EYSC(Transformation Design & Delivery)×フォルトナ スペシャルインタビュー

公開日:22023.07.18 最終更新日:2024.11.25

「パーパス」実現のために自ら学び自ら行動するカルチャー。未経験者も安心な教え好きが集まる組織

[小野]
EYSCのカルチャーについてもご紹介いただけますか?

[中村様]
話しやすい人が多いですね。先ほどの中国のパートナーと新卒1年目の社員のやりとりが良い例です。
また、パーパスを自分ごととして捉えているように、人間的にマチュアだなと感じることがよくあります。それに共感できる人が集まっているとも言えますね。

[早瀬様]
そうですね。これは日本だけの特徴ではなくて、グローバル全体でも同じだと思っています。多様性を認めて、損得勘定で動くのではなく、パーパスの実現のためにどうすれば良いのか真面目に考えているという意味で、マチュアという言葉がピッタリだと思います。

[小野]
研修体制はいかがでしょうか?

[早瀬様]
まず、EYSCの研修はかなり充実しています。特に大手ファームはe-ラーニングを含め教育プログラムはしっかり整っていると思いますが、プログラムはあっても、それに向き合う時間がない/向き合わせるカルチャーがない、というのが実情です。EYSCでは、研修体制・プログラムがあるだけでなく、それを実現する意識や理解があります。当然、プロジェクトに向き合う時間を割かなければなりませんが、そこはチーム全体でフォローし合うというカルチャーが根付いていますね。この辺りは他のファームから来た身として良い意味で驚きました。
また、教育プログラムの中では、MBAやサステナビリティ修士を取れるというのも魅力です。他にも、インテリジェンスチームがあったり、グローバルレベルでナレッジを共有する仕組みがありますが、総じて自己育成の仕組みやルールは先進的と言えるのではないでしょうか。

[中村様]
EYパルテノンとしては、各チームの教育プログラムを共有するということをやっています。例えば、M&AやPMIを学ぶプログラムをEYパルテノンのメンバー全員が享受できます。
さらに、TDDチーム独自としては、月に1度全員が集まり、現在のプロジェクトの状況を共有しながら実ケースを基に学び合うという取り組みをしています。

[岩崎]
TDDチームは、各機能・業界の専門家とコラボレーションすることができるため、周囲から学び専門性を身につけやすいという側面もありますよね。

[中村様]
私もコンサルタントとしての専門性は大切にしています。そのため、スタッフクラスのうちはさまざまな領域の経験をしてもらいますが、マネージャー以上のクラスには少しずつ色付けするプロジェクトアサインを意識していますね。

[早瀬様]
専門領域に閉じてしまうチームよりも、さまざまな専門知識をもったメンバーとコラボレーションできるメリットは私も大きいと思っています。TDDチームでは、機能・業界問わず多種多様なテーマに取り組むチャンスがたくさんありますし、その中で自分の方向性を定めることができます。
ある女性マネージャーの例で、終業後に自主的に建築・設計の勉強をしていた者が、実際にプロジェクトの中でイノベーションセンターをデザインし竣工するといったこともありました。これからオープンしますが、とても良い建物で国や企業の訪問者からの評価も高いです。
自分の興味が社会に対する提供価値や1つのサービスになるのであれば、積極的に進めてくださいというのがTDDチームの魅力です。私から見ても、中村はいろいろなチャンスをメンバーに与えようとしていると感じますし、メンバーにはそれを生かして欲しいですね。

[中村様]
やりたいことをどんどん後押しするカルチャー作りは大切にしていますし、そういう人が一人でもいると他のメンバーに波及していきます。TDDチームのメンバーには教えることが好きな人が多いですね。困っている人がいれば、きちんと手を差し伸べるカルチャーがあります。メンバー同士がスキルを伸ばし合う良いカルチャーだと思います。

[岩崎]
コロナ禍でリモートがメインになる中で、未経験からコンサルタントとしてキャッチアップできるかという不安はよく聞きます。そういった中、周囲のチームメンバーが教えることが好きであるというのは安心材料ですよね。

[早瀬様]
リモートと言いつつ、マネージャー以上のクラスはよく出社していますね(笑)。困ったらいつでも相談できるようにしています。そうして立ち上がったメンバーが、今度は新しく来たメンバーに対して同じように教えるという好循環が生まれています。

[中村様]
TDDチーム全体のチャットチャンネルでも、コミュニケーションは活発です。若手が分からないことを質問すると、マネージャーだけでなくパートナーもレスポンスするというのが当たり前になっています。

[岩崎]
未経験でコンサルティングファームに入社する立場からすると、シニアメンバーに対して質問しやすい環境というのは非常に心強いですよね。どれだけ質問しても良いと言われても、忙しく時間の取りにくいシニアメンバーに対しては、質問しにくい部分もあるかと思います。

[中村様]
私も早瀬も、心理的安全性には気を配っていますね。自分自身も銀行からコンサルティングファームに転職して、最初のうちはものすごく苦労しました。それを知っているからこそ、メンバーには同じ思いをして欲しくないという気持ちが強いです。

