Xspear Consulting×フォルトナ スペシャルインタビュー

-Xspear Consulting× Fortna Special Interview-

Xspear Consulting×フォルトナ スペシャルインタビュー

Xspear Consulting(クロスピアコンサルティング)は、シンプレクスグループが2021年4月に立ち上げた戦略/DXコンサルティングファームです。

社名のXspearとは、多様な専門性を掛け合わせ、企業や産業の変革を支援する意味をこめた“X”と、槍・尖兵を意味する“spear”を組み合わせたもの。

金融領域・非金融領域の双方を対象として、最先端テクノロジーに立脚した戦略立案と実行支援を強みとしています。

今回のインタビューでは、Managing Directorの藏満 一馬様に登場いただきます。

藏満様のこれまでのキャリアを紐解きつつ、Xspear Consultingの具体的なプロジェクト事例や強み、シンプレクスグループとの関係性、特長的なカルチャーや育成方針など、様々なお話をお伺いしました。

Managing Director 藏満 一馬様 プロフィール
大学卒業後、シンプレクスに入社。金融機関向けのシステム開発を経験した後、アクセンチュアに入社。金融業界を中心に、DX戦略策定、新規事業立案、組織変革、規制対応等の幅広いプロジェクトを主導。2022年シンプレクス、Xspear Consultingに参画。

DXと言えばクロスピア。DXを行う上で本当に大切なこととは

[フォルトナ野口]
本日はよろしくお願いいたします。まずは藏満さんのご経歴を伺えますでしょうか。

[Xspear Consulting藏満様]
私は、新卒でシンプレクスに入社しました。金融とITの知識を身につけて成長できる会社に行きたいと学生時代から考えており、そうした環境が整っていたからです。5年ほど金融システムの開発に携わる中で、より上流のコンサルティングの仕事に興味が出てきました。当時はシンプレクスグループの中にコンサルティングファームはなかったので、外部に挑戦の機会を求めてアクセンチュアに転職をしました。
アクセンチュアでも金融業界の案件に携わることが多く、はじめは規制関連のプロジェクトで、リーマンショック後のバーゼル規制対応に携わっていました。その後、日本の金融機関にとってアンチ・マネーロンダリングが重要テーマとなってきたこともあり、同領域のプロジェクトを多く手掛けていました。アクセンチュアでのキャリア全体を通じて、リスク管理やコンプライアンスといった所謂「守り」の案件を多く経験しました。
そこから並行して金融機関向けのデジタルトランスフォーメーションや新規事業企画のような「攻め」の案件にも関わるようになり、バランスよく仕事ができている状況に非常にやりがいを感じていました。なので、そのまま同社の中でDXコンサルティングを生業としてやっていくのだろうと考えていた矢先のこと、シンプレクスでXspear Consulting(以下、クロスピア)というコンサルティングファームを設立するので、戻ってきてやらないかと声をかけてもらったのをきっかけに、ジョインして今に至ります。

Xspear藏満様

[フォルトナ野口]
御社に戻られたのはどんな理由があったのでしょうか?

[Xspear Consulting藏満様]
クロスピアにアクセンチュアでの経験を活かせるだけの人材が揃いつつあったこと。また、シンプレクスグループのシナジーを発揮することで、顧客へ提供する価値をより高めることが出来ると考えたためです。
加えて、クロスピアはまだ100人に満たない組織。経営や事業運営の役割を自ら担う機会があったことも大きなポイントです。特に外資系の大手ファームですと、日本ではパートナークラスであっても、グローバル全体で見れば中間管理職的なポジションとなります。実際に自分が会社を動かしているという感覚を持つにはだいぶ距離があります。クロスピアであれば、自分がその感覚を持つのにちょうどよいサイズ感だと考えました。

[フォルトナ野口]
元々会社経営にご関心があったのですか?

[Xspear Consulting藏満様]
実はそこまで強い関心があったわけではありません。コンサルティングの仕事に興味がある方であれば、会社経営にも興味を持つ人は多いと思います。いずれ自分で事業をやりたい、社長になりたいと考える方もいますよね。しかし、私自身は経営をすることが目的ではなく、コンサルタントとして成長するにあたり、経営者目線を持ち切れていないことに苦しんだことがきっかけで経営に興味を持ちました。そのため、自らを経営に近い立場に置くことで、視座を高め、視野を広げられると考えました。今自分が解こうとしている問いは、本当に会社にとって大切なことなのか、社長が考えなければいけないことなのか。それを問われたとき、CXOやマネジメント層の目線で考える必要があります。その立場を経験せずとも経営者目線でのコンサルティングを行える方もいると思いますが、私は物事を自分自身で体験した方がより理解できる人間なので、まずはやってみようと考えました。

[フォルトナ野口]
ありがとうございます。御社ではどのようなプロジェクトをやっていらっしゃるのでしょうか?

