デロイト トーマツ コンサルティング(FSI-INS)×フォルトナ スペシャルインタビュー

公開日:2025年08月19日

最終更新日:2025年08月19日

「ちゃんと働き、ちゃんと休む」を実現。ライフイベントも柔軟に支え合う

[上野]
続いて、働き方についてお聞かせください。

[雑賀様]
現在、私と三浦で担当しているプロジェクトでは、週2日ほど出社し、クライアントと対面でミーティングを行っています。やはり完全にリモートだと、お互いの意図がうまく伝わらなかったり、ちょっとした確認のためにわざわざミーティングを設定するのも負担に感じたりすることがあります。また、クライアント側も気軽に話しかけづらいという声もあります。
そのため、対面ミーティングがある日は、クライアントとしっかり会話をしながら方向性を定め、残りの3日間は自宅で集中して作業に取り組む、といった運営スタイルを取っています。自宅での作業の方が、生産性が高いと感じる場面も多く、まさにハイブリッド型の出社スタイルの利点が生かされているプロジェクトだと感じています。
勤務時間でいうと、9時から18時をベースに、業務の繁閑やプライベートに応じて柔軟に調整しています。例えば子供の送り迎えがある日は朝早めに仕事を始め、送迎後に仕事を再開するなど、裁量をもって業務時間を差配しています。また、土日は家族と過ごす時間を大切にしているので、平日に集中して仕事を進めるようにしています。

[三浦様]
実は、産休に入る予定なのですが、妊娠期間中もとても柔軟な働き方を実現できる環境だと感じています。例えば、通勤ラッシュの時間帯を避けて出社しても良いというような柔軟な配慮や、体調に応じて無理のない働き方をすることができました。何より、自分の体調や状況をフランクに共有しながらプロジェクトを進めることができたので、「誰にも相談できない」といったような心理的な不安を感じることなく、安心して仕事に取り組めたのが大きかったです。こうした経験があるからこそ、今後入社される方が同じような状況になったときには、私自身も同じように寄り添ってサポートしてあげたいと思っています。多様な働き方を自然に受け入れられる環境があるのは、とても良いことだと感じますし、自分もそんな姿勢をこれからも大切にしていきたいと思っています。

[雑賀様]
「今日はちょっと体調が優れない」といった時に、「無理せず、体を優先してね」と自然に声をかけてくれる人が多い印象があります。ご家族の体調に関しても同様で、「家族を優先して」と言ってくれるような温かい雰囲気があります。私自身も、そういった配慮を受けながら働くなかで、改めて「体調や家庭を大切にする働き方」が当たり前になっていることを実感しています。特にこの会社の良いところは、それを誰かに押し付けることなく、それぞれの事情を自然に尊重し合えることだと思っています。誰かが体調を崩したときには無理をさせずに支え合い、自分がつらいときには助けてもらえる、そんな思いやりのある、良い循環が生まれている職場だと感じています。

[水上]
私もDTC在籍時に、結婚・出産・育児を経験し、FWP(フレキシブルワーキングプログラム。妊娠・育児・介護により通常の業務が困難な職員に対し、仕事と家庭のバランスを保ちながらキャリアアップを目指せるよう設けられた制度。法定の期間を超えた休職や業務軽減など柔軟な働き方が認められるもの)を取得させていただきながら業務に従事していました。当時は、男性による育児制度の利用が道半ばで、全社向けにFWP活用のプレゼンをさせていただくなど、一人ひとりの望む働き方の実現に少しでも貢献できればとの想いで、プロジェクトワークの傍ら関与させていただいておりました。今となっては、プロとして価値を出すことは大前提のもと、制度活用や風土醸成の両面でそれぞれの働き方を尊重し合いながら、チームでパフォーマンスを最大化できるより良い組織になっていることを改めて理解することができました。

[上野]
守屋様はユニットリーダーとして、メンバーの皆様の働き方についてどのような印象をおもちでしょうか?

[守屋様]
全体的に、とてもフレキシブルな働き方ができる環境だと感じています。マイクロマネジメントのような細かい管理はあまりなく、それぞれがプロフェッショナルとしての自覚をもち、一定の裁量をもって働いている印象があります。そういった柔軟な働き方に対して理解のある人が多いからこそ、成り立っているのだと思います。同時に、最近はBack to Basic(原点回帰)といった意識も強まり、守るべきことはきちんと守る、という姿勢が改めて大事にされていると感じます。一方で、お互いを尊重し合うことも大切にされていて、そういった基本的な価値観のバランスを、みんなが意識し始めているように思います。

[上野]
プロフェッショナルとしての自覚があるからこそ、働き方にも裁量と自由があるということなんですね。一方で、プロフェッショナル意識の高さが、デロイトの強さであると同時に、それが対外的に「硬い」「厳しい」と受け取られてしまう面もあるのかもしれませんが、いかがでしょうか?

