプロジェクトに従事。2022年からはニューヨークオフィスに駐在し、日系金融機関の現地支店を支援。
日本発、アジア・欧米に拠点を持つアビームならではの金融×海外プロジェクト
[石井]
本日は、今まさに海外という方もいらっしゃるということで、オンラインでのインタビューとなります。
どうぞよろしくお願いいたします。
[安井様][今岡様][廣橋様]
よろしくお願いいたします。
[石井]
最終回となる今回は、特に“海外”というキーワードを中心にアビーム金融BUの魅力についてお伺いさせてください!
まずは、アビーム全体のグローバルのビジネス状況や、その中での金融BUの特徴について教えていただけますか?
[安井様]
日系クライアントの海外進出を支援する機会が増え、当社のグローバルビジネスは拡大を続けています。現在はアジアを中心に米州・欧州にもオフィスを構え、グローバルでご支援できる体制も整ってきています。特に金融BUには積極的に海外ビジネスの拡大を進めようとされているクライアントが多く、私たちもその目標を実現するためのパートナーとして、戦略策定から実行・運用までご支援できるよう各国にコンサルタントを配置しています。「リアルパートナー」として目標を実現するまでクライアントに寄り添い支援することを重視していることが私たちの特徴であり、グローバル案件支援のリピートやご指名を多くいただくことからも、クライアントから高く評価をいただいていると感じています。また近年では、日系クライアントだけではなく、各国現地の金融機関からもご相談をいただく機会が増えてきています。
[石井]
金融×海外というテーマでいくつか実際のプロジェクトをご紹介いただけますか?
[安井様]
大規模なもので言えば、グローバル横断でのシステム導入や制度対応においてプロジェクト計画策定から実行・運用まで、国を跨いで支援しています。また、現地法人の戦略策定やM&Aに係る市場調査・評価といったいわゆる上流領域から、システム開発・導入や運用ご支援といった下流領域のテーマまで幅広いテーマを手掛けています。加えて、例えばイスラム法に基づくビジネス策定や経済特区でのオフィス開設等、海外ならではの案件も多くあります。
[今岡様]
私はこれまでに、日系銀行の海外拠点向けシステム導入、海外拠点を対象とした事務標準化、AML業務最適化、グローバル制度対応等を経験しました。現在は日系銀行の海外決済ビジネス強化の戦略を検討するプロジェクトに携わっています。クライアントの本社の立場に立って共に考え、日本からグローバルビジネスを支援するという形です。
[廣橋様]
私は駐在する前は、海外新規事業の立ち上げ支援や海外支店の基幹システム更改支援等のプロジェクトを経験しました。現在は日系金融機関の現地支店のIT企画部を支援しており、例えば支店全体での業務効率化など、支店内のさまざまな案件に並行して携わっています。海外は人材の流動性が高く、常に多忙になりがちなため、全体としてより効率的に業務を行うための施策の立案からその実現までを一気通貫で支援しています。特定部署の関係者とだけ携わるのではなく支店全体の関係者と広くコミュニケーションを取りながら、案件を推進しています。
[石井]
外資系、日系問わず、大手コンサルティングファームであれば一定数海外案件もあるかと思いますが、アビームの海外案件の特徴はありますか?
[安井様]
支援テーマや国によっても違いはあるとは思いますが、クライアントに寄り添った伴走型の支援ができる点はアビームの特徴の1つだと思います。テンプレートベースの効率性を重視した対応を採るのではなく、私たちはクライアントの中に入り込み、共にプロジェクトを進めながら、よりクライアントの状況に合わせたソリューション提供や支援をすることが多く、実際にその点をクライアントから高く評価いただいています。
また、海外経験豊富な日本人コンサルタントが海外拠点に常駐しているのも特徴です。カルチャーや言語の異なる海外で日本と同等レベルの支援を提供できることは、日系クライアントにとって大きな価値になっているとお言葉をいただいています。
[今岡様]
外資系コンサルティングファームでは邦人顧客の海外案件であっても、対象国の現地法人にて案件を担い、日本法人のコンサルタントは日本の顧客とのブリッジ的な役回りとなることが多いかと思いますが、アビームでは日本所属のメンバーが現地に出張・駐在して現地スタッフやクライアント駐在員の支援を直接的に行うことが多く、現地支援のニーズに対しフットワーク軽く対応している、というところが他社と比較し特徴的だと思います。
ボーダーレスに成長する。海外案件で得られるキャリアとスキル
[石井]
働く社員のキャリアという点について聞かせてください。海外案件に携わることで身につくスキルや専門性はどのようなものがありますか?