[Xspear Consulting藏満様]
クロスピアは戦略/DXコンサルティングを軸にした会社です。例えばクライアント企業のCXOクラスからいただく ご相談として「競合他社がDXを進めている一方、当社は取り組みが遅れているが、限りあるリソースをどの領域に投下すべきか」というものがあります。我々としてはそれを受けて、DXによって何を達成したいのかという目的を定義するところから一緒に考えます。
DXには3つのステージがあると考えており、まずはオペレーションをデジタル化することで効率化を図り、新たな領域への投資余力を捻出すること。次に、デジタルを使った新しいサービスを創出して収益を高めること。最後にビジネスモデルそのものの変革を行うこと。 この3つのステージの中でどれを実現すべきか、というところから議論をしていきます。
例えば、効率化を狙うなら、企業の顧客接点やオペレーションをデジタル化します。新しいサービスを作るのなら、事業戦略の具体化や新規技術の検証までやることもあります。また、最終的にDXを実現するには、組織そのものの変革が求められます。そこでは人材育成や評価、採用に至るまで、人と組織の制度設計を行います。一般的にDXと言った場合、このスコープのいずれかを指すことが多いと思いますが、クロスピアではそれら全てを手掛けています。また、対象となるクライアントも金融機関に限りません。

[フォルトナ野口]
DXを行う上で、どんなことを大切にされているのでしょうか?

[Xspear Consulting藏満様]
やはり、お客様の変革を本当に実現できるか、にこだわっています。デジタルをフックにして、お客様自身が良い方向に変わっていくまで伴走するのが私の中でのDXですね。

[フォルトナ野口]
以前御社の他のコンサルタントの方も、DXだったら正直クロスピアでなければできないというくらいに思っていると仰っていました。確かに同じDXと言えども、企業によってやっていることに大きな差があるようにも感じます。

フォルトナ野口

[Xspear Consulting藏満様]
局所的なことだけやっていても限界があり、しっかりと全体感を捉えて進めていくことが必要なので、そこを正しく理解し、サービスとして提供できるファームが生き残っていくと思います。

強みは、類まれなる技術力。シンプレクスとクロスピアの協働から生まれるシナジーとは

[フォルトナ野口]
ありがとうございます。そのようなDXを手掛ける上で、シンプレクスグループであるからこそのメリットはあるのでしょうか?

[Xspear Consulting藏満様]
シンプレクスとの協働は、クロスピアの大きな特長の1つです。どんなコンサルティングを手掛けていても、今の時代、テクノロジーが絡まない打ち手はなかなか少ない。そのため、テクノロジーの要素をどれほど持てているかで、DXに深みが出てくるのだと思います。シンプレクスが持つケイパビリティや実績がここで活きてきます。
シンプレクスはプロフェッショナルの技術者集団です。特にブロックチェーン、AIデータ 、クラウド、UI/UXといった領域の実績は豊富です。そうしたメンバーたちと一緒にコンサルティングサービスを提供できるのは、他のファームとの大きな違いです。
例えば金融業界では、セキュリティトークンといってアセットを裏付けにした証券をブロックチェーン上のトークンとして発行するビジネスがあります。今後、資金調達市場が再構築され、様々な業界のビジネスモデルが変わる可能性もあります。こうしたプロジェクトを行う際、シンプレクスのブロックチェーン領域のスペシャリストと協働して、事業企画やPoC、実際のプロダクト作りまで行えるわけです。

[フォルトナ野口]
テクノロジーに強みを持つと言う意味では、他のSIerとの違いはどのようなところにあるのでしょうか?

[Xspear Consulting藏満様]
シンプレクスの話にはなりますが、シンプレクスのシステム開発は、高い技術力が強みです。例えば金融機関が利用するトレーディングシステム。ミリ秒単位を争うスピーディーな株の取引や、デリバティブのプライシング、リスク値の算出では、複雑な金融工学のモデルを用いて計算を行います。乗り物で例えると、スーパーカーのエンジンを作るようなもの。シンプレクスはそのような高い技術力を要するシステムを作ることを得意としています。
一方で 大衆車を高品質で大量に作るようなシステム開発は、大手SIerの得意とするところと言えます。要するに、得意としている領域が違うということです。
シンプレクスのエンジニアは、昔から高難度の開発を手掛けてきたメンバーが多いです。こうしたエンジニアも交えながら一緒にコンサルティングサービスを提供できるというのは、シンプレクスグループの強みであり、クロスピアの最たる特長です。

