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コンサルタントへの転職に英語は必要?英語力があれば年収も上がる?

公開日:22021.07.18 最終更新日:2021.07.18

コンサルタントへの転職に英語は必要?英語力があれば年収も上がる?

「コンサルファームを受けるのに英語は必要なのでしょうか?」

コンサル業界への転職を目指している方から、このようなご質問をよく頂きます。

確かに、多くのコンサルファームの採用要件には「英語力」が挙げられていることが多いです。

では、英語力が低ければコンサル業界に転職することはできないのでしょうか?

結論としては英語力が全てではないものの、あると転職においては有利になります。

この記事では、コンサル業界における英語の必要性や英語が必要とされるシチュエーション、効率よく英語を学ぶ方法などを紹介します。

英語力と年収の関係性などについても解説しています。

今はまだ英語力にはあまり自信がないものの、コンサル業界に転職したいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

 

コンサル業界における英語の必要性

ビジネスのグローバル化に伴い、あらゆる業種で英語力が求められるようになりました。

それゆえ、転職を成功させる上で英語力が高いに越したことはありません。

コンサルファームへの転職においても、それは例外ではありません。

ただし、どれほどの英語力が必要かは転職するコンサルファームによって異なります。

 

目指すコンサルファームによって異なる

必要な英語力は、コンサルファームによって違います。

ファームの分類によって傾向がありますので、ここではその分類ごとにどれくらいの英語力が求められるのかを解説します。

 

外資系と日系

コンサルファームは、まず外資系と日系ファームに分類することができます。

外資系ファームはボストンコンサルティンググループ(BCG)やアクセンチュアなどに代表される、グローバルに拠点を持つファームの日本オフィスです。

こうしたファームでは海外拠点とのやりとりが発生する上、グローバルプロジェクトも豊富なため、高い英語力が求められます。

BIG4(デロイトトーマツコンサルティング、PwCコンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、KPMGコンサルティング)は厳密には外資ではない(本体との資本関係がない)ですが、グローバルネットワークのメンバーシップファームであり、同様に高い英語力が求められます。

日系ファームではこうしたネットワークがないことが多いために、外資系よりも求められる英語力の基準は低い傾向にあります。

しかし、アビームコンサルティングなどをはじめ、世界に打って出ることを標榜するファームでは、高い英語力があると有利になります。

特にグローバルファームでは海外のプロジェクトは海外拠点が対処しますが、日本が本社の日系ファームであれば海外プロジェクトも自ら対応する必要があり、逆に海外赴任や出張のチャンスが高まると言えます。

 

戦略系や総合系、その他ファーム

また、コンサルファームは提供サービスによって総合系コンサルティングファーム、戦略系コンサルティングファーム、IT系コンサルティングファーム、などに分類できます。

こうした分類においては、特に戦略系ファームの方が高い英語力が求められる傾向にあると言えるでしょう。

これには、著名な戦略系ファームのほとんどが外資系である、ということも関係しています。

総合系コンサルファームでは、インダストリー(業界)チームとソリューション(オファリングやコンピテンシーとも言う)チームがマトリクス状に存在している組織体系であることが多く、求められる英語力はユニットやチームによって異なります。

財務系コンサルティングファーム、所謂FAS(フィナンシャル・アドバイザリー・サービス)では、クロスボーダーのM&Aニーズが高まっていることから、かなり高い英語力が求められる傾向にあります。

ITコンサルファームや組織人事コンサルファーム、シンクタンクなどでは、チームにもよりますが、あまり求められる英語力で大きな差はないと言えるでしょう。

このようにファームの種類によって特徴があり、英語がどれほど必要とされるかもそれぞれ異なるのです。

ご自身が志望されているコンサルファームでどれくらいの英語力が必要とされているか、確認されたい方はぜひお気軽に弊社コンサルタントまでお問い合わせ下さい。

各ファームの採用事情に精通したプロフェッショナルが、最新のニーズをご共有させて頂きます。

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転職後、どんな時に英語力が求められるのか?

一般的に、コンサルファームで英語が求められるシチュエーションは、下記のような場合になります。

・海外オフィスに赴任、または海外市場進出案件や海外拠点へのロールアウトなど、グローバルプロジェクトにアサインされた場合

・本国へのレポーティングや、クライアントへの最終成果物の提供や報告(プレゼンテーション)を英語で行わなければならない場合

・プロジェクトの中でメンバーもしくはクライアントの中に、日本語ができない方がいる場合

・情報収集に必要なデータや文献が日本に存在せず、英語のソースしかない場合

・(特にグローバルファームで)エグゼクティブへの昇進時にグローバルの評価委員会から承認を得る場合

冒頭にも述べたように、最近では日本市場だけでなくグローバルを見据えた事業展開が必須となっていることから、グローバルプロジェクト割合は年々増えています。

また、ダイバーシティの観点から様々なバックグラウンドの方を採用するファームも増えており、外国籍の方の多いファームではメンバーとのやり取りで英語が必須となると言えるでしょう。

 

英語力があれば年収が上がる?

