ワークライフバランス、CxO、ノルマなし…ファームではできないキャリアを実現
[水上]
組織での働き方やカルチャーはいかがでしょうか?
[原田様]
私は関西に住んでおり、基本はリモート勤務です。月に2回ほど東京に来て、対面でコミュニケーションすることを意図的に組み込んでスケジューリングしています。
カルチャーは、抽象的ですが、楽しむのが好きな人が多くて、フラットな組織です。メンバー全員のコミュニケーション能力が高いので、プライベートでも普通に友達になっているんだろうなという人たちが集まっている感じがあります。
三井物産はキャリア採用メンバーも多いので、組織としてのオープンさやダイバーシティを尊重する文化があり、安心できると思います。
[青柳様]
私も軽井沢に住んでいて、月3-4回の頻度で出社しています。仕事は好きですが、ライフあってのワークという価値観なので、この働き方を認めてくれる会社・チームに感謝していますし、それを尊重してくれる組織なので安心感があります。
組織体制としては、コンサル出身者は全員がマネージャー以上を経験しており、確固たる知見・専門性をもっています。ですので、コンサルティングファームのようにマネージャーの下にメンバーがつく体制ではなく、マネージャークラスのメンバーがそれぞれの強みを発揮してフラットにチームとしてやっているイメージで、自由に仕事がしやすいです。
あとは、人が好きな人、コミュニケーション能力が高い人が多いですね。コンサル時代もそうでしたが、クライアントがある種の「身内」であるがゆえに余計に現場とどれだけ親身にコミュニケーションを取れるかがわれわれの仕事の肝なので。そういう人が集まる組織は、自然とコミュニケーションもスムーズだし、居心地が良い気がしますね。
[錦美様]
私は東京に住んでいますが、積極的にリモートワークしています。昨夜海外とミーティングをしたから、朝は家で仕事をするというようなこともできるので、働きやすいです。
カルチャーとして面白いと思ったのは、誰かがこれについてどう思いますかと投げかけると、物凄い勢いでメンバーから意見が出てきて、数分で解決してしまうところです。また外資系企業では個人で何とかしろということが多かったのですが、チームで協力して仕事をできることに満足しています。
[水上]
実際のプロジェクトではどのような組織体制で臨まれるのでしょうか?
[横山様]
われわれの組織からはおおよそ2〜4名で臨みますが、三井物産の事業部やグループ企業のメンバーとワンチームで取り組みます。
また、青柳さんが申し上げたように、コンサル出身者は全員がマネージャー以上の経験者なので、ある案件ではプロジェクトマネージャーをやった人が、別の案件ではメンバーをやるように、それぞれの専門性を生かしてアメーバのようにチームを組んでいます。状況に応じて柔軟に対応できるのがわれわれの強みですね。
[水上]
もしコンサルティングファームにお願いしたら、いくらかかるのか考えるだけでも恐ろしい(笑)。各領域のプロフェッショナルが集まった、まさにオールスターチームですね。
[横山様]
コンサルティングファーム時代はクライアントの予算都合でできなかった提案でも、自社だからこそ何も気にせず全力で提案できます。セールスノルマもないですし、実際に成果が出るまでできるので、最高の環境だと思います。
[水上]
ビジネスコンサルティング+室以外で、社内のキャリアパスはあるのでしょうか?
[横山様]
グループ会社に出向して、CxOや社長補佐、経営企画のような経営に直接携わるパスがあります。錦美さんのように経営者になりたい人には打って付けのキャリアパスです。
実際、元々三井物産に新卒で入社したメンバーが異動してくるケースもあり、ビジネスコンサルティング+室で経営の現場の実態や経営課題解決の手法などを学び、グループ企業の経営人材として巣立っていくという運用が確立されています。
コンサルと事業会社のハイブリッド 三井物産で叶えるポストコンサルキャリア
[水上]
求める人物像についてお伺いできればと思います。入社している方の共通点などはありますか?
[横山様]
まず、スキル面としては、コンサルタントとしてのパフォーマンスの高さとコミュニケーション能力の高さがあると思います。特にコミュニケーション能力は重要です。三井物産の事業部やグループ企業を巻き込んだ変革を推進するからです。
[青柳様]
最終的にはグループ会社が自分たちで「自走」できるようになるのが一番の理想なので、ただ手を動かして伴走するのではなく、ときには静観し、ときには一緒にディスカッションし、場面に応じて、相手の特性に応じて柔軟に対応することを意識しています。
また、理想論だけではうまくいかないことが多くあります。コンサルティングファームであればロジカルにto beを描くだけで済んだことでも、それだけでは現場は動いてくれません。ロジック一辺倒ではなく、現場の感情にも寄り添えるようなバランス感覚も重要だと思います。
[横山様]
マインド面では、好奇心です。たとえ十分な経験がなくても、自分のケイパビリティを広げたいというマインドが共通点だと思います。三井物産というフィールドを存分に楽しもうとしたり、将来、経営人材になるために、自身にないスキルを得られるプロジェクトに挑戦したりする人が多いです。
[水上]
今後どのような方に参画いただきたいですか?
