Groovement × フォルトナ スペシャルインタビュー

公開日:2025.01.23 最終更新日:2025.01.23

株式会社Groovement(以下、Groovement)は、2021年に設立された、”新たな挑戦者に最も信頼されるNo.1プロフェッショナルサービス”をビジョンに掲げているコンサルティングファームです。”プロフェッショナル“を再定義し、「優秀なプロフェッショナルが自己実現するための場」として、そして「経営者が抱えるあらゆる悩みに寄り添い、解決するための手段」として、まず初めに選ばれる存在となることを目指しています。

同社では、フリーランスコンサルタント(以下、フリーコンサル)向けの案件紹介マッチングサービス「Strategy Consultant Bank」「IT Consultant Bank」、そして自社と外部エキスパートによるタスクフォース型コンサルティング「Groovement Consulting」などのサービスを展開しています。

今回は、代表取締役の浴野 真志様、コンサルティング事業部長の吉澤 友貴様、そしてスキルシェア事業部 マネジャーの徐 熙那様(※所属部署および役職はインタビュー当時のもの)にインタビューをさせていただきました。

インタビュアーは、外資系コンサルティングファームにて浴野様・徐様と新卒同期であったフォルトナの水上が務めます。

浴野 真志様 プロフィール
代表取締役。
外資系総合コンサルティングファーム、日系戦略コンサルティングファームにて、主にグルメサイト/エンタメ/化粧品通販などB2C領域におけるマーケティング戦略、新規事業の検討、各戦略の実行支援に従事。
2021年に株式会社Groovementを創業し、フリーコンサル向けの案件紹介マッチングサービス「Strategy Consultant Bank 」をローンチ

吉澤 友貴様 プロフィール
コンサルティング事業部長。
日系大手シンクタンク、ヘルスケアスタートアップを経て、2023年にGroovementに参画。Groovement Consultingの立上げ時期からサービス開発、顧客開拓、組織拡大の責任者など幅広い業務に従事

徐 熙那様 プロフィール
スキルシェア事業部 マネージャー。
外資系総合コンサルティングファームにて、小売/流通/航空運輸/サービス等BtoC領域における戦略策定支援、オペレーション改革支援に従事。その後フリーコンサルタントを経て、Groovementに参画

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BIG4→日系戦略ファームを経て創業。「縁」を大切に精鋭が集う

[水上]
お久しぶりです!浴野さんの元同期として、ご活躍ぶりがずっと気になっていたので、非常に楽しみにしておりました。本日は、どうぞよろしくお願いいたします!
改めて、とはなりますが、まず初めに、皆様のご経歴からご紹介いただけますか?

[浴野様]
お久しぶりです!こちらこそ本日はよろしくお願いいたします。
私はもともとメーカー出身で、第二新卒として、水上さんと同じ外資系総合コンサルティングファームに入社しました。3年間、海外常駐含むコンサルティング経験を積んだのち、国内の戦略コンサルティングファームに転職しました。およそ4年にわたり、BtoC領域を中心としたコンサルティングに従事し、特に、グルメサイトやエンタメ系のレコード会社などの事業戦略や新規事業の立案については長期のご支援をさせていただきました。その後、弊社を創業し、現在4期目を迎えています。

[水上]
海外常駐、懐かしいですね!浴野さんとは別の国での常駐でしたが、新卒一年目から非常に刺激的な経験をさせてもらえたことを覚えています。ところで、貴社を立ち上げる前に、外資系総合コンサルティングファームから日系戦略コンサルティングファームに転職されたのはなぜでしょうか?

[浴野様]
BtoC領域の戦略コンサルティングに特化したかったからです。しかし、単純にその分野に移るだけでは、経験豊富なベテランコンサルタントと比べて見劣りしてしまうと感じていました。そのため、BtoC領域の中でも特に若手でも活躍できる領域で経験を積みたいと考えました。転職先のコンサルティングファームは、社員が起業したり、出資先企業の代表を務めたり、ユニークな経験を積める環境でした。お客様もITメディアやエンタメ系など、比較的新しい業界の企業が多く、エンドクライアントも若い世代が多かったため、そこで専門性を磨けば競争力のあるコンサルタントになれると考えました。
また、業界全体として、コンサルタントが増加傾向にあったことに危機感を抱いていたことも理由の1つです。自分の強みを生かせる領域を早めに作って、キャリアを築いていきたいという思いから転職をしました。

[水上]
ありがとうございます。続いて、吉澤様はいかがでしょうか?

