4つのユニットが組織の壁を超えてコラボレーション とにかく働きやすいカルチャー
[水上]
他部署との交流も図りながらHC PMLでのさまざまなテーマに取り組まれているのですね。こうした連携は多くなっているのでしょうか?
[渋谷様]
はい。コンサルティング業界全体として、垣根を越えたコラボレーションの重要性が高まっています。DTCの中でも、このような声がますます強まっており、インダストリーとソリューションのコラボレーションを進めようという動きが広がっています。今まではソリューションの上流工程に焦点が当てられていましたが、今ではインプリメンテーション(実装)も含めた包括的なアプローチが推奨されています。そのために、組織の一部を変えたり、アサイン方法を調整したりと、実際の変革が進んでいます。
キャリアについても、以前は特定領域のコンサルタントとしてキャリアを積み上げるという形が一般的でしたが、現在ではキャリアの多様性が広がり、コンサルタントがさまざまなプロジェクトに関わる機会が増えています。垣根を越えたコラボレーションによって生まれる価値を訴求し、組織内でもその方向へ変革が進んでいる点で、他社と比べても一歩先を行っているという感覚があります。
[水上]
HC PML内でもWT・OT・HRT・HPEと4つのユニットに分かれていますが、分断せずに連携は取れているのでしょうか?
[渋谷様]
はい。各ユニットには、それぞれの専門知識やノウハウがあり、それらを蓄積・集約していく方針は変わりません。しかし、近年、これらを組み合わせることで生まれる新たな価値や成果を追求する動きが活発化しています。従来の組織の枠組みにとらわれず、WT・OT・HRT・HPEのメンバーが互いに連携し、流動的に協働するケースが増えています。実際、私自身も組織人事領域に生成AIを導入するプロジェクトに、他のチームと連携して関わった経験もあり、連携強化の高まりを実感しています。
[水上]
WT・OT・HRT・HPEのいずれかに軸足を置きつつも、他のチームと連携し価値を創造することが求められてきているのですね。
[加藤様]
そうですね。むしろ、コラボレーションしなかったプロジェクトはあったかなと考えてしまう程です。
WT・OT・HRT・HPEと分かれていても、他のユニットの同僚とフラットに会話するのは当たり前ですし、上下関係なく、パートナー(執行役員)とも親しく話すことができます。
また、グローバル案件ではオーストラリアやインドのメンバーなど、国を超えたコラボレーションも盛んです。これはデロイトの大きな強みだと感じます。
[水上]
DTCならではの特徴ですね。
次に、カルチャーや雰囲気を教えていただけますか?
[葛島様]
最近、HC PML全体で集まるイベントが増えていますが、他部署の人と話すと「HPEはやたら明るい人が多い」と言われます(笑)。飲み会への参加率も高いようで、とにかく賑やかな組織という印象をもたれているようです。エクスペリエンス活動としてコミュニケーションチームが企画する飲み会などの活動が、賑やかな印象につながっているのかなと思います(笑)。
アンケートでも「飲み会ってこんなに盛り上がっていいんだ」というコメントがあり、周囲が盛り上げてくれることで、メンバーも心を開放できるのかもしれません。
[加藤様]
そうですね。HRTはもともとクールな印象でしたが、最近は明るい雰囲気が加わり、それを皆が好意的に受け入れています。
[水上]
組織間の壁を感じずに一体となって取り組めるチームであることは、今後もHC PMLの強みであり続けるのだと感じます。
ちなみに加藤様は育児をしながらグローバル案件にも携わっていますが、ワークライフバランスをどのように保たれていますか?
[加藤様]
家庭よりも仕事を優先していた時期もありましたが、現在はFWP(事情・状況に応じて勤務時間や就業条件などを個別に設定することができる制度)を利用して時短勤務で働いています。
制度としても文化としても、それぞれの働き方が尊重されていることを実感しています。クライアント対応に関しても、パートナーや上長がミーティング時間の調整をしてくださり、スムーズに整いました。ワークライフバランスの視点においても、メンバーを大切にする姿勢があり、何でも相談しやすい風通しの良さが感じられます。
[水上]
私も在籍中にはそうした制度を活用してワークライフバランスを保っており、協力し合う風通しの良さを実感していました。
[上野]
組織間の壁を感じずにチームが一体となって取り組むことが、引き続きDTCやHC PMLの強みとなっていくのでしょうね。
ご入社されて感じた良かったなと思う点、恵まれていると感じる点は何かありますか?
