推薦図書　～専門知識をインプットする～

コンサルファームにおけるケース・インタビューに臨むにあたり、まず、基礎知識として押さえておきたいのが、マーケティング、経営/会計関連です。企業の成長戦略の打ち手において、M&Aは外せない時代ですので、基礎だけでも抑えておきたいところです。
また教科書的な模範解答を脱却して、ユニークなアイデア、打ち手を出し切る為には、多種多様な業界のビジネス構造の理解や、新進気鋭のベンチャーが既存マーケットに切り込んだビジネスモデル/事例への考察が役に立ちます。

こうしたリサーチ・考察は、コンサルに転職してからも非常に大切な習慣となります。コンサルファームへの転職を考えているのであれば、日常的にこのような書籍からのインプットを増やしていきましょう。

得られる知識：

20世紀初頭から現在まで、約100年の間に登場した90余りの戦略コンセプトを、その背景と共に理解できる。
重要な戦略コンセプトは図解されており、理解しやすい。

活用方法：

ざっと流し読みで、多くの戦略コンセプトの触れると共に、それぞれの戦略の不完全性（時代や経済の発展と共に、コンセプトが通用しなくなった背景の記述あり）と、戦略論におけるポジショニングについて理解しながら読み進めると良いだろう。
※活字が苦手な方は、下記に紹介する2巻立てのマンガ化シリーズから手に取っても良い。

著者：

三谷 宏治（BCG、アクセンチュア出身）

発売日：

2013/4/27

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経営戦略全史のマンガシリーズ（前編）

著者：

三谷 宏治（BCG、アクセンチュア出身）

発売日：

2016/5/21

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経営戦略全史のマンガシリーズ（後編）

著者：

三谷 宏治（BCG、アクセンチュア出身）

発売日：

2016/5/21

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得られる知識：

ビジネスモデルの歴史と栄枯盛衰、最新サービスを俯瞰的に理解できる。
└例えば、クレジット/決済業界のビジネスはどのように生まれ、発展してきたのか？
　そこに、現代のスタートアップ企業が、どのようなサービスで切り込んでいるのか？

活用方法：

ざっと流し読みで、多くのビジネスモデルと最新サービスに効率的に触れる。新規事業開発はもちろん、経営戦略、マーケティング戦略を策定する上でも、最新スタートアップのビジネスは参考、あるいは脅威として意識しておく必要がある。
下記は登場企業「ビジネスモデル」の一例。
金融/決済関連：
メディチ家「国際為替・決済」、三井越後屋「現金掛け値なし」、バンカメ「VISAカード」、スクエア「モバイルペイメント」、キックスターター「クラウドファンディング」
小売/流通関連：
A&P「チェーンストア」、シアーズ「GMS」、ギャップ・ベネトン「SPA」、アマゾン「ワンストップ」「ロングテール」

著者：

三谷 宏治（BCG、アクセンチュア出身）

発売日：

2014/9/18

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得られる知識：

マーケティング二大巨匠であるポーターとコトラーの有名理論と、その組み合わせ方を理解できる。

活用方法：

・マーケティングといえば４Ｐ、と安易に考えている方は、ケーススタディで撃沈してしまう為、必読。
・客足の落ちたレストランの復活シナリオを通して、マーケティングの実践法を理解できる為、本書を読みながら、まずは、自身の携わる商品・サービスのマーケティング戦略・打ち手を考察しておくと、面接でも役立つだろう。

著者：

金森努 (著, 監修), 竹林篤実 (著)

発売日：

2012/3/16

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得られる知識：

ポストM&A（＝PMI）フェーズにおける、経営および現場トラブル事例と、対処についての理解
└M&Aを、「M&A戦略策定」「ディール実行」「PMI」の３フェーズに分けた上で、PMIを主に記述されている。

活用方法：

ポストM&Aコンサルタントへの転職を目指す方は、職務内容の理解を深め、志望動機や活かせる経験の整理に役立つ。あくまで、PMIを主に記述されているので、M&A全体や、M&A戦略策定フェーズにおける深い理解には、別書籍を合わせ読む必要がある。

目次：

第一章：M&Aの基本鉄則
第二章：M&A後の組織融合の鉄則
第三章：M&A後の人材管理の鉄則
第四章：M&A後の経営管理の鉄則
第五章：M&A後の戦略実行の鉄則
第六章：M&A後の再編の鉄則（SKU（商品管理最小単位）の再編が進まない、工場の再編が進まない、物流拠点の再編が進まない、社内システムの再編が進まない）

著者：

田中 大貴（マッキンゼー、ベイカレントコンサルティング出身）

発売日：

2018/4/12

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得られる知識：

世の中の、いわゆる“できる人”が行なっているセルフ・マネジメントの大原則を、「8つの習慣」として紹介されている。
・成果をあげるための考え方
・自らの強みを活かす方法
・時間管理　など

活用方法：

自ら成長したい人は、一冊手元に置き、
まずは、自身がもっとも課題に感じる部分の解決に向けて実践してみると良いだろう。実践しなければ意味がない。
別の課題にぶつかった時も、繰り返し手に取ることでヒントを得られる自己啓発のバイブルとなる。

著者：

P.F.ドラッカー

発売日：

2006/11/10（初刊1967年）

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得られる知識：

営業行為の各プロセス（準備、アプローチ、ヒアリング、プレゼン、クロージング）についての体系化・標準化が出来る。

活用方法：

・営業職の方で、面接または職務経歴書作成に向けて、自身の営業プロセス・勝ちパターン・課題を体系的に整理しておきたい人。
・自身、あるいはチームの営業成績を高めたい人（個人の営業センス以外の部分の標準化により、チームの底上げが出来る）

著者：

野部 剛（ソフトブレーン・サービス出身）

発売日：

2009/2/6

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