enableX × フォルトナ スペシャルインタビュー

公開日:2025年12月10日

最終更新日:2025年12月10日

人間が当事者として関わりながら、AIと共存する世界を目指す

[石動]
次に、貴社の技術面を率いる小村様のお話をお聞かせください。

[小村様]
私たちテクノロジーチームは「AIの技術 × 事業当事者」による活動を中心に、先端技術の社会実装の推進をミッションとしています。
テクノロジー領域における事業開発では、自然言語・音声・動画などそれぞれの要素や技術を用いて、パーソナライゼーションを駆使したデジタルクローンや対話、動画生成技術を事業に適用させられる人材がそろっています。

AIの急速な普及と需要の拡大を背景に、AI研究やAIの利活用を支援する企業に顧客課題が集中してしまい、ケイパビリティを超えた範囲の対応を余儀なくされ、失敗が続くような現状があります。
当社ではそのような企業と、相互補完し合う関係で共同体制を組み、相乗効果を狙う活動を通じて技術的な専門性を解釈することで、事業の応用へより最適化させたサービスをお客様に提供することもやっています。

[石動]
現在、貴社ではどのような先端技術の研究や活用を行っているのでしょうか?

[小村様]
今、私たちは「N1 Agent」という個々人にパーソナライズされたAIを作成し、日々成長させています。
特定個人の知識・価値観・役割などをAIに習得させ、日々人間が脳を使って行う日常タスクをサポートさせるものです。秒単位で反応する対話や応対、分単位で思考する簡易調査や独自知見を伴う示唆出し、より時間をかけて思考検証しながら行う深い分析やレポーティングなど、それぞれのタスクを個性化したAIが代行・支援します。このサービスのポイントは、特定の誰かを対象にしていることです。これにより、さらに利用者自身に即した活用や、思考再現に伴う独自価値の創出が可能となります。

[石動]
とても興味深いサービスですね!
一体どのような形でサポートしてくれるのでしょうか?

[小村様]
このN1 Agentは、大きく分けて3タイプのサポートを提供しています。
1つ目は外部情報の調査・分析・洞察、メールやチャット等のコミュニケーションツールの応対などといった個人の日々の日常業務をサポートする「アシスター」。2つ目は、ディスカッションや思考を書き留めたメモなど、独自性の高いインプットやアイデアを起点として利用者らしい成果物を生成する「エンハンサー」。そして3つ目は、個人の独自解釈や表現に基づき、プレゼンや対話応対・相談代行などの実務を行う「アクター」です。それぞれに特化させて提供することも可能ですし、個社のニーズに合わせて複合的なカスタム仕様にしてお客様の事業そのものに活用することも可能です。今回は、本サービスのイメージをより具体的につかんでいただくためのデモ動画を用意しました。ほんの一例ですが、この動画ではパーソナライズしたN1 Agentを実際に稼働させています。


参考動画:N1 Agent ※サービス紹介は本人の声と外観を再現した個性化AIが代行

参考画像:社内Slackで自身のAIを呼び出し、本人に変わってAIが挨拶・自己紹介

[小村様]
これらのAIは個々人をパーソナライズしてあるため、例えば外部ニュース等の調査依頼をすると、ただ単に関連ニュースを調べるだけでなく、その人自身に代わり独自示唆として、中身を踏まえた総評・提言を残してくれます。こちらは社内のSlackやLINEなどに実装しており、各社員のAIと質疑応答ができる環境を整えています。本人に聞く必要があるようなことでも、比較的正確なレスポンスを得られるのです。また、上位者に頼むような依頼ではない場合でも、個性化AIになら気軽に頼めます。それは、人間とAIとの協働の風土を熟成することにもつながります。

