全国の拠点とコラボレーション。オフィス移転でより働きやすく
[清水]
ここからはカルチャーについてお伺いします。
四田様は複数のファームに所属されたご経験がある中で、特にグラビス全体の特徴的な点はどこにあると感じられますか?
[四田様]
セクショナリズムがなく、部署や担当によって役割に固執しすぎたり、過度に制限されたりすることなく、一定の責任のもと各人に自由と裁量が認められる点です。「この部署だからこれしかできない、やらない」といった制約はなく、会社全体としての柔軟な対応が可能です。各メンバーは、自分に与えられた裁量に責任をもって活動できる環境が整っており、これが大きな特長と言えます。もちろん、マネジメントを担当するのは非常に大変で重要なことですが、それを実現できる環境が整っています。また、事業部や地区、プロジェクトの枠を超えた協力関係が組織風土としてあります。例えば、福岡事務所のメンバーが困っていると、東京や札幌、大阪のメンバーも情報を提供したり、さらには「これも手伝いましょうか?」と声をかけ合ったりします。
[清水]
福岡事務所や大阪事務所の方々も同様に、同事務所内だけでなく他事務所メンバーの人柄を特徴として挙げていらっしゃいました。
[四田様]
それは嬉しいですね。個性的なメンバーも含め、当社のテーマである社会問題の解決やクライアントの課題解決にどのように結びつけていくかについては、個々のメンバーが独自の視点で良いアイデアをもっており、その考えを大切にしています。各個人の考えを否定だけするのではなく、より良い成果のために意見や考えを出し合える点が非常に魅力的だと感じています。
[清水]
他事務所とはどのような連携をとられるのでしょうか?
[四田様]
事務所ワーケーションという制度があり、各地域で仕事をしながら交流する機会が提供されています。例えば、現在は札幌、福岡、大阪、東京の4拠点があるので、各地に赴いてそこで一緒に仕事をしています。年に1・2回実施しているので、地域ごとのコミュニケーションの機会が生まれます。また、業務に関しても、他の拠点のメンバーと一緒に進めることに制限はありません。福岡や東京のメンバーと協力して仕事を行うことは、よくあることです。業務でもイベントでも自然にコミュニケーションを取ることができる点が特徴的だと感じています。
[清水]
他エリアの案件ではどのようにメンバーを決定されるのでしょうか?
[四田様]
最近では、クライアントが東京にある案件を札幌本社メンバーが自ら手を挙げて「私が担当します」と宣言し、札幌本社メンバーが他拠点のメンバーも巻き込んでチームを編成し、プロジェクトを進めています。PMは、仕事が円滑に進むようにメンバー構成を考えることが一般的ですが、このように自分から積極的に手を挙げて動くことで、リーダーも「それなら支援しよう」と協力してくれることが多くなります。やはり、自分から主体的に動くことで、より効果的な形を作り出すチャンスが増えると考えております。
[清水]
札幌本社のカルチャーはどのように感じられますか?
[清水様]
業務面では、過去実績に捉われず新しいこと、多様な案件に積極的にチャレンジする風土があります。例えば、民間企業へのアプローチがその一例です。また、札幌で築いた成功事例を他の地域にも展開できればと考え、そのようなミッションを持ちながら携わっています。メンバーについては、現在、30代前半から40代前半のメンバーが多く、年齢層も近く過度に気を遣わず、円滑にコミュニケーションを図れていると感じています。
[木場様]
コミュニケーションは非常に図りやすい環境だと感じています。困ったことがあれば気軽に相談でき、在宅勤務中でもオンラインで簡単に話しやすい雰囲気があります。また、メンバーはとても真面目に、しっかりと仕事に取り組む姿勢がありますが、それ以外の場面では、例えばコミュニケーションの時間などで、気分転換をして楽しむこともできます。そのため、仕事の内外でのコミュニケーションが図りやすく、非常に働きやすい環境だと感じています。
[清水]
他の事務所のインタビューでもお伺いしましたが、柔軟な働き方ができるのはグラビスの魅力だと思います。
[四田様]
そうですね。各メンバーが自分に合った働き方を見つけ、柔軟に動くことができます。事務所に必ずしも出社しなければならないという規定はなく、目的もなく強制的に事務所に出社させることもありません。それぞれが主体性をもって自分のスタイルで仕事を進めています。もちろん、メンバーの主体性の中で、意図的に事務所で仕事をするなどでメンバーが集まる際には、業務を行いながらもコミュニケーションを楽しむことができます。こうした自由な働き方ができることが、この事務所の特徴的で面白い点だと感じています。
[清水]
実際、札幌本社の出社比率はどの程度なのでしょうか?
[清水様]
基本的には週1~2回程度の方が多い印象でしたが、2024年12月16日にオフィスを移転したことにより、出社率が上がったと感じています。やはりプロジェクトを進行する上で効率よく仕事を進めるために必要があれば出社するということを各自が判断してくれていると思います。そのため、プロジェクトメンバーの誰かが出社すると、他のメンバーも続いて出社することが多く、出社するメンバーが多い日と少ない日でメリハリがついている印象です。
「より良い北海道の未来のために」具体的なビジョンを考えられる人材を求む
[清水]
札幌本社もしくは皆さまのビジョンはどのようにお考えでしょうか?
