アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム)は、日本発のアジアを基点とするグローバルコンサルティングファームです。
24年4月に新体制となったアビーム。
今回は、Strategy Unit(旧戦略ビジネスユニット、以下SU)より、財務戦略・構造改革Strategy Unit(以下、財務戦略・構造改革SU)のインタビュー第2弾として、マネージャーの長谷川 真澄様とシニアコンサルタントの合田 朋広様に登場いただきました。(財務戦略・構造改革SUインタビュー第1弾はこちら)
インタビューは過去にアビームでシニアマネージャーを務めたことのあるフォルトナ岡部と、アビームの戦略ユニット出身のフォルトナ松尾が務めます。
長谷川 真澄様 プロフィール
財務戦略・構造改革SU Manager。
事業会社、外資系総合コンサルティングファームを経て2021年にキャリア入社。小売業界におけるBPOの業務実態調査から実行支援、総合重機業界におけるコスト構造の見える化・コスト削減支援、キャッシュフロー改善、人材育成に向けた教育プログラムの構築支援等を経験。
合田 朋広様 プロフィール
財務戦略・構造改革SU Senior Consultant。
新卒で独立系M&Aアドバイザリー会社に入社。中小企業オーナーを中心に、株式譲渡に向けた案件ソーシングから営業権評価を基にした株価の簡易算定、事業概要を取りまとめた企業概要書の策定までを一貫して実施。その後、アビームに入社し、特に電力発電・小売、情報通信、銀行等の業界に従事。新規事業の構想策定から立上、拡販に向けた構造改革まで一貫した伴走支援を経験。
「子育てとの両立」「育成体制」。入社の決め手は本当の意味での働きやすさ
[松尾]
まずは、お二人のキャリアについて教えてください。
[長谷川様]
私は新卒で事業会社に入社し、外資系総合コンサルティングファームを経て、アビームに入社しました。
新卒で入社した事業会社では経営企画部に所属し、中期・年度経営計画の策定や経営理念の見直し、中長期戦略における海外進出・M&Aの検討などに携わっていました。また、外資系総合コンサルティングファームでは、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング。業務プロセスの全部または一部を外部委託すること。)やBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング。既存の業務を抜本的に見直すこと。)、財務戦略を中心とした業務改革のご支援をしてきました。
アビームに入社してからも前職で扱ってきたテーマを中心に、DX構想策定や組織人事領域などのプロジェクトをご支援しております。
[合田様]
私は新卒で中小企業を対象としたM&A仲介会社に入社。その後、アビームに入社しました。
前職では、地方の中小企業オーナー様に事業承継問題の観点からM&Aの提案活動をしていました。しかし、どのような課題に対しても最終的に提案するのはM&Aの実行部分のみであり、より幅広い領域で価値提供をしたいという思いからコンサルタントを目指し、アビームに転職しました。
アビームでは、事業計画策定や新規事業立ち上げなど幅広く様々なプロジェクトに携わっています。
[松尾]
転職理由とアビームを選んだ決め手についてお伺いさせてください。
まず、長谷川さんは前職で外資系コンサルティングファームからアビームへ転職を決められていますが、同じコンサルティングファームの中でもアビームに転職しようと思われたきっかけや理由について教えてください。
[長谷川様]
子育てとの両立のために働き方を見直したいと考えはじめたことがきっかけです。ちょうどそのタイミングで、アビームの戦略ビジネスユニットに在籍している知人から紹介を受け、話を聞くことができました。アビームには、子育てと仕事を両立できる環境や制度が整っていること、特に周囲のサポート体制や理解がある点に魅力を感じ、転職を決意しました。
[松尾]
合田さんは、コンサル未経験から転職を経験されていますが、他ファームと比較してどのような点がアビームへの入社の決め手になりましたか?