[葛島様]
毎週、1on1ミーティングを実施しているのですが、こんなに手厚くサポートしてくれるのかと、最初は良い意味で驚きました。不安や悩みを話しやすい雰囲気で、上司と良好な関係を築くことができており、また、もし上司に話しにくいことがある方でも相談できる先としてコーチング制度もあり、効果的なサポートを受けられる環境がある安心感があります。
アサインの希望も伝えやすく、私の経験上では、やりたいことをやらせてもらえています。親身になって話を聞いてくれる環境や、希望を尊重してくれる点は、この会社の良いところだと感じています。
[加藤様]
メンバーとのコミュニケーションストレスがゼロといっても過言ではないことです。皆がお互いの気持ちを汲みながら理解し合うことを心がけているので、仕事もスピーディに進みます。無駄なところに時間がかかったり、承認プロセスが長引いたりすることもほとんどありません。DTCは柔軟性があり、スピード感が段違いです。私としては、いつも嬉しく思っています。
[渋谷様]
コミュニケーションがスムーズで、話が早く進むことを本当に実感しています。かといってドライなわけではなく、他人行儀でもない、自然なコミュニケーションのなかで仕事がどんどん進んでいく感じです。
また、前職では単独で責任をもって仕事を進め、後方支援もあまり受けられないなかで邁進するスタイルでしたが、DTCでは適切なサポートがあり、各領域のパートナーがしっかりと支えてくれます。そのサポートも素晴らしいのですが、パートナーが自分の裁量で進めてしまうのではなく、あくまでプロジェクトマネジャーである私の背中を押してサポートしてくれるので、プロジェクトが終わったときに「自分でやり遂げた」という実感を得られます。そして、次のプロジェクトでは、その経験を生かしてさらに成長できる。DTCで仕事をしていて、いつも良かったと感じることです。
[水上]
円滑なコミュニケーションやサポート体制は、個々の能力の高さに加え、プロ意識の高さがあってこそだと思いますし、お互いプロフェッショナルとして尊重し合っているからこそできる形ですね。
今後どのようなビジョンをおもちでしょうか?
[渋谷様]
正直、変化の激しい状況なので、将来を見極めることは難しいです。だからこそ、目の前のクライアントに価値を提供することにこだわり続けたいです。
まだ私たちの価値を届けることができていない潜在的なクライアントに対して、どのようにリーチしていくかが私自身の役割だと感じています。
また、対外的なことだけでなく、社内やチームにおいても、こうした動きに共感し、共に進んでくれるメンバーを増やしたいと思っています。プロジェクトを遂行するうえで、その重要性や楽しさを感じてもらえるように働きかけていくことも私の目指すところです。
[加藤様]
個人の観点としては、チームマネジメント力の強化や、未経験の領域でもプロジェクトをリードできるスキルアップを目指しています。
組織の観点としては、DTCが提供するサービスを最高の品質とスピードで提供し続けたいです。特に開発は強みであり「通常はこの期間では不可能」と思われるプロジェクトも実現してきました。どうしても求められるものとして導入部分を重要視されますが、それだけでなく運用・保守においても同様の品質を維持できるよう、縁の下の力持ちとしてHC PMLの発展に貢献したいと考えています。
[葛島様]
私の目標は2軸あります。1つはエンジニアとして、もう1つはデータサイエンティストとしての目標です。
エンジニアとしては、DTCが掲げる「非人工(にんく)ビジネスでの収益確保」の方向性に沿って、売上に貢献できるアセット開発をしていきたいです。ただ開発するだけでなく、DTCが誇るコンサルタントが培ってきた知見をアセットに組み込むことで、DTCならではの価値を提供できるアセットを作ることが重要だと考えています。
データサイエンティストとしては、人事領域におけるDXが進み、クライアントの中でもデータ蓄積の体制が整ってきた今、そのデータを活用した施策やデータドリブン(売上データやマーケティングデータ、WEB解析データなど、データに基づいて判断・アクションする事)な取り組みを支援していきたいです。データを貯めて終わりではなく、データを集めたその先で、クライアントに価値を提供できるように貢献したいと考えています。
[水上]
確かにデータを貯めることが目的化してしまうことがよくあると耳にしますが、本来の目的に立ち返って伴走支援していくことができる点も、DTCの強みにつながっているのでしょうね。
挑戦を恐れず、プロフェッショナルとして最高の成果を追求する
[水上]
今後、どのような方と一緒にチームを作り上げていきたいとお考えでしょうか?