[四田様]
札幌本社は、自治体に特化した業務だけではなく、道内や札幌の活性化に貢献する方法を大きなテーマとして掲げています。ITコンサルティングの枠にとどまらず、札幌や北海道圏内で行われているさまざまなプロジェクトにも関与しています。
自身のキャリアとしては、事業を創出したいと考えています。グラビス単独で行える事業の範囲は限られていますが、さまざまな分野に強みをもつパートナーと協力し、それぞれの得意分野を生かしながら、単独では成し得ない社会問題の解決や成長を生み出すような仕事を作り上げていきたいと考えています。
[清水様]
目に見える形で地域の変革を実現したいと考えています。例えば、北海道の環境特性を活かして地域全体を巻き込んだ大きなインフラ建設や事業構想が進められ、北海道の街が一気に変わることがあります。そのような変革に対して、自分たちがどのように貢献できるのかが大きなテーマです。これらの取り組みは、後世に残るものとなると思いますし、そうしたプロジェクトに携わることができたということは、将来的に大きな誇りになると思います。
[木場様]
北海道には自治体が179もあり、まだ私たちが認識していない多くの課題や困りごとが存在していると感じています。そのような問題に対して、地域の方々が「困ったときにグラビスに相談してみよう」と思ってもらえるような存在になることが重要だと思っています。そのためには、まず「困ったときに相談できる窓口」としての認知を広げていきたいです。
個人的なキャリアに関しては、自治体や公共サービスを提供している事業者などにグラビスに関わる人材として少しずつ「木場」という名前を知ってもらいたいです。自然と会話が生まれ、そこから関係を広げていけると思うので、まずはそのきっかけ作りを大切にしていきたいと思っています。
[清水]
そのようなビジョンを掲げる中で、どのような人材を求めていらっしゃいますか?
[四田様]
マインド面では、プロジェクトをリードし、自らの強い思いをもって「これを成し遂げたい」と考えるリーダー層の人材が重要です。現在のメンバーはその方向で育成を進めており、今後さらに強いキャラクターをもったメンバーが加わると面白くなると考えています。また、20代後半から30代前半若手の採用も重視しており、札幌本社として「道内をどうしていきたいか」という思いをしっかりもった方に来ていただきたいと考えています。
スキル面ではITバックグラウンドがある方、特にシステム開発の経験がある方にはぜひ来ていただきたいです。しかし、経験者が少ないこともあるため、例えばシステム開発を隣でみていた経験がある、プロジェクトをマネジメントした経験がある、あるいはITコンサルティングの経験やユーザー部門の管理をしていた経験など、ITに対して抵抗感がなく、少しでも携わったことがある方、今後自分の強みとしたい方であれば問題ありません。そのような方々が札幌本社の成長に貢献してくれると期待しています。
[清水様]
マインド面では、前向きで主体的に動ける姿勢が重要です。自ら進んで学び、分からないことを自分から吸収しようとする意欲的な態度が求められます。受け身で「教えてもらえない」といった態度では難しいため、自ら動いて課題に取り組むマインドを持ってほしいと考えています。また、グラビスは自治体や公共分野を中心としたITコンサルティングを提供しているため、志望動機として「自治体に興味がある」や「公共分野で地元に貢献したい」といった理由を挙げる方が多いです。ただ、それだけでは入社後にギャップを感じる可能性が高くなってしまいます。「グラビスで具体的に何をしたいのか」「グラビスでどういったコンサルタントになりたいか」というビジョンをもう一段解像度を高くイメージできていることが大切だと感じています。
スキル面では、お客様がコンサルタントに期待する「プロジェクト管理のプロフェッショナルであること」が重要と考えています。プロジェクト管理をしっかり行えるスキルがベースとなり、その上で自分のバックグラウンドに基づいた業務知見などの強みが加わることが理想的です。当社にはSE出身者や自治体出身者が多く在籍していますが、共通して求められるのはプロジェクト管理スキルです。具体的には、PMBOKなどの体系的な知識の習得や、それを実務で活かすスキルが必要です。これはお客様に対する支援だけでなく、社内での進捗管理や課題解決、円滑なコミュニケーションの基盤にもなります。プロジェクト管理はすべての仕事の基礎となる要素であり、これを身に付けていることが大切だと考えています。
[木場様]
社会や自身に対する問題意識や課題感をもっていて、「こんな社会問題がある」「こうしていきたい」というような、強い思いを抱えている方に来ていただきたいです。スキル面については、私もIT業界で長く経験を積んできたわけではないため不足がありましたが、自分で学ぶ意欲があれば十分にカバーできると感じています。もちろん、スキルがあればそれに越したことはありませんが、思いの強さが一番重要だと思います。
また、公共分野というテーマに対して「こういうことを実現したい」と具体的なビジョンをもっていることも大切です。何か明確な目標や取り組みたいことがある方にご参画いただければと思います。
[清水]
最後に、候補者の方に向けてメッセージをお願いいたします。
[四田様]
実現したいことがあり、それをITコンサルタントとして挑戦したいという方には、まずはぜひ挑戦していただきたいと思います。
[清水様]
やりたいことがある方であれば、これまでのキャリアに関わらず挑戦できる会社だと思います。そのため、重要なのは「自分がどうなりたいか」という点だと思います。また、当社は基本的にチームで協力しながら仕事を進めるスタイルです。そのため、応募される方がチームでの働き方を重視されるのであれば、非常にマッチする環境だと思います。
[木場様]
問題意識や課題、そして自分がやりたいことが明確にあることが大切だと思います。最初はどんなことをしているのか、話を聞くだけでも全く問題ありません。まずはご連絡いただければ、可能な範囲でお話します。応募を検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。