[合田様]
入社の決め手は、面接官の人柄が良く、教育や評価制度など育成に関する体制が手厚いと感じたからです。
ケース面接の際、アビームの面接官は「この観点で考えたらどうだろう?」と一緒に深掘ってくださるなど、一方的に評価されていると感じることがありませんでした。プロジェクトを進めていく際にこういった方と一緒に働けたら成長できるだろうなとイメージすることができました。
また、私が入社する数か月前にアビームに転職した知人からも話を伺い、教育制度が整っており、コンサル未経験でも立ち上がりが早く、即戦力になれるところに魅力に感じました。
[松尾]
入社後、感じられている他ファームとの違いやアビームの魅力についてお伺いさせてください。
[長谷川様]
やはり人です。アビームは個々のキャリア意向に沿って成長を支援してくれるカルチャーがあり、人を大切にする会社だと感じています。
また、男女関係なく実力と想いがあれば、キャリアアップできる環境が整っていることも大きな魅力です。例えば、私のように子育てをしながら働く女性に対しても、きちんとプロジェクトとのバランスを取りながらキャリアを築くことができると感じています。
[合田様]
私は、自由度の高さが魅力だと感じています。強い想いとやる気があれば今までにない新しいテーマにも挑戦できる環境があります。
挑戦したいと伝えた領域に積極的に携わらせてくれますし、そういった希望を伝えやすい雰囲気もあるので、非常に魅力的に感じています。現在、私自身もバックグラウンドであるM&Aのプロジェクトに手を挙げ、サービス開発にも1から携わることができており、こういったことはアビームならではだと感じています。
[岡部]
私が在職していたときも、社長を含めた上司と部下の距離が近いと感じていました。プリンシパル同士も仲が良く、縦も横も分け隔てない環境です。そういう意味で、手を挙げやすい雰囲気があります。
[合田様]
新卒や若手メンバーが積極的に発言をしていることは、転職してきた際に良い刺激を受けました。上司に対しても意見を言いやすい環境ですし、上司もしっかりと向き合って答えてくれます。
戦略的M&Aから実行支援まで。キーワード「最後まで伴走」「多種多様な案件」「グローバル」
[松尾]
お2人が所属している、財務戦略・構造改革SUの特徴について教えてください。
[長谷川様]
大きく分けて2つあります。
1つ目は、財務戦略・構造改革SUでは戦略的M&Aの構想策定からトランスフォーメーションの実行支援までを一貫してご支援しているため、M&Aをして終わりではなく、クライアント様と共に策定した構想を、実現・実行するところまで伴走できる点です。
2つ目は、多種多様な案件や活動に携われる点です。前職では、基本的にプロジェクト以外の取り組みに携わることは難しいと感じていましたが、財務戦略・構造改革SUでは、人材育成やマーケティング活動などの領域別の社内活動や自己研鑽など、自身が興味あることに挑戦ができ、デリバリー以外でもスキル・経験の幅を広げる環境があると感じています。
[松尾]
具体的に、今携わっているテーマを教えていただくことは可能でしょうか?
[長谷川様]
現在は、構造改革の案件を中心に携わっています。
開示できる範囲が限られますが、中長期戦略に沿ったグループ各社の業務の在り方やそれを踏まえた各種規程・制度の見直しをどのように行っていくかのご提案をさせていただいております。
[岡部]
グローバル案件はありますか?
[長谷川様]
グローバル案件のチャンスが多いことは、アビーム、財務戦略・構造改革SUの魅力です。
実際に、海外拠点をもつクライアント様のグローバル経営のあり方について、地域統括会社を設けるか否かといったお話や、海外進出を独自に進めたものの統制が取れていないお客様に対して、構想策定を支援するお話などがあります。
日本発のグローバルファームであるアビームだからこそ、クライアントも安心感があるのだと思います。
戦略BUから財務戦略・構造改革SUになり、より成長できる組織へ
[岡部]
数か月前に組織形態が旧戦略ビジネスユニットから財務戦略・構造改革SUとなり、立上げフェーズかと思いますが、具体的に変化を感じる点はありますか?
[長谷川様]
6つのSUに分かれ、1組織がコンパクトになったことで、サービス開発やセールス、ブランディング媒体の選択など、自分たちで考えて創り上げていくことは、組織が変わって面白いなと感じている部分です。
また、これまではメンバーの育成・評価に関する情報共有や相談を管理職以上の会議形式で実施していましたが、現在は会議を実施する必要が無いほどに、縦も横も密なコミュニケーションが取れています。
[合田様]
そうですね。ユニットが少人数だからこそ、シニアマネージャー以上の方と直接議論する機会が増えました。基本的には、旧戦略ビジネスユニット出身のメンバーで構成されているため、雰囲気は変わりませんが、役職が上の方との距離が以前よりも非常に近くなりました。
[松尾]
組織変更後も、カウンセリング制度(所属部署の上位者(管理職)がカウンセラーとなり、中長期的な視点からキャリア構築をサポートする制度)は継続されていますか?
