ガス業界初のデジタルツインシステム「ニチガスツイン on DL」を実現
フューチャー株式会社は、日本瓦斯株式会社(ニチガス)のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進すべく、同社のIT戦略パートナーとしてプロジェクトに参画。
および、2021年3月に運用を開始したガス業界初のデジタルツインシステム「ニチガスツイン on DL」のデータプラットフォームMDDM(Meter Data Management Meter Device Management)を開発したことを発表しました。
ニチガスが株式会社ソラコムと共同開発したIoT(Internet of Things)検針デバイス「スペース蛍」約85万台から得られる1時間単位の使用状況データと、IoTデータ収集基盤「ニチガスストリーム」から収集されるビッグデータを、現場で人が対応しなければならない業務へと連携。
それにより、メーターの無人検針が集金につながる仕組みやガス栓の遠隔自動開閉、ガスの微小漏洩の検知などを可能にし、CPS(Cyber-Physical System)※を構築したとのことです。
※CPS(Cyber-Physical System)とは、実世界の多様な情報をセンサーネットワーク等で収集し、コンピューターによる仮想空間に取り込み、情報分析・解析し、業務効率化や社会全体の活性化を図る概念。
また、2021年3月にはDXを実装した世界最大規模のLPガスハブ充填基地「夢の絆・川崎」が竣工し、製造データも得られるように。
※「夢の絆・川崎」は現在の旗艦ハブ充填基地である千葉工場の約5倍の充填能力を有し、約200万世帯をカバーする世界最大規模の基地。DXを実装、完全無人化を目指しており、量子暗号化やFIDO(ファイド)を視野にいれた自動認証技術を導入。
「スペース蛍」からの消費データと「夢の絆・川崎」からの製造データを集積することで、現場のあらゆるデジタルデータからガスの充填・配送・検針・保安といったすべての業務フローを仮想のデジタル空間で再現するデジタルツインシステム「ニチガスツイン on DL」が実現するとのこと。
デジタルツインの実現により、業務のシミュレーションや最適化の検証が容易になり、業務の効率化も加速。
さらに、今後は個々のデータをセキュアに担保することを前提に他社へ仕組みを展開し、ガスビジネスのみならずエネルギービジネスの変革にも貢献していくとのことです。
✅MDDMの特徴
MDDMは、フューチャーが開発したビッグデータを活用するためのデータプラットフォーム。
■サーバーレスアーキテクチャで WebAPI、データストア、制御システムを構築し、ビッグデータを高速に処理するための基盤を自社開発。
■デバイスの仕様によるbit信号やプロトコルの違いを吸収し、リアルタイムにデータ連携できる仕組みを実現しています。
■MDDMは2020年5月に開発し、現在、プラットホーム「スペース蛍クラウド」として、ニチガスのみならず同社のグループ企業3社に展開。
🔽プレスリリース
フューチャー、ニチガスのDXを推進するデータプラットフォームを開発
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