[今岡様]
海外のメンバーと一緒に働く場合、国内のメンバーとのみ一緒に働く場合と比較し、より多様な働き方を受け入れる必要があります。多様性をもったメンバーでプロジェクトをより効率的に推進する方法を身に付けることは、専門性の1つになると思います。
また、海外という領域に携わることで、広い視野を身に付ける・異文化を理解する、というのは想像しやすい点かと思いますが、実感しているのは「多様な文化の方がいるなかで、こちらの主張を理解してもらう必要がある」ということです。例えば説明資料は、どんなバックグラウンドの人にでも伝わるように、内容も見た目も使う単語も、シンプルでわかりやすくすること、この点は国内の案件よりも鍛えられると思いますし、どんな案件でも通用する普遍的なスキルだと考えています。
[廣橋様]
海外支店は本社と比較して組織の規模がコンパクトということもあり、支店全体の状況を把握しやすく、支店の拡大に対して、自分がどのように貢献できるかを日々考え、アクションに落とし込むことが求められています。そのため、1人のコンサルタントとして案件に向き合うと同時に、より経営に近い視座をもって、業務を行う経験を積むことができます。
[安井様]
また、先進的な業界知見やネットワークを得ることができます。特に金融業界は海外において先進的な取り組みや新しいルールが設定されることが多く、いち早くそれらの情報をキャッチできることは金融コンサルタントとしては非常に価値があることだと思います。また、海外のクライアントやソリューション企業の方々とのつながりができることで、継続的に新しい情報や機会を得ることができることも日本ではなかなか得ることのできない経験だと思います。
[石井]
国内で海外案件に携わるプロジェクトと海外現地で働くプロジェクトは、どちらにも手を挙げることができるのでしょうか?また、海外案件はどのような国が多いでしょうか?
[廣橋様]
どちらにも手を挙げることができます。私が最初に参画した海外案件では、基本的には日本で勤務をしながら、必要なタイミングで1週間ほどの短期出張を繰り返すといった形で案件を推進していました。
現在、支店の規模が大きいのはアジア各国ですが、USにおいても金融ビジネスの規模を拡大しています。また、直近では、ロンドンにUK支店を開設し、ヨーロッパでの金融業界向けの案件拡大を図っており、世界中どこのビジネスでもサポートできる体制が整いつつあります。
[安井様]
まずは海外案件に日本から参画し、スキルや経験を積んだうえで海外勤務にチャレンジすることもできますし、ご自身のライフスタイルに合わせて日本国内の海外案件で能力を発揮することも可能です。
[石井]
海外案件への関与を希望する場合、どのようなスキルが求められますか?
[今岡様]
語学力以上に、どのようなバックグラウンドをもった人とでも協働していけるスキル、どのような環境も楽しめるマインド、だと思います。そのためには、普遍的なコンサルティングスキルをもっていることに加えて、柔軟であることが必要だと思います。
国によって働き方含めた価値観が異なることが多いですが、こちらのやり方を押し付けずに相手を受け入れて一緒に協力していく方法を考えること。また、アビームもそうですが、日系のクライアントであれば日本と比較して海外では組織がコンパクトなことが多いので、1人に求められる役割が大きくなることや、組織として未成熟ななか進めていかなければならないことも多いです。そのような状況を面白いと思い、多様性、環境の違いを楽しむマインドをもっていると活躍できると思います。
[安井様]
今話に出たような、ポジティブマインドセットや柔軟性は海外案件に携わるうえでとても重要だと思います。加えて、ロジカルシンキングやドキュメンテーションといったコンサルティングスキルと一定の語学はもちろん必要になると思います。また、海外では日本よりも専門性が重視されますので、武器となるような専門的な知識・経験があると言うことなしです。
成長・チャンスの機会が多いグローバルな活躍を目指すならアビームの金融BUへ
[石井]
最後に金融BUや海外案件に興味がある皆さまへメッセージをお願いします。
[安井様]
アビームは、他のコンサルティングファームに比べて海外案件参画や海外駐在を実現しやすい環境があり、金融コンサルタントとしてグローバルでの経験をしたい方にはとても良い選択肢だと思います。皆さんと海外案件でご一緒できることを楽しみにしています。
[今岡様]
金融BUの海外案件は、もしかしたら想像以上に泥臭い仕事が多いもしれません。しかし、だからこそ、クライアントと一体となって汗をかき、困難を乗り越えていっている、ということを日々実感できます。またアビームには誠実で真摯に仕事に取り組む人が多く、信頼できるメンバーと協力しながら成長していけることに私は大変やりがいを感じています。興味をもってくださる方、ぜひ一緒に成長していきましょう。
[廣橋様]
新卒1年目から海外案件を希望し、結果として参画してきました。希望すれば、海外案件のチャンスが開かれている会社ですので、少しでもご興味がある方は是非お話だけでも聞きに来てください。
【ニューヨークオフィス駐在の廣橋様から】
- オフィスからの帰り道にあるタイムズスクエア
- ニューヨークの並み(高層ビル上に位置する展望台The Edgeから撮影)
- 休日に野球観戦に訪れたCiti Field(New York Metsのホーム球場)
【シンガポールオフィス駐在の安井様から】
- シンガポールオフィスでの交流の様子
- シンガポールオフィスでの交流の様子