PwCコンサルティング(Consumer Wellness)×フォルトナ スペシャルインタビューPart1

公開日:2025.03.28 最終更新日:2025.03.28

 

PwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)は、戦略の策定から実行まで総合的なコンサルティングサービスを提供しています。グローバルに広がるPwCのネットワークと連携しながら、クライアントが直面する複雑で困難な経営課題の解決に取り組み、国内はもとよりグローバル市場での競争力強化を支援しています。

なかでも流通・消費財・ヘルスケア・ライフサイエンス領域のコンサルティングを担うConsumer Wellness(以下、CW)チームは、「生活者の新たな体験価値を共創する」ことをチームミッションとして日々活動しています。PwC内外の広範なステークホルダーと連携し、「顧客体験価値の向上」「サステナビリティへの対応」「リテールマーケティングエクセレンス」「ニューモダリティへの対応」「病院経営支援」「コスト削減と経営資源の最適化」「ガバナンス強化および迅速な不正・不祥事対応」などのプロジェクト提案・推進をしています。

今回は、CWチームを率いる上席執行役員 パートナーの屋敷 信彦様にインタビューをさせていただきました。

インタビュアーはフォルトナ加藤と小野が務めます。


屋敷 信彦様 プロフィール
上席執行役員 パートナー。
コンサルティング会社を経て、2008年より現職。2016年から2年間PwCオーストラリアに出向。
専門領域は、セールス&マーケティング分野における戦略立案・新規事業創出・デジタルトランスフォーメーション・チェンジマネジメント。
食品・飲料・流通・サービス・物流・生命保険・製薬・官公庁など、幅広い業界において、15年以上にわたるプロジェクト経験を有する。近年はパーパス経営の実現、経済性と環境・社会性の両立をテーマに企業のサステナビリティトランスフォーメーションを通じた社会的インパクトの創出に取り組んでいる。

「生活者に新たな価値を」消費財やヘルスケア領域のコンサルティングチーム

[加藤]
本日はよろしくお願いいたします。
最初に、屋敷様のご経歴をお伺いしてもよろしいでしょうか?

[屋敷様]
2008年に入社し、主にセールス・マーケティングの領域において、さまざまな業界で戦略立案からトランスフォーメーションの支援を行ってきました。
2016年から2018年までの間、PwCオーストラリアに出向し、帰国後は流通・消費財業界に注力してきました。現在は、CWチームのリードに加えて、サステナビリティチームのリードも担当しています。

[加藤]
CWではどのような業界のクライアントをご支援されているのでしょうか?

[屋敷様]
CW内のインダストリーチームは、小売・卸・商社を対象とするRetail&Wholesale(以下、R&W)、消費財メーカーを対象とするConsumer Packaged Goods(以下、CPG)、ヘルスケア・ライフサイエンスを対象とするHealth Industries Advisory(以下、HIA)の3つのSub-Industryで構成されています。R&WではSM・GMS・CVS・百貨店・外食といった生活者の接点となる企業群およびそれらを支える流通・卸を支援しており、CPGでは食品・飲料・日雑・化粧品・アパレル等の企業群を支援しています。HIAでは製薬・医療機器・病院といった健康に関連する企業群を支援しています。

[加藤]
流通・消費財業界とヘルスケア業界担うチームを統合されたのには、どういった背景があるのでしょうか?

[屋敷様]
消費財業界では「健康」に関連したプロダクトやサービスの開発が注目されています。私たちのクライアントである消費財メーカーの多くも、ヘルスケアを意識した商品開発や新規事業の開発を進めています。例えば、健康に資する食品や飲料の開発に加えて、健康を統合的にサポートするプラットフォームビジネスの構築を目指す企業も増えてきています。
日本の高齢化社会という課題において、「食と健康」は今や多くの企業にとって重要なテーマとなっており、さまざまな大手企業がその分野への取り組みを強化しています。このような流れを受けて、私たちもヘルスケアに関する知見を組み合わせた提案を強化し、企業の本質的な課題解決を支援していきたいと考えています。
一方でヘルスケア業界では、医療や治療の枠を超えた「未病」や「予防」の分野に注目が集まっています。従来の医療モデルは、病院で治療を受け、薬を処方することに重きを置いていましたが、現在では病気を未然に防ぐことや患者を総合的に支援するPatient Centricityの考え方が重要視されています。この流れに沿った総合的な医療サービスの提供を目指し、消費財とヘルスケアの連携を強化しています。
そういった観点で、さまざまな専門性を持つ人材を集約することで、よりコラボレーションしやすい環境をつくるという目的で組織統合に至りました。

[加藤]
ニーズに寄り添い、最適なサービスを提供するために組織体制も変更されたのですね。
具体的にどのようなプロジェクトを進められているのでしょうか?

