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「コンサルのベンチャー」に転職する3つのメリット

公開日:22021.01.19 最終更新日:2021.02.24

「コンサルのベンチャー」に転職する3つのメリット

ポストコンサルの方がベンチャーに転職するという事例はここ数年メジャーになってきました。

TwitterやWantedlyといったサービスを通じ、「マッキンゼー出身のCOO」「元BCGの経営企画」というプロフィールを目にされる方も多いことでしょう。

そうしたベンチャーは事業会社である場合がほとんどですが、実は最近の傾向として、設立されたばかりのコンサルファーム、つまり「コンサルのベンチャー」への転職を選ぶ方も増えてきています。

本コラムでは、キャリアの選択肢として、「コンサルのベンチャー」に転職する3つのメリットをお伝えします。

① コンサルの経験がそのまま生かせる

「コンサルのベンチャー」に転職する第一のメリットは、コンサルタントとしての経験、ポストコンサルとしてのキャリアが転職後もそのまま活かせる、というところにあるでしょう。

多くの「コンサルのベンチャー」は、大手コンサルファーム出身者などが立ち上げています。

在籍時に作り上げたネットワークを活かし、設立されたばかりでありながら著名大手企業をクライアントに持つケースも多いです。

中には出身元のファームと良好な関係を築き、アドバイスをもらっていたり、クライアントの紹介等の援助を受けていたりすることもあります。

そのようなファームへの転職であれば、全社・事業戦略策定、IT戦略策定、M&A戦略策定、デューデリジェンス、新規事業開発、BPRやこれらに付随する実行支援など、コンサルタントとして積んだ経験をそのまま活かすことが可能になります。

大手企業であれば制度から備品までありとあらゆるものがそろっていますが、ベンチャーではそうはいきません。

経験がそのまま生かせるというのは、ベンチャーというカオスの中では大変心強い要素です。

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② コンサル以外の事業に挑戦できる

「コンサルのベンチャー」に転職する第二のメリットは、コンサルティングビジネスの収益性の高さ、そしてそこから生まれる将来的なビジネスチャンスです。

コンサルティングビジネスは大幅な設備投資を必要とするものではなく、メインとなるのは人件費のみであるため、利益率は高いものとなっています。

更に「コンサルのベンチャー」は固定費などをできるだけ削減しようと、社長の自宅を登記先住所にして、社員は基本的に客先に常駐と言うスタイルをとったり、シェアオフィスを活用したりしています。

2020年のコロナ禍以降では、リモートワークの普及が進んだことから、こうした動きにもより拍車がかかっています。

今後、自社オフィスを無くす、という決断をするファームが出てくる可能性もあるでしょう。

あの有名ITベンチャーもコンサルからスタート!

コンサルティングで高い収益を生み出し、それをコンサルティングビジネス以外の新規事業に投資する、という企業があります。

これは昔から有名な手法であり、楽天の三木谷社長が創業期に「クリムゾングループ」というM&Aアドバイザリーファームを立ち上げて収益の柱を作っていたり、DeNAの南波会長が創業期に自身のネットワークからコンサルティングビジネスでキャッシュを作っていたりした、と言う話もあります。

コンサルティングビジネスで活躍した後は、そのような新規事業に取り組むチャンスもあるということです。

実際に起業はしたいのだが、いきなり事業会社のベンチャーに行って修行を積むのは少し気が引ける、というポストコンサルの方には、このようなファームの方が親和性が高い場合もあるでしょう。

高い収益性は、社員の年収という面でも大きな影響を及ぼします。

ベンチャーの事業会社への転職であると、コンサルタントとして経験を積んだ人であればあるほど年収面で折り合わない、と言うケースが出てきます。

「コンサルのベンチャー」のメリットは、あくまでもコンサルティングビジネスを行っており、社員に対してそれなりの給与で還元することが可能である、という点にもあります。

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③ 独立や起業に向けた経験が積める

「コンサルのベンチャー」は、あくまでもベンチャーであるため、少数精鋭からスタートすることがほとんとです。

会社がどのように大きくなっていくのか、というプロセスをほぼ0の状態から経験できるため、将来的な起業や独立を考えているという場合には大変貴重な経験を積むことが可能です。

これが「コンサルのベンチャー」に転職する3つ目のメリットとなります。

また、「コンサルのベンチャー」への転職でベストなタイミングは、会社が出来てまだ間もないフェーズとなります。

この頃に採用しようとしているメンバーは、いわば「同じ釜の飯を食った」経験を持つ仲間であり、経営幹部あるいは将来的な経営幹部としての採用が考えられるからです。

その際、ストックオプションや生株が付与されるケースもあります。

もし将来的な目標として起業や独立を掲げるのであれば、こうした環境の方が人脈やネットワークがダイレクトに得られる可能性が高いです。

というのも、大手企業であれば「●●社の○○さん」であったものが、名もないスタートアップであれば社名よりもまず「○○さん」という自分自らの名前、実力で勝負することになります。

大手企業で成功し、満を持して起業してみたが、うまくいかなかったという方がいるのは、まさに自分が「会社の看板で勝負をしているのか」それとも「自分の名前・実力で勝負しているのか」の違いであると言えるでしょう。

そしてこれは「コンサルのベンチャー」に転職した場合に限りませんが、コンサルタントとして実績をお持ちの方であれば、もし仮に転職先でうまくパフォームできなかったとしても、コンサルファームに戻るという選択肢も取ることが可能です。

そのため、全く未知数のベンチャー事業会社に転職するよりも、安全にチャレンジすることが可能というメリットもあります。

クライアントの規模感には注意!

ただ一点気を付けたいのは、対象とするクライアントの規模感です。

もし「コンサルのベンチャー」が支援している企業が大手企業であれば、大手企業に対するコンサルティングを行っているファームへ転職することはできますが、これが中堅・中小企業となると少し難しくなってきます。逆も然りです。

コンサル業界における転職のハードルは、自分の会社の規模と言うより、クライアント規模によって変わってくる、という認識は必要になるでしょう。

また、会社が成長することによって、社員の市場価値が上がり、それが転職市場におけるセーフティネットになるという考え方もあります。

今は日本を代表するような企業であっても、最初はみんなベンチャーからのスタート。今そういった企業に勤める人々の市場価値が高いと言われるのは、そうした企業が成長し、社員の市場価値を高めてきたからに他なりません。

「コンサルのベンチャー」に転職し、ご自身が全力を尽くしてその企業価値を上げることは、自身の市場価値を上げることと同じであると言えます。

そうすれば、今は難しくとも、将来的には「人材輩出起業」と呼ばれるような会社になっているかもしれません。

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まとめ

若手・中堅ポストコンサルから人気を集める「コンサルのベンチャー」転職。

本コラムでは、そのキャリアを選ぶ3つのメリットを解説してきました。

もちろん、万人にとって良いキャリアというものはありません。

そのため、「コンサルのベンチャー」に転職した方が良いかどうかは、その方のキャリア設計次第と言えるでしょう。

また、「コンサルのベンチャー」の求人は、非公開情報となっていることが多く、しかもタイミングによってはもう大きくなりすぎてしまっており、上述のメリットが享受しにくい、ということもあります。

もしこのようなキャリアにご関心がある場合は、一度弊社エグゼクティブコンサルタントまでお気軽にお問い合わせください。

その時々で、注目を集める「コンサルのベンチャー」求人をご紹介させていただきます

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