ビジネス系学位の王道として、MBAの取得を考えている方は一定数いらっしゃいます。
本記事では、コンサル転職を考えるうえでMBAを取る意味はあるのか、という疑問にお答えしていきます。
MBAは意味がない!?
コンサルファームへの転職を目指される方から、キャリアチェンジの為にMBAを取得すべきかとの相談をよく頂きます。
コンサルファームの採用水準は高く、特に戦略系などであれば東京大学や京都大学などの国内有名大学及び海外有名大をはじめとした卒業生が主なメインターゲットです。
それらの大学を出ていないが、コンサルファームを目指したい、と言う場合は、海外有名MBAを取得しにいくというのも一つの手段です。
しかし、海外MBAスクールの場合、2年間無給で、かつ1000万円~2,000万円の学費や生活費を投じなければなりません。
そのうえ、MBAを取得していることがコンサルファームに受かるための必須要件でもありません。
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そのため、もし現時点ですでにコンサルファームの採用ターゲットになっている方で、かつMBAを取得したい目的がコンサルファームを目指すためなのであれば、MBAに行くメリットはあまりないかもしれません。
その2年間で1,000~2,000万円近くの給与を得ながら自身を鍛え、更にその先のキャリアチェンジおよび独立・起業の選択肢を加えることが出来るため、差し引き2,000万円~4,000万円のコスト優位性があると言えるでしょう。
また、MBAで学習するフレームワークやケーススタディは、戦略系を中心としたコンサルファームであれば業務の中で確実にインプットせざるを得ないものです。
繰り返しになりますが、コンサルファームへの転職を狙ってMBA取得を考えている場合、もし現時点でMBAに行かずともコンサルファームに入れるのであれば、高い学費を払ってまで学びにいくメリットは多くはないと言えるでしょう。
MBAで得られるものとは
このようなお話をすると、コンサル転職を念頭に置かない場合、MBAに行くメリットはあるのかという疑問が湧いてくるかと思いますが、MBAで得られるものは当然あります。
日本を代表するIT企業の一つである楽天の三木谷社長を具体例として挙げます。
当時三木谷社長がMBA留学していた90年代前半の日本では、起業はエリートビジネスパーソンにとって一般的な選択肢ではありませんでした。
しかし留学先のアメリカでは、自ら起業することが優れたビジネスパーソンの王道であるという空気を感じたそうです。
優秀なビジネスパーソンが集まる場で、そのようなグローバルスタンダードを体感する、という意味では、現地に行かないと得られないものも当然あります。
また、海外MBAには世界中から優秀な人材が集まってきます。そのような方々との人脈・ネットワークは卒業後も大きな財産となります。
特に、グローバルに働きたい、といった志向がある場合には、こうしたネットワークを持っていることが有利に働くケースもあります。
また、ボストンコンサルティンググループなどをはじめとしたコンサルファームが、MBA派遣プログラムを有していたりするケースもあります。
上記のような知見・ネットワークを得たい場合、そのようなコンサルファームに入ってからMBAを取得するというのも一つの道です。
まとめ
MBAを取りに行くことに意味があるかどうかは、その方の目的次第となります。
入社難易度の高いコンサルファームを受験する場合にはMBAを取ることが効果的になるケースもあります。
しかし、コンサルファームの採用ターゲットとなっている方が、コンサル転職を主目的としたMBAの取得は、意味があまりないと言えるでしょう。
ご自身がコンサルファームの採用ターゲットとなっているかどうかわからない、知りたい、という場合は、ぜひ弊社のエグゼクティブコンサルタントまでご相談ください。
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