[吉澤様]
私は日系大手シンクタンクに新卒入社し、コンサルタントとして7年間勤務していました。ヘルスケアセクターにおいて、製薬メーカーや医療機器メーカーのほか、厚生労働省や経済産業省といった公共系の案件にも携わっていました。
コンサルタントとして経験を積めたこともあり、新たな挑戦を求めて、ヘルスケア領域でSaaSを開発している会社に転職しました。そこでは、PMM(プロダクトマーケティングマネージャー)として約2年経験を積みましたが、その後、浴野と取締役の高倉から熱烈なオファーをいただきました。このメンバーとなら、成功しても失敗しても後悔しないだろうと思い、弊社に参画したという経緯です。

[水上]
熱烈なオファーがあったのですね(笑)。

[吉澤様]
そうですね。高倉とは前職が同じでオフィスでも隣同士のこともあり、気心が知れた仲でしたので最終的には「一緒にやろう」と決めました。

[水上]
ありがとうございます。お待たせしました(笑)。徐さん、お願いできますでしょうか?

[徐様]
私も以前は外資系総合コンサルティングファームに7年ほど勤めていました。将来のキャリアをゆっくり考えようと思って退職し、しばらく過ごしていたのですが、何かしたいと思い始め、いろいろ調べているうちに、コンサルタントにもフリーランスという働き方があることを知りました。いくつかのエージェントに登録してみようと思い、歴史がありそうなところ、利用者が多いところ、そしてなんとなく雰囲気が良さそうなところに登録しました。最後の一つが、弊社が提供するStrategy Consultant Bank(フリーコンサル向けの案件紹介マッチングサービス。以下、SCB)で、登録後、元同期の浴野からいきなり連絡があり非常に驚きました(笑)。
話をしていくうちに、元同期ということもあり、「この会社なら自分のニーズも分かってくれそう」と感じ、いくつかの案件を紹介してもらいました。そのなかで、興味をもった案件に運良くオファーをいただくことができ、半年ほどフリーランスとしてプロジェクトに参画しました。その後、プロジェクト終了後はどうしようかと考えていた際に、ぜひ会社を手伝ってほしいと頼まれ、弊社に参画しました。

[水上]
本当にご縁を感じますね。 リファラルでの採用は多いのでしょうか?

[浴野様]
はい。いまは20名弱在籍していますが、実は、多くはリファラルでの採用となっていて、水上さんがご紹介くださって入社してくれた方は、貴重なエージェント経由での採用です(笑)。

[水上]
そうだったのですね!元同期として貢献できて何よりです!(笑)。

「プロのコンサルをもっと身近に」フリーコンサル・戦略/ITコンサル・研修事業を展開

[水上]
ここからは、Groovement創業に至った想いについて、改めて聞かせていただけますでしょうか?

[浴野様]
フリーコンサルのマッチングサービスが起点になっています。このマーケットはまだ未成熟で、当時は戦略コンサルティングなどの上流領域に特化したプラットフォームが存在しませんでした。また、似たようなサービスはいくつかあったので話を聞いてみたところ、コンサルタントの仕事を深く理解していない方々がエージェントとして活動しており、結果として、フリーコンサルに価値を提供しきれていない状況に違和感を覚えました。しかしながら、課題も多くマーケット自体がまだ確立されていない状態だからこそ、これから大きく成長する可能性も感じました。そこで、自分たちでサービスを立ち上げ、この領域でNo.1を目指したら面白いのではないかと思ったことがきっかけです。

[水上]
コンサルタントとして独立したいというお気持ちは以前からおもちだったのでしょうか?

[浴野様]
もともと独立を考えていたわけではありませんでした。コンサルタントの仕事が好きだったので、ずっと続けるつもりでいましたが、いつしか気の合う仲間と、何か同じ目標に向かって全力で仕事がしたいという気持ちが強くなっていきました。そこで、一緒に働くメンバー全員が同じ気持ちをもって仕事ができるような会社を探したのですが、なかなか見つからなかったので、「それなら、自分で作ってしまおう」と思い立ち、独立・起業に至りました。

[水上]
仲間と同じ目標に向かって突き進んでいきたい、という浴野さんの情熱が伝わるエピソードですね。ところで、どのような経緯で現在の事業形態になったのでしょうか?