多くの方にとって、年収を上げることは転職の1つの動機となるでしょう。

実際に、転職希望者の方から、「どうやったら年収が上がりますか?」という質問をよく頂きます。

年収を上げるのには様々な方法があり、かつ人によって戦略は異なると言えますが、「英語が使えるようになる」というのはコンサル転職において1つの大きな要素です。

というのも、外資系コンサルファームと日系コンサルファームでは、多くの場合外資系の方が給与水準が高いです。
※もちろん、コンサルタントへの還元率が高い日系ファームもあるため、一概には言えないこともあります。

そして上記でも述べたように、外資系コンサルファームでは高い英語力が必要とされています。

つまり、英語力があれば、その他の能力が仮に変わらなかったとしても、外資系ファームへの転職可能性が高まり、年収も上がる可能性があるということです。

なぜコンサルtoコンサル転職は人気なのか?

ただし、日系ファームであっても、他に英語でプロジェクトを遂行できる人が少ないなどの理由で、高い英語力を買われて高額のオファーが提示されるケースも十分あります。

いずれにせよ、高い英語力を持っておくことは、年収を上げるための重要な要素になりうると言えます。

 

コンサルタントへの転職活動では英語力が試される

外資系コンサルティングファームに限らず、他のファームでも転職活動では英語力が試される場面があります。

想定されるケースは以下の通りです。

 

書類選考

コンサルファームの選考では、書類選考の段階でTOEICのスコアでふるいにかけることもあります。戦略系では最低でも800点以上、それ以外のファームでも700点以上は獲得していることが望ましいです。

基本的には、TOEICのスコアだけで書類NGになることはありません。それよりも、実際のビジネスの現場で英語を使用した経験があるかが重要になります。

また、学歴やスキル・経験などを総合的に判断される中で、英語力は1つの要素に過ぎません。

しかし、英語力を重視するファームであれば、TOEICの点数や現職での英語使用経験は、足切り基準の1つになると言えるでしょう。

選考フェーズ毎の「足切り基準」例

 

面接や適性試験

特に外資系のコンサルファームでは、英語での面接が行われることがよくあります。

ケース面接を英語で行う場合もあり、かなり難度が高い面接となります。

ベインやA.T.カーニーのように、英語チェックのテストが課されるファームもあります。

【5分で分かる】コンサルの適性試験を突破する方法

英語面接では、文法や語彙力よりもシンプルにわかりやすく伝える力や、コミュニケーション能力が問われます。

あくまでもビジネスシーンで使う英語力があるかどうかをチェックされますので、あまり砕けた日常会話では合格基準に満たないことが多いでしょう。

国内系のコンサルファームでは、面接で英語が必須となるケースは現状ほとんどありません。

しかし、英語力をチェックするために、外資系ファーム出身の面接官がその場の思いつきで英語での面接を始めることも極稀にあります。

事前に心の準備をしておいたほうが無難でしょう。

では、どのようにすれば高い英語力を身につけることができるのでしょうか。

次に、転職活動で役立つ英語を学ぶ方法をご紹介します。

 

転職活動で役立つ英語を学ぶ方法

実務で英語が必要なファームもあれば、滅多に英語を使うことがないファームもありますが、転職活動では一定の英語力があると有利に働きます。

本コラムでも述べたように、年収を上げることにも繋がります。

英語に自信がない方は、以下の方法で転職活動に備えて英語力をブラッシュアップしてはいかがでしょうか。

 

現職で英語を使う

1番手っ取り早く英語をマスターする方法としては、現職で英語を使うのがベストです。

「そんなの当たり前では?」と思われるかもしれませんが、多くの方が座学や短期留学などで英語をマスターしようとしていることから、ここが大きな差別化要因になることは強調したいと思います。

コンサルファームが求めている英語力は、あくまでも実際のビジネスの現場で使える英語力です。

日常会話が話せたり、教科書英語を学んでいたりするだけではコンサルファームで求められる水準には達しません。

だからこそ、現職で英語を使うことで、現職で経験を積みながら英語力を高めることができるという一石二鳥になるのです。

コンサルファームに転職してからも自らの専門領域において英語が活用できるとなれば、業務に馴染むのも早くなるでしょう。

今の部署では英語を全くつかわない…という方は、英語を活用できる部署への異動を狙ってみてください。

そもそも会社として英語を使う機会がほぼないという方は、ここからご説明する方法も試してみてください。

 