Xspear藏満様

[フォルトナ野口]
シンプレクスグループの技術があるからこそのオーダーも多そうですね。

[Xspear Consulting藏満様]
その実感はあります。例えばAIデータの領域では、大量のデータを分析して示唆を出すにあたり、「分析データの量と質は十分なのか」「どのモデルだと意味のある分析ができるのか」といったデータサイエンティストのスキルも必要になるわけです。その辺りをセットで提供できるのはクロスピアやシンプレクスの得意技であるが故に、ここを期待されてご相談いただくケースも多いです。

[フォルトナ野口]
先日早田CEOにお話を伺った際、今後は新規性が高い分野に関して他のファームを圧倒したいというお話をいただきました。

[Xspear Consulting藏満様]
そうですね。新規性が高い技術というのは結局すぐに答えが分からないわけです。例えばメタバース、Web3 にせよ、これ自体がビジネス的に価値を生めるのか、技術的にどう転用できるのか、すぐには分かりません。だからこそお客様からPoCをやりたいというリクエストを数多くいただきますし、そこで実際にPoCのサポートをできるのは強みです。
一方で、シンプレクスグループにおけるクロスピアの役割としては、シンプレクスが元々強かった領域以外のところに踏み出していくことも求められています。なので、今まで培ったテクノロジーの知見や得られた経験を違う領域にどう生かしていくかがミッションとなっています。

[フォルトナ野口]
CXOアジェンダに該当するような案件はどれくらいの割合を占めているのでしょうか?

[Xspear Consulting藏満様]
直接CXOと対峙すると言う意味では3割程ですが、多くのプロジェクトがCXOアジェンダから派生したもので、クライアントにとって大きな意味を持つものばかりです。とある金融機関ではトップマネジメントに深く入り込んで、ずっと案件が広がり続けているようなクライアントもあります。

プロフェッショナルとしての成長と、持続可能な働き方を両立させる特長的な組織風土

[フォルトナ野口]
次に、御社の組織についてお伺いできればと思います。先日早田CEOからは、「メンバー全員と1on1をやっている」と伺いました。100人近い規模感でそれをやるのはかなり大変かと思います。

[Xspear Consulting藏満様]
早田が各メンバーと話をするくらい経営と現場の距離が近いことは当社の魅力の一つです。今は80名ほどですが、ワンプールのため組織の中に壁がありません。
また、組織としては、育成にも力を入れています。メンバーの成長を考えると、日々の業務の中で育成を行うのが確実で現実的。そのために1on1はとても大切だと考えており、私も隔週でメンバー全員と対話をしています。「今週と先週プロジェクトワークをやってみて、何ができて何ができなかったのか?」という点を中心に振り返ります。課題が見えてきたとき、次に向けて何を改善できるかというネクストアクションを考え、それをメモとして残しておいて2週間後にまた振り返るという感じです。
出来なかったことを潰していく、結局それの積み重ねが成長の近道です。早田との1on1では、もう少し中長期的な話をしていると思いますが、私はプロジェクトの中で育ってもらうために必要なことを話すようにしています。

[フォルトナ野口]
これからの更なる成長が楽しみですね。どんな人材を求めていらっしゃいますか?

[Xspear Consulting藏満様]
一緒に働きたいと思うのは、当事者意識を持って仕事が出来る方です。
私はよく面接で、これまでの仕事の中で一番厳しかった局面はどこで、どうやってリカバリーしたかを質問しています。
リカバリーできたという成功体験を語ってほしいわけではなく、厳しい局面をどう捉えてどう乗り越えようとしたかを確認しています。当事者意識をもって取り組んだ方の回答は真に迫ったものがあります。本当に考え抜いてやり切ろうとしたのだなというのが伝わってくる方とぜひ一緒に働きたいですね。
加えて、コンサルティングのサービスを提供する上では、クライアント企業に「本当に良くなってほしい」と心から思えるかが大切です。より収益を増やしたい、グローバルで勝負できるようにしたい、業績を回復させてまた存在感を発揮して欲しい、など。お客様が本当に苦しんでいるところに対して価値を提供したいと思える人が活躍できる土壌がクロスピアにはあると思います。
もちろん、自分のやりたいことやお金を稼ぐことも大事ですが、せっかくコンサルティングという仕事をやるのであれば、クライアント企業や業界の発展、更には社会課題解決に繋がるような仕事に心から興味を持てる人と一緒に仕事をしたいと思っています。

[フォルトナ野口]
スキルだけでなく、コンサルティングを行う上でのスタンス面も大切ということですね。御社のコンサルタントの方がどのような資質をお持ちなのか、イメージが湧きます。カルチャー面での特長はいかがでしょうか?