[浴野様]
当初は戦略コンサルティングに特化したフリーコンサルのプラットフォームであるSCBを立ち上げました。事業が成長し、クライアントから一定の評価を得られるようになった頃、フリーランスだけでは不安だというお声や、フリーランスを数名紹介するだけでは対応できない規模の案件が出てきました。そこで、より幅広いニーズに対応するために、自社でもコンサルティング部門を立ち上げることにしました。それがGroovement Consulting(自社と外部エキスパートによるタスクフォース型コンサルティング)です。
2つの事業を展開していくなかで、戦略コンサルティング領域では一定の認知を得ることができましたが、IT領域は巨大なマーケットであるにも関わらず、手つかずの状態でした。マーケット全体を活性化させるためには、戦略領域だけに閉じこもっていてはダメだと考え、IT領域にも進出することを決意し、IT Consultant Bank(フリーのIT・SAPコンサル向けに特化した案件紹介マッチングプラットフォーム。以下、ICB)を立ち上げました。さらに、Groovement Consultingでコンサルティングサービスを提供していくなかで、お客様から研修ニーズが多く寄せられるようになったことを受け、Pro Essence(ビジネス現場に「自走力」を伝授するための現役コンサルタントによる研修)をリリースしました。このように、クライアントのニーズに応え続ける形で、現在、4つのソリューションを提供するに至っています。

[水上]
目の前のクライアントのニーズに応えていくことで今の形になったのですね。スキルシェア事業とコンサルティング事業の両方を併せもつ企業は数少ないですよね。

[浴野様]
そうですね。スキルシェア事業を行っている企業でも、コンサルティング事業に8割、スキルシェア事業に2割といったように事業の比重を傾けていることが多いと伺っております。しかし、弊社では、両方の事業を同じ比重で取り組んでいます。これは、コンサルティングとフリーコンサルプラットフォームを「融合」させることで、新しいコンサルティングの形を創り出したいと考えているからで、他社との圧倒的な差別化につながっていると思います。

[水上]
コンサルティング事業とフリーコンサルプラットフォームの「融合」とは具体的にどのようなことでしょうか?

[吉澤様]
具体的には、お客様のニーズに合わせ大きく4つのパターンに分けて支援をしています。
1つ目は、クライアントのニーズに合った優秀なフリーコンサルをアサインするご支援方法です。サービスとしてはSCB/ICBをご紹介しています。コンサルティングファームやコンサルタントの活用方法を、クライアントが十分理解されており、必要な人材の要件が具体化できている場合に適したアプローチといえます。
2つ目は、フリーコンサルだけではなく、Groovement社員にもプロジェクト管理などを少しサポートしてほしい、というご支援方法です。SCB/ICBとGroovement Consultingの提供サービスのちょうど中間に該当する部分となるため、社内でも調整したうえで臨機応変に支援しています。
3つ目は、もう少し弊社社員の関与度を上げ、プロジェクトをリードしつつ、必要に応じて、専門性の高いフリーコンサルにも協力を依頼する、というご支援方法になります。ここからはGroovement Consultingとしてご支援する形となります。
最後は、Groovement社員だけで、プロフェッショナルなサービスを提供してほしい、というご要望にお応えするご支援方法です。
従来のコンサルティングファームでは、4つ目のパターンでしか提供できず、逆に人材派遣だけ行っている企業では1つ目のパターンしか提供できていませんでしたが、その中間を含めてさまざまなご支援方法を提供できている点が、弊社の強み・差別化ポイントになっています。

[水上]
フリーコンサルないし貴社コンサルタントの関与度については、貴社からいくつかパターンをご提案していくことが多いのでしょうか?

[吉澤様]
はい。最初は弊社ホームページから認知をいただき、「フリーコンサルを1名紹介してほしい」「コンサルティングをお願いしたい」といったご依頼をいただくケースが多いと感じます。しかし、クライアントとのディスカッションを進めていくなかで、クライアントの課題によっては、弊社コンサルタントのみをアサインする体制ではコストパフォーマンスが見合わない場合もありますし、逆に、フリーコンサルだけでは、クライアントがうまく活用できない可能性もあります。そこで、お客様との議論を通じて、「こういったスキルをもつ人材が、このような支援をすることで、成果を最大化できます」といった最適な支援方法をご提案するように心がけております。

[水上]
フリーコンサルの方を交えたプロジェクトで、特に印象深いものはありますか?

[吉澤様]
ある通販事業者様の物流拠点(中継地点)構築に関するプロジェクトです。大手コンサルティングファームでも受注する規模の案件で、私たちのような比較的小規模な会社が、誰もが知るような大企業からこのようなプロジェクトを受注できたことは、大変光栄な経験でした。
プロジェクトチームを編成する際には、弊社コンサルタントだけでなく、フリーコンサルにも協力を依頼しました。その際には、過去にSCB/ICBで実績があり、信頼関係を築くことができている優秀な人材を中心に、精鋭チームを結成しました。その結果、継続案件につながり、半年以上続くご支援をさせていただいたことは、弊社の規模を考えると、非常に大きなプロジェクトに携わらせていただいたと感じます。

[水上]
傾向として、大手ファームに発注される大手事業会社が多いと思います。フリーコンサルも含めてご支援をする形は最初から受け入れられたのでしょうか?