参考画像:社内Slackで同僚社員のAIに、事業開発に関する外部情報調査を依頼。1分と待たずに、参照先を含む情報や総評・示唆が得られる

[石動]
まるで、デジタル上にクローンの社員がいるような感覚ですね。

[小村様]
ロールプレイゲームの主人公達のように育てるような感覚ですね。特定個人の人間性もパーソナライズされているので、本人に代わって本人らしい対応が可能です。
本人しか知り得ないインプット情報をAIに提示する必要があるため、本人が作成したアウトプットを還元したり、資料なども参照させたりしながら日々学ばせています。さらには、個性化したAI社員が複数いると、AI同士をディスカッションさせて、そこから私たち人間が示唆や提案を得るようなことも可能です。


参考動画:代表・釼持とテクノロジー統括・小村のAI同士がディスカッションする様子 ※外観も声も内容も本人でなく個性化AIによるもの

[小村様]
先端技術の研究開発において、対象となる技術を人間が実際に使えるような状態にすることが最も重要です。そのために、人間が当事者として関わりながら、人間とAIとの間で還元と成長のサイクルをきちんと回すことを目指しています。両者が共同支援できる環境を作ることが、いわゆる人間とAIとの共存だと考えています。

それぞれが胸に秘める野望を尊重し、応援するカルチャー

[石動]
視点を変えて、事業以外の面についてお伺いします。今後の展望や貴社のカルチャーについて聞かせてください。

[釼持様]
会社としては、今後も引き続き事業開発に特化していく方針です。
事業開発にはさまざまな形や領域がありますが、お客様の事業開発におけるあらゆる課題を一気通貫で支援できるよう体制や機能を強化しながら、当社のソリューションを丸ごと購入・提供できる形を目指しています。
機能面や人材面に積極的に投資をして会社自体を大きくしつつ、「当社に依頼すればうまくいく」という状況を実現していきたいです。
そして「事業開発に優位性を持つファームといえば“enableX”である」と純粋想起するくらい、事業開発領域でトップを取ることを直近の目標に掲げて、幅広い分野のお客様とプロジェクト実績を積み重ねています。

[石動]
皆様それぞれの展望はありますか?

[中村様]
私は、事業・企業があるべき姿を描き、共感してくださる方々と共に信じる価値の実現を続けたいと思います。
当社としては、その価値を実現するためにわれわれが果たせる役割を問い続け、柔軟に変化しながら貢献する、ということではないでしょうか。コンサルティングファームの良い点は柔軟であることです。

[小村様]
私はAIテクノロジーのその先を見せたいですね。特に注目し、勉学と実践に励んでいるのは、人間や脳を解明し事業応用していくニューロテックと言われる領域です。しかし近い将来、テクノロジーと脳が融合し、考えただけでAIが理解し、パーソナライズされたロボットが代わりに行動していくような世界が、きっと当たり前になります。私は、人間の創造価値を高め、ポテンシャルを拡張させることにフォーカスしつつ先んじて動きたいとも考えています。

当社の社員は、このように皆何かしらの野望があります。自分の軸がしっかりあるためプロジェクト管理や調査が目的化することなく、当事者意識を持ってお客様が抱く野望に伴走したいと思えるメンバーが集まっています。

[釼持様]
小村も言うように、当社にはもともと自分で会社や事業を手がけていた方や、将来自分で会社や事業を始めたいという方が集まっており、それぞれが高い成長意欲・独立意識・経営意識を備えています。

このような各メンバーの野望に対して、当社ではエンパワーメントと投資余力を大切にしています。
マネージャー陣を含め、社員たちは自分で会社を運営できるようなスペックを持つメンバーばかりですから、各メンバーが進める事業を会社としてきちんとサポートできるようなカルチャーを醸成したいです。例えば、横連携による相乗効果を狙った積極的な投資など、人的・資金的なリソースや環境を用意しています。

個々人の大きな夢は追いつつ、会社としても一丸となって大きなことを成し遂げていきたいですね。

事業開発領域でナンバーワンを獲りたい方、求む!