[渋谷様]
コンサルタントとしてのスキルは入社後に身につけていけると思いますが、ベースとして、仕事への姿勢は重要だと感じています。
クライアントの難しい課題を解決する過程は大変ですが、だからこそポジティブなエネルギーを発揮し、大変なことも笑顔で乗り越え、チームにモチベーションを与えてくれるような方と一緒に仕事をしたいです。
[葛島様]
HC PMLのエンジニア組織では、アセット開発やSaaS系プロダクト開発経験者でしたら分野問わず求めています。
特に、コミュニケーション能力が高く、ビジネス理解力のあるエンジニアは貴重です。一般的なエンジニア像とは異なり、DTCではクライアントと共に考えながら開発を進めることが多いため、技術的な提案ができるビジネス理解力のある方を歓迎します。
また、組織としても、エンジニアだけでなく、プロダクトマネジメントを担当する方も必要としています。プロダクト開発に関わりたいが、どちらかといえばマネジメントに興味があるという方も大歓迎です。私個人としても、チームとしても、そのような方と一緒に働きたいと考えています。
[水上]
最後に、DTCでのチャレンジを考えている方に向けてメッセージをお願いいたします。
[渋谷様]
私自身、中途入社で実感しましたが、DTCは新しいメンバーを受け入れる体制が整っています。入社時に「こうしたい」という想いをもち、ひたむきに挑戦し続ければ、それにふさわしいキャリアを築ける環境だと思います。ぜひ、臆することなくチャレンジしてください。
ただし、ただ入社するだけではなく、積極的に行動し、自らチャンスを掴み取る姿勢が重要です。もちろん、そのような方には、私たちも積極的にチャンスを提供していきたいと考えております。
[加藤様]
DTCでは、日本有数の規模で、システム開発や制度改革といった、達成感のあるプロジェクトに携わることができます。品質とスピード感を重視し、プロフェッショナルとして最高のものを作り上げたいと考えている方には、非常に適した環境だと思います。ぜひ、挑戦していただきたいです。
私自身、子育て中という状況で、最初は「両立は難しいかな」という不安もありましたが、実際にチャレンジしてみると、意外とやればできるものだということが分かりました。できない理由を探すのではなく、まずは迷わず飛び込んでみてください。どうすればできるかをみんなで考えてくれるチーム環境です。皆さんの挑戦を応援しています!
[葛島様]
まず、DTCにおけるエンジニアとしての仕事は、一般的な事業会社とは少し異なるかもしれません。多くのエンジニアは、与えられた要件通りに開発を進めることが多いと思いますが、私たちの仕事は、それだけではありません。クライアントが何を求めているのか、どうすれば喜んでもらえるのかを一緒に考えながら開発を進めるのが特徴です。そのため、指示通りに作業するだけでは物足りないと感じる方には、この環境は非常に向いていると思います。ビジネスサイドと協力し、ゼロから一緒に考え、良いものを作りあげたい、開発や支援業務に携わりたいという方にはぴったりです。
そして、私自身の経験を振り返った話ですが、中小企業からDTCのような大企業に移る際、大きな壁があるように感じていました。とても神々しい存在に見えていました(笑)。しかし、実際に入ってみると、決してそうではなく、小さな優秀さのかけらが集まって大きな力を発揮しているのだと感じました。ですから「自分なんかが」と思わずに、やる気や「これをやりたい」という想いがある方は、ぜひチャレンジしてみてください。自分にできることが1つでもあれば、それを軸に挑戦してみる価値があると思います。
編集後記
[水上]
お休みの日はどのように過ごしていらっしゃるのですか?
[渋谷様]
週末は、小学生の子供のサッカーを応援しています。
あとは、もうじき40歳になるので、最後の30代をエンジョイしています。体力が衰えてくると仕事も良いパフォーマンスが出ないので、一念発起してジムに通っています。学生時代にバスケをしていた頃のイメージだけはあります(笑)。
[加藤様]
私は海外旅行のほか、最近はプロジェクトの関係でインドのメンバーと毎日会話しており、料理のレシピを交換してお互いに試すなど、そうしたコミュニケーションがとても楽しいです。
[葛島様]
私も料理が好きで、週末はパン作りをしています。
あとはやってみたいことをリスト化しています。例えば、2年連続でフルマラソンに挑戦したり、陶芸をしに行ったり、登山をしてみたりしています。
[水上]
皆さん、とてもアクティブですね!
[葛島様]
実は、基本はインドア派で、ポーカーをしたり音楽を聴いたりしている時間の方が多いです(笑)。
[水上]
そうなのですね(笑)。本日は、プライベートもお仕事も全力で楽しまれている皆さんの素敵なお話を伺うことができました。ありがとうございました。