ビジネスに特化した英会話スクールで学ぶ

現職で英語を学ぶことができなければ、それ以外の時間に英語を学ぶしかありません。

独学以外の手段として、英会話スクールが挙げられるでしょう。

中でも注目したいのが、ビズメイツレアジョブDMM英会話といったビジネス英語の習得に特化したオンライン英会話スクールです。

ビジネス英語に特化したカリキュラムを利用すれば、ビジネスで使用される英語を効率的に短期間で学ぶことができるでしょう。

また、トライズベルリッツプログリットのように、徹底した英語トレーニング・コーチングを売りにするスクールも増えてきていますので、こうした場で英語を集中的に学ぶのも一つでしょう。
※ちなみに、プログリットの創業者はマッキンゼー出身です。

 

海外留学する

金銭的・時間的なコストが大きく生じるため、あくまでも学歴や職歴がコンサルファームの足切り基準に引っ掛かってしまう方向けですが、海外留学、特に海外MBAを取りに行くのは1つの手です。

足切り基準とは?

現在では、オンラインで海外MBAを取得できるコースも増えてきました。

コンサル転職に直結する学位に加え、英語力も手に入るので一石二鳥です。

ただ、現地に赴くのは貴重な経験にはなりますが、コンサルファームの選考基準を満たしている方が、コンサル転職のためだけに海外留学をするメリットはありません。

コンサル転職のためにMBAを取得する意味はない?

多大なコストがかかる選択肢でもあるため、本当にコンサルタントを目指すべきなのか?という点も含めて、熟考する必要性があるでしょう。

 

英語とともにコンサルへの転職で必要な力

英語力が高いに越したことはありませんが、それだけでコンサルに転職できるわけではありません。

以下のスキルは最低限必要なものと言えるでしょう。
 

ロジカルシンキング

コンサルタントへの転職で最も必要なベーススキルの一つが、ロジカルシンキングでしょう。

コンサルファームの現場では、クライアントからヒアリングした内容を整理し、何が課題なのかを分析して解決策を導き出し、クライアントが納得いくように説明することが求められます。

この一連の仕事の礎となるのが論理的思考(ロジカルシンキング)です。

ロジカルシンキングは、「合理的」「因果関係を正しく捉える」「主観的ではなく数字やデータを用いて客観的に説明する」「主張が根拠に裏付けされている」などの要素で構成されています。

コンサルの面接では、この力があれば評価されるというより、なければ受からないレベルのものです。

ロジカルシンキングに自信がない方は、日頃から業務の論点を意識し、相手が納得できるように具体的に説明することなどを心がけてトレーニングすると良いでしょう。

 

コミュニケーション能力

コンサルというとスマートな問題解決のイメージが強いからか意外に思われる方も多いのですが、コミュニケーションスキルは非常に重要です。

コンサルはクライアントワークなので、クライアントの話に耳を傾け、立場や気持ちを理解するといったコミュニケーションスキルが大切になるのです。

コミュニケーションスキルがない場合、面接段階で簡単に見抜かれてしまいます。

ちなみにコミュニケーション能力というと「話す力」だと誤解される方が多いのですが、実際には「聞く力」が非常に大切なのです。

面接では自己アピールも当然重要ですが、一方的に話し続けるのではなく、面接官が何を知りたいのか、何を求めているのかをしっかり汲み取り、発言することが必要になります。

 

現職で得た専門知識やスキル

当たり前のことにはなりますが、現職で得た専門知識やスキルがあってこそ、コンサルファームの面接で評価されると言えます。

英語力が高い新卒や第二新卒と、英語力が高いけれども前職でアピールできる実績がない中途採用希望者がいた場合、多くのファームは前者を採用するでしょう。

前職で得た経験やスキルをしっかりとアピールできるように、過去の業務を棚卸しし、整理しておくことが必要です。

本コラムで述べているように、コンサルタントへの転職では英語が全てではありません。

現職で経験した知識やスキルに秀でるものがあれば、英語力がなくとも転職は可能です。

 

コンサルへの転職に必要なこと

コンサルファームへの転職に際して、英語が必要か否かはファームによって異なります。ただし、現場で英語を使う機会が少ないファームであっても、選考においては適性検査や面接などで英語力が問われる場面があります。

また、英語が使えることによって、年収アップの可能性もあることから、どうしても苦手という方でない限りは、身に付けておいた方が良いと言えるでしょう。

ただ、コンサルタントへの転職を成功させるために必要なのは英語力だけではありません。

面接に備え、コミュニケーション能力やロジカルシンキングの質を高め、しっかりと今までの実績をアピールできるようにしておくことが大切です。

このように、コンサル転職を成功させるために必要なポイントは多岐に渡ります。

全てを独力で対応するのは至難の業と言えるでしょう。

弊社フォルトナでは、こうした選考対策のアドバイスからキャリア・人生戦略の設計まで、徹底したサポートを得意としています。

コンサルタントへの転職をお考えの方は、ぜひお気軽に弊社コンサルタントまでご相談ください。

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