[合田様]
はい。それぞれ希望の頻度や時間で実施しており、私の場合はカウンセラーと週に1回30分ほどの定例ミーティングを実施しています。現在、参画しているプロジェクトや中長期のキャリア、今後のアサインに関することはもちろん、プライベートの相談などもさせていただいています。
[松尾]
財務戦略・構造改革SUのアサインはどのように決まりますか?
[合田様]
私の場合は、まず嶋村さん(財務戦略・構造改革SUのSU長)から連絡があり、ミーティングを実施します。そのなかで、案件内容や求められる役割について話があり、参画を希望するかどうか意思確認があります。その後、プロジェクトマネージャーとの面談後、正式アサイン決定という流れです。
スタッフ側の意見を聞いてくださることはとてもありがたいですし、なぜこの案件へ自分をアサインすべきと考えられているのか、プロジェクトにおける自身の役割と、このプロジェクトを経てどのように成長してもらいたいかなどを具体的に伝えていただけるので、納得感をもってプロジェクトに入りやすいです。
[松尾]
SU長が一人ひとりの中長期キャリアを考えたうえでアサインを検討してくれるというのは、とても嬉しいですし、アサイン時からプロジェクト後には、このように成長していたいというイメージが具体化できていると成長速度も変わりそうですよね。
[松尾]
長谷川さんから、冒頭で育児との両立が叶う環境という点がアビームの入社の決め手と伺いましたが「アビームの柔軟な働き方」について詳しく教えてください。例えば、一日のスケジュールはどのようになっていますか?
[長谷川様]
私の場合、在宅の場合は8時過ぎぐらいから稼働しています。18時頃のお迎えの時間で一旦業務を終え、夜は家族との時間を大切にしています。やることが残っている場合は、寝かしつけ後に業務を行うこともあります。稼働時間が変動することが多いため、プロジェクトメンバーと密にコミュニケーションを取りながら進めることを大切にしています。
[松尾]
各ファームで働き方改革が進んでいますが、特にマネージャー以上となると責任やコントロールしづらい業務も増え、現実的にはなかなかプライベートと仕事の両立が大変だというお声を聞くことがありますが、アビームではいかがでしょうか。
[長谷川様]
アビームには、プロジェクトチームのメンバーが互いにサポートし合う文化が根付いており、しっかりと成果や任された仕事を全うすることは前提としてありますが、柔軟に勤務時間や働き方を調整することができる環境があります。
また、実際に入社して感じていることとして、育児に積極的に参画されている男性が多いです。ご自身で育児を経験し、喜びも大変さも知っているからこそ、子育て中の社員に対する理解も深く、必要な時には柔軟に、お互いに支え合うという雰囲気が生まれているのではないかと感じます。
[松尾]
確かに、私がアビームに在籍していたときも、育休を長期で取得されている男性が多くいらっしゃり、男女関係なく「お迎え」などがスケジュールに入っていた記憶があります。
参考_産休・育休取得率 女性100%、男性52.2%(2023年4月~2024年3月31日実績 平均取得日数111日)https://www.abeam.com/jp/ja/recruit/about/
[松尾]
最後に、アビーム財務戦略・構造改革SUに関心を寄せていただいている候補者の方に一言お願いします。
[長谷川様]
アビームは、プライベートと成長の機会が両立できる環境が整っていると思います。子育てをしながらキャリアを築くことを諦めず、チャレンジできる点が魅力だと思います。また、通常のデリバリー業務に閉じず、さまざまな活動に関わることで、自分のスキルと知識を広げることができる点も非常に魅力的です。プライベートとキャリアの両立に悩まれている方には、アビームは最適な場所です。
[合田様]
アビームでは、自分のやりたいことに挑戦できる環境が整っています。成長意欲のある方にはぴったりの場所です。また、チームでの協力やコミュニケーションを大切にする文化があり、働きやすい環境が整っています。自分のキャリアを築くうえで、多くの学びと経験を得ることができる場所です。ぜひ一緒に新しい挑戦をしましょう。