アクセンチュアは業界内で最大の規模を誇るコンサルティングファームであり、新卒・中途とともに積極的な採用を行っています。
今回は、アクセンチュアの業務や就労環境、求められる人物像・スキルセット等をまとめました。
特にコンサル未経験からアクセンチュアへの転職を検討中の方にとって、同社の概要を理解するのに有益な内容となっています。ぜひご一読ください。
アクセンチュアの概要、沿革
まずはアクセンチュアという会社の特色を解説します。ここでは、会社の沿革や事業概要をご紹介します。
アメリカ発世界最大のコンサルファーム
アクセンチュアは世界中で50万人以上の従業員を持ち、世界最大のコンサルファームと呼ばれているアメリカ発の(現在はアイルランドのダブリンに登記上の本拠がある)企業です。
1995年に設立された日本法人でも、国内だけで約16,000人の従業員が存在します。
アクセンチュアは日本法人の設立以前から日本で業務を行っていましたが、従来の税務・会計ビジネスからコンサルティング部門を独立させ、経営支援の機能に特化した会社として再スタートを切りました。
アクセンチュア・ジャパンでは、「デジタル・エージェンシー・オブ・ザ・イヤー2017」や「ザ・ベスト・サービス・パートナー・アワード」など様々な賞を受賞しています。
デジタル技術を用いた事業変革に注力
アクセンチュアは従来の戦略コンサルティング及び実行支援といった事業に加え、デジタル技術を活用した事業変革に注力している点が特徴です。
AIやIoTといったデジタル技術を用いた新たなビジネスの創造や変革など、主にデジタルトランスフォーメーション(DX)と呼ばれる領域を得意としています。
アクセンチュアの組織構成、業務内容
アクセンチュアは事業領域・業務内容とともに、非常に幅広いサービスを手がける総合系コンサルファームです。
どれほど広いレンジでサービスを展開しているかをご紹介します。
4つの事業領域から成る
現在、アクセンチュアの事業領域は、4つに分割することができます。
1つ目がクライアントの経営層に対して、総合的な戦略コンサルティングを実施する「ストラテジー&コンサルティング」部門です。経営課題の分析・解決策の提案、実行支援まで幅広い領域で携わります。
2つ目は、エクスペリエンス(顧客体験)ビジネスの戦略立案から実行・運用までを行う「インタラクティブ」部門です。最先端のテクノロジーを活用する必要があるため、デジタル技術・クリエイティブの専門家で構成されています。
FjordやDroga5といった有力なクリエイティブエージェンシーを傘下に抱える点も特徴です。
3つ目はクライアントが自らテクノロジーを活用し、自社の多様な課題に対応できるようサポートする「テクノロジー」部門です。クラウドへの移行、ビッグデータの有効活用、セキュリティ対策といったプロジェクトを担います。
製造業のデジタル変革を担うIndustry XやSAPなどの主要ソリューションを担うPlatformなどの専門別グループと、業界別グループ、ITアウトソーシングデリバリーグループから成り立ちます。
最後は、クライアントのオペレーションや組織構造を見直し、イノベーション推進やビジネス領域拡大を図る「オペレーションズ」部門です。オペレーションズは、業務プロセスのアウトソーシングなどに強みを持つ点が他の領域との違いです。
サービスの対象業界が幅広い
アクセンチュアでは、通信、証券、流通・物流、鉱業、自動車、インフラ、保険、化学、教育、銀行、エネルギー、エンターテインメントなど幅広い業界に対してサービスを提供しています。
クライアント・グループとしては、「通信・メディア・ハイテク」「金融サービス」「公共サービス・医療健康」「製造・流通」「素材・エネルギー」に分かれており、グローバル連携も進めながら顧客管理に特化しています。
このような幅広い業界のクライアントに対し、経営戦略から、財務、人材管理、CRM、サプライチェーン等に至るまで、広く深いコンサルティングを一気通貫で実行している点が特徴です。
アクセンチュアの就労環境
入社後に違和感や働きにくさを感じないためにも、転職を考える企業の就労環境を事前に把握しておくことは大切です。
就労環境に関しては募集要項や採用HPなどでは分かりづらい部分でもあります。
ここではアクセンチュアの就労環境を解説します。ぜひ参考にしてください。
残業削減の取り組みを積極的に行っている
アクセンチュアは、比較的労働時間の長いコンサル業界の中では(特にスタッフクラスにとって)ワークライフバランスが実現しやすいファームとして有名です。
2015年から「Project PRIDE」という独自の働き方改革に取り組んでおり、現在では一人当たりの残業時間が、一日平均1時間にまで減少しています。
フレックス制度や在宅勤務制度、短日短時間勤務制度なども導入しており、子育てや介護等を理由に長時間働くことができない方でも働きやすい環境となっています。
コンサルでワークライフバランスは取れるか。アクセンチュア,BIG4(デロイト,PwC,EY,KPMG),ベイカレント,アビームの取り組みも解説!