[雑賀様]
プロフェッショナル意識の高さ、つまり「クライアントにより良いバリューを提供したい」というコミットメントの高さが厳しい印象につながってしまうケースがあるのかもしれません。一方で、良いバリューを提供することでクライアントからの支持を得られ、継続案件や別案件の提案依頼にもつながりますので、結果として働き甲斐のある環境につながると考えています。クライアント本位の業務姿勢、コミットメントの高さの表れであることはご理解いただきたいです。

 

日本発の品質を、グローバル金融市場へ!アセットとナレッジを武器に価値を広げる

[水上]
これからの日本や金融・保険業界がどうあるべきかを踏まえて、FSI部門ならびにINSユニットとしてどのように貢献していきたいなど、展望をお聞かせいただけますか?

[守屋様]
日本は人口減少に直面しており、それに伴って経済規模自体も徐々に縮小していくのは間違いないと思います。そのなかで、日本の金融機関もグローバル展開を本格的に考え始めていて、実際に海外比率を高めようとする動きが強まってきています。いわば「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と呼ばれた時代を取り戻すかのように、日本の金融機関がグローバル市場でしっかりと戦えるように支援することは、私たちFSI部門としても今後ぜひ取り組んでいきたい重要なテーマです。

加えて、日本の「品質の高さ」は、今でも世界に誇れる強みです。自動車産業などがその代表ですが、製品やサービスのクオリティは世界でも評価されています。そのため、INSユニットでは、そうした強みを生かし、現在アセット型・ソリューション型ビジネスを保険会社向けに展開しています。今後は、これらの「日本発のアセット」を海外にも積極的に展開し、日本発の価値を世界へ広げていきたいと考えています。現時点では国内の金融機関向けが中心ですが、培ったナレッジやアセットを将来的にグローバル市場にも提供していきたいと考えています。
そのようなグローバル展開を通じて、日本経済をより強くし、国内のエンタープライズ企業が世界で存在感を示していけるような支援を、FSIとして行っていきたいと考えています。

[水上]
金融業界における変革は、規制対応や組織文化といった特有の制約条件があるなかでの取り組みになるかと思います。そうしたハード・ソフト両面の課題に対して、どのように伴走支援していくことをお考えですか?

[守屋様]
ルールメイキングの段階から関与していくことも、非常に重要だと考えています。
私たちのメンバーのなかには、政府のさまざまな取り組みに関与し、そうしたルールメイキングの場にアドバイザーとしてしっかり入り込んで支援する役割を担っている者もいます。こうした活動を通じて、日本の金融機関の未来をともに形づくっていくことは、私たちにとっても大切な取り組みだと思っています。

[水上]
これまでの事業会社でのご経験を、INSにおいてはどのように生かしていきたいとお考えですか?

[雑賀様]
変化していく世の中に対応できるよう、企業を支援したいです。生命保険会社に対して人々が求めるのは「安心」「安全」ですが、人口減少に伴い顧客数が減るだけでなく、保険会社側の人員も減り、全国へ均一なサービスを届けることが難しくなる恐れもあると感じています。特に中小の保険会社では支社の撤退などにより、その傾向が顕著です。
私は業務改善領域を専門としており、プラットフォーム導入や先端技術との組み合わせによる業務の効率化、人員最適化に取り組むことで、限られたリソースをクライアントサービスに還元していく支援ができると考えています。

「金融=堅い」のイメージを覆し、「強くて、かっこいい」FSIへ

[上野]
他組織とのコラボレーションやEnd to End支援を実行するには組織の風土も大事だと思います。それが可能になっている背景として、DTCにはどのようなカルチャーがあると感じていますか?

[雑賀様]
事業会社ではAIやプラットフォーム活用に限界を感じることもありましたが、DTCのような環境であれば、最新技術や知見を掛け合わせながら、社会への貢献度を高めていけると考えています。また、年次やランクに関係なく、周りがサポーティブに接してくれる雰囲気は、DTCの魅力の1つだと思います。

[三浦様]
事業会社では縦割りで役割が明確に決まっていることが多く、「こんなことを実現したい」と思っても、動き出すには多くのハードルがあります。過去のやり方に縛られ、一人の力では変えられない場面が多いことに難しさを感じていました。
一方、DTCでは、「今のベストプラクティスはこれです」といった外部視点からの提案ができ、それが非常に面白く、転職を決めた理由でもあります。
若いうちから裁量をもってチャレンジできる環境があり、年齢や肩書にとらわれず「大きなことをやりたい」という思いを実現しやすい場所だと思います。そんなビジョンをもって働ける環境は、本当に楽しいです。

[水上]
ベストプラクティスは日々進化しており、それを伝えながら変革を後押しできるのは、コンサルタントの醍醐味だと感じます。金融業界の変革支援の強化に向けて、今後、FSI部門ならびにINSユニットではどのような組織風土を構築していきたいとお考えですか?