[石動]
続いて、貴社の採用についてお伺いします。貴社が求める人物像について教えてください。

[釼持様]
展望や野望の話にも付随しますが、高い目的意識を持っている方です。
「将来的に自分で事業を作りたい」「経営者になりたい」「新しいことに取り組みたい」などさまざまな目的を持つメンバーがそろっているので、同じようなマインドを持つ方はフィットしやすいと思います。

[中村様]
クライアント企業や事業があるべき姿を自ら描き・それを推進できる状況を作ることにコミットしつつ、柔軟に動ける人材が求められていると思います。
必要となる動きや発揮するべき価値は、自らが定義しなければなりません。誰かが定義してくれることを待っているようでは「コンサルタント」と呼べないのではないでしょうか。

大きな集団が合意形成を図り、1つの方向に前進していける状況を作ることは容易ではありません。しかし、その前進を作り上げることができた暁には、大きな力に驚くと思います。それこそが、コンサルタントという職業の魅力であり挑戦です。

どのように振る舞うことが最良なのかを問い続け、自らの存在価値を定義できる方と共に切磋琢磨していきたいと思います。逆に言えば、効率的に資料を作成して終わり、という方はフィットしづらいのではないでしょうか。

[小村様]
テクノロジー面でいえば、特定領域での専門性を極めたいという強い思いを持つ方でしょうか。AIは、時流的な側面として全ビジネスパーソンがリテラシーを持つ必要があります。その中で尖った人材になるため、マーケティングにせよプログラミングにせよ、何かしら極めたいことがある人なら自ずと学ぶはずです。そういう方はこちらから何かを教えようとせずとも前に進んでいけるので、このマインドセットは非常に重要だと考えています。

[石動]
貴社の採用における選考のポイントはありますか?

[釼持様]
私たちが見ているポイントは主に3点です。

まずは、なりたい自分をきちんと持っているかどうか。
浅い理解のままで行う業務は、それが何であれ自分がやる意味を考えた時に、意外と辛い作業になります。
自分がどうしたいか、どう考えていきたいのかがしっかりしていれば、より当事者意識を持ち、高いモチベーションで仕事に臨めるはずです。
属人性が高いと思われるかもしれませんが、詰まるところそれがコンサルティングファームというものですから、個々人が抱く志についてはとても重視しています。

次に、プライドが高くないかどうか。
事業の開発・推進において、高いプライドは妨げになります。斜に構えて他人の意見に耳を傾けられず、そのために失敗してしまう経営者を私は数多く見てきました。
なので、人の話を素直に聞き、その意見を自分の知見とフラットに照らし合わせた上で実際に反映していけるような、謙虚な姿勢を持ち合わせているかどうかもポイントです。

そして最後は、コミュニケーション力の高さです。
事業を前に進めるためには、アライアンスなどの局面において、お客様やステークホルダー、社内や自分との対話が発生します。さらにアライアンス先に対しても、条件の提示や交渉の際に対話が必要となります。実は、意外とコミュニケーション力が主体となる仕事なのです。
外部調査や資料作成などは、今やAIがやってくれる時代になってきました。一方で人間が行う業務では、このようなコミュニケーションに関わる領域がより重要性を増しているように感じます。

[石動]
若手に特化した場合の選考ポイントはありますか?

[釼持様]
「こういう状況ならより活躍できる」「こういう環境が必要だ」などの要望を、自分からきちんと発言できるかどうかですね。環境は与えられるものではなく、自らつかみにいくものだと思っています。そのためにコミットメントできる人材を、未経験や若手には求めたいです。

[石動]
最後に、貴社を志す候補者の方々へのメッセージをお願いします!

[中村様]
私の理想と貴方の理想のコンサルティングとを掛け合わせながら、共に歩めたら嬉しいです。一緒に、夢のコンサルティングを実現しましょう!

[小村様]
当社には、人間の創造価値を尊重し、リアルな人と人との相乗で生まれる新しいアイデアや意見を徹底して尊重する風土があります。自分が知らない未知の世界や考え方を強く体感したい人にとっては、本当におすすめです。ここに来たら、きっと楽しい仕事ができますよ。

[釼持様]
事業開発ファームの中でナンバーワンになりたいという思いを持ち、そんな会社を一緒につくりあげてくれる人と働けたら嬉しいです。貴方の夢を、当社と一緒に実現しましょう!

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