[屋敷様]
私たちは戦略立案からトランスフォーメーションの実行支援まで一貫してサービス提供することを理想とし、M&AからPMI、DX、SX、グローバル化に至るまで、幅広いソリューションを提供しています。

具体的なプロジェクトの例として、未来を見据えた新しい都市型ショッピングモール開発のプロジェクトをご紹介します。このプロジェクトでは、まずその都市が目指す方向性をしっかりと捉え、どのような人が住み、どのような人が働き、どのような観光客が訪れるのかを検討の軸とし、将来の目指すべき姿を描いたところからバックキャストし、必要なテナントや施設、提供すべきサービス等のコンセプトをデザインしました。
モールとしてどのようなサービスを提供できるかをクライアントと共に検討し、単一の業態にとどまらず、例えば医療機関と連携するなど、さまざまな企業が協力し、最終的には消費者や生活者への価値を高める形で全体をデザインしました。このように、あらゆる人々のより豊かな生活の実現に寄与できる点に、非常に価値があると感じています。

[加藤]
消費財からヘルスケアまでターゲットとされている分野は幅広いですが、CWチームには何名程所属されているのでしょうか?

[屋敷様]
現在、約300名が、プロジェクトごとに各ソリューションチーム・専門家と連携し、課題解決に向けて最適なプロジェクト体制を構築するスタイルを取っています。こうしたアプローチのなかで、コラボレーション文化が非常に浸透しており、チーム間での協力が活発に行われています。

他ファームから転職した人も驚く、PwCの柔軟なコラボレーション文化

[加藤]
PwCコンサルティングは盛んなコラボレーションが特徴だとお聞きしますが、CWチームでもコラボレーションが盛んなのですね。

[屋敷様]
そうですね。基本的にCWチームだけで進めるのではなく、他の部署とも連携しながら進めています。私たちのチームだけで完結するスタイルは取らず、必ず専門性の高いソリューションチームと協力しています。
例えば、先ほどのプロジェクトではFDL(Future Design Laboratory)という未来創造コンサルティングを専門とするチームと一緒に、今から10年以上先の未来像を描き、バックキャストしていく作業を行っています。また、医療機関との連携ではCW内の病院経営支援チームとも連携し、病院視点でのサービスや経営改革においてどのようなメリットが生まれるかを共に考えています。このように、プロジェクトでは必ず専門チームとのコラボレーションを通じて進めています。

[小野]
PwCの魅力について教えていただけますか。

[屋敷様]
総合コンサルティングファームの強みとして、私たちは「戦略から実行まで」を一貫して支援できる点があります。戦略を立てて終わりではなく、戦略を策定した後の実行フェーズまでしっかり伴走します。多くのクライアントは立てた戦略を実行に移す段階で苦労されていると感じます。なので、さまざまなサービスラインを組み合わせてクライアントと一緒に最終的なゴール達成まで導いていけることが私たちの大きな魅力だと感じます。

[加藤]
総合コンサルティングファーム、かつチーム間の連携が柔軟に取れるからこそできる価値提供ですね。

[屋敷様]
そうですね。他社から中途入社された方からは「コラボレーションがこんなにスムーズだとは思わなかった」という声をよく聞きます。多くの会社が風通しの良い組織を目指していますが、 PwCではそれが非常にうまく実現できていると感じています。新しく入社した方は当社の社員・職員が皆、とても協力的であることに驚かれます。これは、長年かけてさまざまな仕組みを整備し、協力的な文化を育んできた結果と思います。
営利団体として利益をあげることは当然重要ですが、利益至上主義になってしまうと、「コンサルティングとはそもそも何のためにあるのか」という本質を見失ってしまう可能性があります。PwCの良さは、社会に対して価値を提供するという理念を大切にしている点です。規模的成長も重要ですが、ただ闇雲に大きくなれば良いという考え方ではありません。私自身も、社会への価値提供を意識しながら、PwCの価値観を体現できるようなプロジェクトを推進していきたいと考えています。
こうした思いを各メンバーがもつことで、コラボレーティブな文化が醸成され、それこそがPwCの最大の強みと考えます。

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