フォルトナ野口

[Xspear Consulting藏満様]
若いメンバーが多く、新設されたファームでもあるので、フラットなカルチャーです。
コロナ禍になり、世の中の空気として出社することが憚られるようになりましたよね。ファームによっては原則出社禁止、結果的に在宅勤務のメリットを感じた方が多かったのは事実だと思いますが、一方で週に1回ぐらいは皆と会いたいなと思う人もいるわけです。週に1回すらも行く場がない会社だと、人によってはなかなか苦しいんじゃないでしょうか。新卒入社してもずっと同期とは会えないとか、中途入社でも顔を合わせる機会がないとか。
そうなると、組織への帰属意識もなかなか生まれづらい。クロスピアでは強制ではなく、集まれる場所があります。横の連帯も生まれやすいので、若いメンバーにとっても良いと考えています。

[フォルトナ野口]
藏満さんご自身が若手の方との関わり方で意識されていることはありますでしょうか?

[Xspear Consulting藏満様]
あえて早く帰るようにしています。コンサル業界=長時間労働という風潮がありますよね。確かにプロジェクトの状況によっては時間をかけて乗り越えなければならない局面はありますが、長時間労働を常態化するのは健全ではありません。メリハリが必要ですし、生産を高める働き方は追求する姿勢が必要です。なので私は敢えて早く帰る姿を見せて、「上司が帰っているのだから、若手もダラダラと会社に残る必要はないよね」という雰囲気づくりを心掛けています。また、上位層がしっかり休みを取ることを堂々と発信することも大切だと思います。
コンサル業界全体がホワイト化してきていると思いますが、クロスピアも例外ではなく、生産性を高めるとか、長時間労働を前提にしない、といった意識が非常に強いです。オールドスタイルがデフォルトではいけません。それをクロスピアのカルチャーとして根付かせていきたいですね。

[フォルトナ野口]
公私ともに充実しているコンサルタントが学び続けて成長するというのは、クオリティの高いコンサルティングに繋がりそうですね。次に、御社で実現できるキャリアパスについてお伺いできますでしょうか?

[Xspear Consulting藏満様]
ワンプールの組織なので、個人のやりたいことをベースにキャリアを描けるファームです。もちろん本人の能力次第ですが、ITコンサルタントをやってきたメンバーがいきなり事業戦略策定のプロジェクトにアサインされることもあります。チーム間に壁のある大手ファームだとダイナミックなアサインを実現するのはなかなか難しいことだと思います。
また、もし自分のやりたいプロジェクトが社内に無いようであれば、自分で案件を獲得してきてもいいと常々話をしていますし、実際に若手社員が案件を受注したケースもあります。当然独力で案件を獲得するのは難しいでしょうから、そのためのサポートを我々は全力で行います。

[フォルトナ野口]
今後のビジョンはいかがでしょうか?

[Xspear Consulting藏満様]
まだまだ世の中に我々が貢献できる機会は多くあると考えています。今のところクロスピア自体の売上は大きく成長できていますが、それでも世の中に必要とされているコンサルティングの仕事量に対して、十分に貢献できているとは言えません。我々自身まだまだ成長できる余地があると思っています。
そこにシンプレクスグループであるが故の付加価値を更に発揮することで、我々にしか提供することができないコンサルティングを磨き上げていきたいですね。私自身、そこに今後のキャリアを捧げていきたいです。

[フォルトナ野口]
ありがとうございました。では最後に、読者の皆様へメッセージをいただけますでしょうか。

[Xspear Consulting藏満様]
当事者意識を持って自分から物事を動かしたい方、クライアントや業界の変革を進めていきたいと思われる方にクロスピアは最高の環境です。私はコンサルティングの仕事が好きです。いろいろな課題や新しいものに触れられるだけでなく、社会課題解決や業界変革に繋がる仕事だと思っています。そのような想いでコンサルティングに取り組みたい方はぜひ一緒に働きませんか。
また、クロスピアでチャレンジしていけば、これからのビジネスパーソンとしてのキャリアを下支えするような明確なスキルを身につけることができます。そのスキルを使って新たなことにチャレンジしていただいても良いと思いますし、コンサルティングの仕事が好きなのであれば、長く一緒に働いていけたら嬉しいですね。

[フォルトナ野口]
本日はありがとうございました!

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