TDDチームが求める人財は「視座の高さ」。真の変革者を社会に輩出する

[小野]
中途採用に関して、こういう方に入って欲しいというのはありますか?スキル面とマインドセット面の特徴等あれば教えてください。

[中村様]
クロスコンピテンシーストラテジーとコンプレックスプロジェクトマネジメントでは、取り扱うテーマの幅が広いので、引き出しの広さを重視しています。コンサルティングファーム経験者でも、1つの領域に注力していた方よりは、さまざまなテーマをやってきた方との親和性が高いと思います。全社改革を扱うので、全社横断的なプロジェクトで成果を出してきて、これからもやり続けたいという人が向いています。
また、コンサル的なロジカルシンキングやコミュニケーション能力のようなスキル面ももちろん求めていますが、それ以上にマインドセット面が重要だと考えています。
第一に、クライアントの成功にコミットするというマインドです。われわれのプロジェクトは、クライアントにとって大きな決断を伴うものばかりです。そんな中で、クライアントと一心同体で動けるかどうかが大事なポイントですね。その次に、コラボレーションができるかというマインドも見ています。

[早瀬様]
クロスセクターストラテジーでは、「私はこれが圧倒的に強いです」というのがあった上で、より幅を広げて業界や社会の課題を解決したいという方に来ていただきたいですね。専門家として自分で語れる強みと思いの強さが、エコシステムの構築に不可欠だと思っています。

[岩崎]
3つの領域の配属先については、選考の段階で決まっているのでしょうか?

[中村様]
明確に決めているわけではありません。最初からこの領域という方もいれば、選考で対話する中で決める方もおり、特にスタッフクラスは入社後も厳密には決めていません。

[岩崎]
卒業生のネクストキャリアについてはいかがでしょうか?

[早瀬様]
前提として、EYSCから外に出ていくことはあまり止めていませんし、外に出て戻ってくる方も多いです。特にわれわれTDDチームはさまざまな領域を扱うからこそ、他ファームはもちろんのこと、事業会社や起業等いろいろな経験をすることを歓迎しています。私自身、コンサルが面白すぎて20年以上やっていますが、今でもチャンスがあれば起業しようと思っています(笑)。
ネクストキャリアも、コンサルを続ける人もいれば、事業会社に行く人もいますし、プロジェクトのクライアントに転職する人もいます。

[岩崎]
TDDチームから社会に対して輩出したい人材像等はありますか?

[中村様]
TDDチームは経営者目線で戦略を立てながら泥臭い実行もやる組織です。それができる人材が、事業会社だけでなく自治体やNPO等さまざまなところで、変革者として活躍できると理想的ですね。

[小野]
TDDチームではどのような方が活躍されているのでしょうか?選考中に顕在化された共通するポイント等もあれば教えてください。

[中村様]
入社1年弱でシニアコンサルタントからマネージャーに昇格した男性メンバーを紹介します。
彼は新卒で外資系製薬企業のMRとして2年ほど勤務した後、総合コンサルティングファームで2年ほどコンサル経験を積み、EYSCに参画しました。非常にコミットメントが強い方で、自分の担当領域は完璧な上で、それ以外もどんどん吸収していこうというマインドを持っており、クライアントからの信頼も厚いです。私も彼には安心していろいろなことを任せられましたし、彼はその環境をうまく活用して瞬く間にマネージャーまで昇格しました。
選考中のエピソードとしては、彼はコンサルタントクラスでありながら、プロジェクトの課題や解決策をプロジェクトのオーナーかのように自分の言葉で語っていたのが印象的でした。コンサル経験は短いものの高い成果を残しており、再現性高く話していましたね。

[早瀬様]
私からは入社半年でコンサルタントからシニアコンサルタントに昇格した女性メンバーを紹介します。
彼女は事業会社から未経験でEYSCに参画しましたが、こんな課題を解決したい、こんな世界を実現したいというビジョンを選考時から語っており、入社後もそれに基づいて毎日地道にプロジェクトワークと並行して自身の課題解決に向けたPDCAを繰り返していました。また、TDDチームには第一線で活躍してきたプロフェッショナルが多数在籍するため、そういったメンバーからも吸収しながら急成長を遂げました。クライアントからも高い評価を受けています。
現在シニアコンサルタントに昇格したばかりですが、次期マネージャー昇格の最有力候補のスピード感で成長し続けていますね。

[中村様]
両者に共通する要素としては、視座の高さがあると思います。二人ともパートナー目線でプロジェクトの意義を語れるのですよね。それができる人が入社後も伸びていくと感じています。

[小野]
最後に、候補者の皆さまへメッセージをいただけますでしょうか。

[中村様]
TDDチームは新しい組織で、制約のない自由な環境ですので、そこで存分に力を発揮したい方、それを自分が作っていくということを楽しめる方にはお勧めのチームです。
EYが抱えるさまざまな専門知識をもったメンバーとコラボレーションしながら、クライアントを変えていく気概がある方をお待ちしています。

[早瀬様]
TDDチームが扱うテーマは圧倒的に面白いですし、われわれしかできないことです。戦略から実行まで本当の意味で伴走し、貢献したいという方に参画いただきたいですね。

[小野]
熱いメッセージと貴重なお話をありがとうございました。

編集後記

[岩崎]
最後に、最近のマイブームについて教えてください。

[中村様]
旅行ですね。コロナ禍前までは海外によく行っていましたが、最近は日本国内に行っています。元々海外旅行は、日本の常識が通じないようなところで新しい考え方を知るというのが好きでしたが、日本国内でも新たな発見があり、日本の魅力を再認識しました。

[早瀬様]
私は仕事が好きなので、マイブームは仕事ですかね(笑)。地方創生のプロジェクトを進める中で、その土地の農業や特産品に興味を持ちました。例えば、ブドウの栽培とワイン作りで、お酒について詳しくない私が、知識が豊富なメンバーに教えてもらうことが楽しいです。同じ観点で、先ほどご紹介した建築を勉強しているメンバーに現代アートを教えてもらうのも面白いですね。そうやって興味を持ったことが、プロジェクトにも生きています。

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