[吉澤様]
大手の外資系ファームとのコンペを勝ち取った形であり、抵抗感なく受け入れていただけました。何度も提案書を書き、足繁く通い、「ベストメンバーである」ことをしっかりとPRできたことも大きな要因であると思います。

[水上]
まだ企業としても若く、人数も20名程の規模感であるファームが、大手の戦略ファームや総合ファームに引けを取らないのは意外に思われる方も多いかと思います。

[吉澤様]
確かにそうかもしれません。しかし、この規模感だからこそ、「柔軟性」と「機動力」があることも特徴の1つです。大手ファームでは対応が難しいような、タスク単位や細かい案件にも柔軟に対応しています。例えば、1週間でベトナムの健康食品ビジネスに関する法制度や販売チャネルを調査してほしいという依頼にも対応しました。このような小規模な案件は、大手ファームでは体制的・金額的に難しいことが多いですが、私たちはそのような案件こそ、真価を発揮できる案件だと考え、迅速に対応し、調査結果をレポートにまとめて提出させていただき、将来につながる信頼を得ることができたのではないかと感じております。

[水上]
大手ファームでは取り組まない、珍しいテーマにも取り組まれているからこそ、信頼を勝ち取られているのですね。

[浴野様]
そうですね。ある案件の業界では、コンサルティングファームに依頼するという文化がありませんでした。それまでの活用実績がないということに加え、費用対効果がみえにくく、予算を割きにくいという事情もあるためです。そのため、大手ファームでは、なかなか受注できない案件ですが、私たちはそうしたお客様にもアプローチし、コンサルティングを行う機会を得ることができています。大手ファームの場合、クライアントは大企業が中心となります。しかし、私たちはお客様を絞らず、目の前で困っている方がいれば、どんな規模の企業にも提案できる体制を整えており、コンサルティング事業においては、「手軽さ」や「柔軟性」をキーワードに、さまざまな企業のニーズに対応できる仕組みを構築しています。

[水上]
真にクライアントに向き合っていらっしゃることが伝わってきました。他方で、コンサルティング事業とPro Essence(ビジネス現場に「自走力」を伝授するための現役コンサルタントによる研修)はコンフリクトを起こさないのでしょうか?

[吉澤様]
会社として「”プロフェッショナル”を再定義する」というミッションを掲げています。それを受けて、コンサルティング部門では、「プロのコンサルティングサービスをもっと身近に」というビジョンをもっています。「身近に」とは、究極的には「コンサルタントに頼らなくても、自分たちで対応できる」という状態だと考えています。コンサルティングのスキルを内製化し、自走できるようになることが理想です。
具体的には、最初はコンサルタントとして伴走し、徐々に研修やスキル伝授を通じてお客様が自走できるよう支援します。そして、お客様がコンサルタントに頼らなくても、自力で課題を解決できるようになったら、私たちのミッションは完了です。
コンサルティング事業でありながら、「コンサルタントがいなくても良い状態」を目指している。これは一見矛盾しているようですが、お客様の真の成長を実現することが、私たちの運営方針でもあります。
コンサルティング業界では、1つのお客様から継続的に案件を受注し、利益を上げ続けるビジネスモデルが一般的です。しかし、これはクライアントにとって本当に喜ばしいことなのかという疑問が、私たちのコンサルティングサービスの出発点になっています。コンサルティングファームが、クライアントの課題解決を支援するのではなく、自社の利益を追求することに注力してしまい、サービスがブラックボックス化しているケースも少なくありません。私たちは、こうした業界の歪みを打破し、クライアントにとって本当に必要なコンサルティングサービスを提供したいと考えています。「もっと身近にコンサルティングを感じてほしい」という思いから、不要な継続案件や派生案件を提案することはありません。私たちはコンサルティングだけでなく、研修やスキル伝授など、お客様の成長を支援するためのさまざまなアプローチを提供しています。お客様が自立し、コンサルタントに頼らなくても課題を解決できるようになることが、私たちの目指す理想の姿です。

次ページ:コンサルと企業の“最適なマッチング”で、フリーコンサルを当たり前に

“私”からはじまる幸せが、
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