[守屋様]
皆が楽しく働けるような組織にしていきたいと思っています。「金融は堅い」というイメージをもたれている方も少なくありませんが、そうした印象を少しずつ変えていきたいです。そのために私は、「強くて、かっこいいFSIをつくっていこう」というメッセージを発信しています。「強い」とは、ビジネスとして成長を続けていること、そして各メンバーが能力を高め続けている状態を指しています。一方で、「かっこいいFSI」とは、ただ業績が良いというだけでなく、みんなが楽しそうに働いていることや、自然なチームワークやコラボレーションがあること。周りから見て、「あの組織、雰囲気がいいな」「自分もあそこに入ってみたいな」と思ってもらえるような、そんなチームを目指したいと思っています。

経営の視点で、保険業界の未来を変えていく

[水上]
今後の採用規模に関してはどのようにお考えでしょうか?

[守屋様]
現在、私たちは全体的に組織を大きくストレッチさせていこうと考えており、あらゆる領域で採用を強化しています。

[上野]
INSユニットにはどのような方に参画していただきたいですか?

[守屋様]
まず保険会社や保険のことが好きというのは大前提にあります。そのうえで、保険会社の未来を一緒に築いていきたいという強い意志をおもちの方が、まず前提として求められる人材像ではないかと感じています。そのうえで、どういったバックグラウンドをもっているかは多様であって良いと思います。保険会社での業務経験がある方はもちろん、SIerなど別業界において専門性を磨いてこられた方でも構いません。
それぞれが自身の専門性や経験を生かしながら、保険会社の変革に主体的に取り組もうというマインドをもつ方に、ぜひ加わっていただきたいと考えています。

[雑賀様]
クライアントと信頼関係を築ける「人としての魅力」をもっていることは、非常に重要だと考えています。保険会社には金融資産やシステムなど多くのアセットがありますが、最終的には「人の良さ」そのものが強みになる場面が多くあります。実際に、そうした「人」の魅力を大切にする企業が多く存在しており、私たちもそうした企業と向き合っていく立場にあります。だからこそ、私たち自身も人としての魅力や誠実さを備えていることが求められますし、それが信頼の起点になると感じています。そうした人間的な魅力に自信がある方であれば、活躍ができる環境だと思います。

[三浦様]
DTCはチャレンジしたいと思っている人に合っている会社だと思っています。変革には一人の専門性だけでは限界があり、さまざまな領域の知見が求められます。そのため、どのようなバックグラウンドであっても、本気でクライアントの未来を変えたいと思うのであれば、必ず活躍できる場はあると思います。
ただし、変革は決して簡単ではありません。あらかじめ正解が見えていて、それに従えば済むという世界ではなく、自ら考え抜いていく必要があります。そういったなかでも、困難な課題に挑戦し、解決することに喜びを感じられる方にとっては、とても楽しく、充実した環境だと思います。「もっと自分を高めたい」「より難しいことにチャレンジしてみたい」と考える方にとって、まさに成長をリードできる会社だと感じています。

[上野]
面接ではどのような視点でみていますか?

[守屋様]
素直に人の話を聞けるかどうかは、非常に重要だと感じています。自分の意見を一方的に押し付けるのではなく、相手が何を考えているのかをきちんと受け止めようとする姿勢が、日々のコミュニケーションのなかに表れているかどうかは大きなポイントです。そのうえで、相手の意見を尊重しつつも、自分なりのこだわりや情熱といったものが垣間見えるかどうか。そうした「素直さ」と「芯の強さ」のバランスがある方がDTCらしさにつながり、魅力を感じます。

[雑賀様]
実際に面接でお話しすると、上から言われたことを実行してきたタイプの方と、自分で考えて主体的に動いてきた方に分かれると感じます。
やはり後者でないと、コンサルタントになってから自分で物事を進める力が求められる場面で苦労することが多いです。この違いは書類だけでは分かりにくいですが、面接でのやり取りから、その人のスタンスは見えてきます。
そうしたやり取りのなかで、「準備ができていない」と感じる方も少なくありません。 例えば、「現在の所属部門の課題や、御社の経営課題は何だと思いますか?」と聞いても、うまく答えられず、表面的な回答にとどまってしまうケースがあります。だからこそ、日頃から経営や事業に対して自分なりの課題意識をもち、深く考えている方は、非常に魅力的に映ります。

[上野]
最後に、候補者に向けてメッセージをよろしくお願いいたします!

[守屋様]
希望をもって飛び込んできてほしいです。さまざまなキャリアの可能性が広がると思いますし、私たちはその多様なキャリアプランを尊重する文化を大切にしていきたいと考えています。例えば、特定のアカウントにフォーカスしてキャリアを作る選択肢もありますし、新規ビジネス、テクノロジーといったテーマ軸でキャリアを作ることもできます。自分自身がチーム全体をオーケストレーションしていくような役割を選ぶのも、非常に価値のあるキャリアだと思っています。それぞれが異なるキャリア観をもつなかで、それを支え合いながら、互いに成長していける、そんな環境を、これからもさらに強くしていきたいと思っています。
そして、そのためにはまず、挑戦できる土壌があることが前提です。この組織は、まさに「成長」と「挑戦」が味わえる場所だということをイメージしてもらいながら、ぜひ一歩を踏み出してもらえたら嬉しいです。

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