年収1,000万円越えも十分可能
アクセンチュアに勤務すれば、賞与等を含めるとコンサルタントクラスでも年収1,000万円に達する可能性があります。
マネージングディレクターといった職位になってくると、年収2,000~3,000万円を優に超える方も出てきます。
※アクセンチュアの戦略グループの年収レンジは同社内でも高く、シニアマネージャーでも年収2000万円を超える方がいます。
グローバル基準の研修制度
アクセンチュアの研修は、世界的に統一されたプログラムを使用しています。
アクセンチュアが長年の経験で体系化した独自のコンサルティングメソッドや、各種領域の専門知識やノウハウを習得することが可能です。
またガイドツールが用意されているため、自分がいつ・どのような研修を受ければ良いのか適切に把握できる点も強みです。
クラス形式やオンライン形式など受講形態も多様であるため、自分の時間に合わせて受講することもできます。
このように、グローバル基準の質が高い研修を受けられるのはアクセンチュアで働くメリットだといえます。
担当業務は個人の希望を重視
アクセンチュアは従業員の満足度を常に意識しており、担当するプロジェクトや業務内容に関しては個人の希望を重視しています。
社内改善活動の一環として、定期的に社内アンケート(PRIDE Survey)をとり会社に対する満足度を集計しており、良い点も悪い点も全社で共有し、改善活動が継続して行われています。
未経験でも活躍できる環境
「未経験で高いスキルが求められるコンサルタントになれるの?」と不安を抱く方は多いでしょう。結論からいうと、アクセンチュアではコンサル未経験者でも十分活躍可能です。
特に後ほど述べるように、AIやIoTといったデジタル技術に詳しい方や、事業会社にてDXを推進してきたという方については、幅広く活躍の場が用意されています。
中には、40代・コンサル未経験から転職に成功された方もいます。
アクセンチュアが求める人物像
アクセンチュアの中途採用では、デジタル化推進やコンサルとしての一定の業務経験が求められます。
アクセンチュアが求める人物像について詳しく紹介します。
デジタル化推進にかかる業務経験
デジタル技術を活用したコンサルティングに注力するアクセンチュアでは、デジタル化推進に関する業務経験を持つ人を求めています。
必要業務の一例を挙げると、全社的なIT戦略の策定、ITガバナンス確立に関する戦略立案・実行の経験などが求められます。
また、AIやデータアナリティクスの先端技術に関する知見を持つ方はもちろん、基幹システム構築経験やクラウドの活用経験、ITサービスの企画・運用経験などの経験を持つ方も求められています。
コンサルティング経験・問題解決経験
アクセンチュアでは、コンサルタント経験者を積極的に募集しています。
コンサルティング経験者であれば幅広いポジションで可能性があり、年収アップやランクアップを狙った転職、あるいはワークライフバランスを向上させるための転職などが実現できるでしょう。
一方で、コンサル未経験の方はコンサルに類似した問題解決の経験をアピールすることが一つの手です。
例えばExcelやPower pointを活用した提案や資料の作成経験、自社もしくはクライアントの課題解決経験がアピールポイントになり得ます。
選考プロセスの中ではケース面接が課されることも多く、論理的思考能力や仮説思考といったコンサルに不可欠な能力が試されるため、注意が必要です。
絶対に知っておきたいコンサル転職の流れ・選考プロセス・スケジュール
新たなことに挑戦する気概、粘り強さ
アクセンチュアは先進的なビジネスモデルの開発やデジタルトランスフォーメーション等、クライアントの既存ビジネスを変革することが多いため、新しいことに挑戦する気概が必要です。
また、テクノロジーを活用したプロジェクトは比較的中長期になるため、クライアントに長期間寄り添う必要があります。
逆境にへこたれず、最後までクライアントに伴走する強い意志を持っていなければなりません。
新たなことにチャレンジする気概や粘り強さは、ポータブルスキルとして未経験者のアピールの際に重宝するでしょう。
アクセンチュアで実現可能なキャリアパス
入社後どのようなキャリアパスが実現できるのか、気になる方も多いでしょう。
ここでは、アクセンチュアで実現可能なキャリアパスについて簡単にご紹介します。
プロジェクトの最高責任者はマネージング・ディレクター
アクセンチュアで昇進・昇格していくと、最終的にプロジェクトの最高責任者であるマネージング・ディレクターになることが可能です。
アクセンチュアのコンサルタントは、マネージャー→シニア・マネージャー→マネージング・ディレクターといった昇進ステップを辿ります。
マネージャーはプロジェクトを取り仕切る現場監督者のような存在であり、シニアマネージャーはメンバー育成やクライアントとのリレーション構築も担うポジションです。
昇格のタイミングは、各職位に求められるスキルが備わっていると認められた時点になります。
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