[原田様]
直感的ですが、三井物産ではBtoC領域のプロジェクトが少ないので、消費材領域のプロジェクトをやってきた方には活躍の場があるのではないかと思います。
[横山様]
原田さんが言うように、新たなビジネスを作れることは重要なポイントだと思います。先ほどの三井物産グループ全体の課題解決の話もそうですが、この部署のビジネスとこの部署のお客様をつなげたら大きなビジネスになるのではないかという視点は、グループ全体を俯瞰できるわれわれだからこそ生かせます。
それを想像で終わらせずに形にしていくんだというマインドセットや、実際に形にできるスキルセットをもっている方は、コンサルティングファーム出身か否かを問わず必要な人材だと思います。
[水上]
これからビジネスコンサルティング+室に参画しようとしている方にメッセージをお願いいたします。
[原田様]
このインタビューを読まれてフィットしそうだと感じた方には、ぜひチャレンジしてほしいです。地理的にも業界的にもファンクション的にも幅広いテーマに一社の中で携われる環境はなかなかないと思います。
[青柳様]
海外と比べて日本にはプロ経営者がいないと言われるなかで、ビジネスコンサルティング+室は日本のプロ経営者を輩出する組織になれると思っています。
キャリアパスでお話ししましたが、この三井物産という会社の中では、30代そこそこで数百名規模のグループ会社のCxOクラスのポジションを任せられることがリアルにあるわけです。そこにいきなり放り込まれたら右も左もわからずかなりの苦労があるかもしれませんが、、ビジネスコンサルティング+室での業務を経験していればリアルな「現場感」を体感しつつ、知識・スキル面でもその準備をしたうえで臨むことができるので、経営人材になりたい人にとっては日本でも数少ないユニークで恵まれた環境だと思います。プロ経営者になりたいといった志をもっている方に入っていただけると、私も嬉しいです。
[錦美様]
コンサルティングファームに飽きた人にはおすすめの環境です。
ポストコンサルのキャリアとして、別のコンサルティングファームに行くか、事業会社に行くか、起業するかが王道だと思います。ビジネスコンサルティング+室ではコンサルと事業会社のハイブリッドのような働き方ができます。起業したい場合もその準備をすることができますし、残るというオプションもあります。
[青柳様]
錦美さんの話はよくわかります。私もコンサルの仕事は好きでしたが、5-6年もやると少し「マンネリ化」を感じたところがあったのと、あとは特に家族や子供ができてからワークライフバランス的にどうかと思うことは正直ありました。そういう悩みをもっている人にとって本当にいい場所になる可能性があると声を大にして言いたいですね。コンサルという仕事の魅力はありつつも、自社内のポジションだからこそ、期限やコストに縛られず、じっくりと腰を据えてプロジェクトにあたることができるのは大きな魅力だと実感してます。
[横山様]
私は、コンサルティングは会社を良くするための手段だと思います。ですので、コンサルティングが好きだったり、こだわりがあったりするなかで、それを使ってより大きなインパクトを企業にもたらしたいと思う方には、ぜひ参画してほしいです。
われわれのミッションは、三井物産のグループ企業の改善のみならず、グループ全体の課題解決をすることで、日本や世界にインパクトをもたらすことです。挑戦は無限大にあるので、一緒にチャレンジする仲間をお待ちしています。
[水上]
本日はありがとうございました。
編集後記
[水上]
皆様、休日は何をしていますか?
[原田様]
最近関西に引っ越したので、日帰りや1泊2日で旅行に行ける場所を開拓中です。先日は淡路島に行ってきました。
[青柳様]
私は軽井沢に住んでいるのですが、皆様イメージのとおり豪邸が立ち並んでいて、ドライブ・散歩がてら豪邸散策するのがマイブームです(笑)。
あとは家族ですね。新卒採用のとき、横山さんに将来の夢を聞かれて「幸せな家庭を築くことです」と答えたことを今でも覚えていますが、おかげさまで実現できています。
[錦美様]
私は筋トレです。うちの室の筋肉マンに影響されて始めたのですが、入社してから体脂肪率が10%下がりました(笑)。
あとはゴルフですね。コンサル時代の仲間と情報交換も兼ねて行っています。コンサルタントとしての情報をアップデートしないと、すぐに陳腐化してしまうので。
[横山様]
私はテニスです。週に2~3回やっています(笑)。
コンサルティングファームにいた時代は難しかったですが、今は平日の夜にテニスのレッスンを2コマ入れるなど、柔軟に働けるのが魅力です。あとは、去年から飼い始めた犬と一緒に遊ぶことがたまらなく楽しいです。