パートナー同士の仲が良く、希望を叶える柔軟なアサインが可能
[加藤]
チーム内の雰囲気はいかがでしょうか?
[屋敷様]
上下関係なく仲が良いチームだなという印象をもっています。最近では、「CWカップ」というゴルフイベントがあり、ベテランから若手まで気兼ねなく楽しんでいます。この企画は、私が指示しているわけではなく、若手が「やりたい!」と思って自発的に企画してくれているものです。
さらに、ゴルフをしない人向けに「みんなでテニスをやりましょう」とか「BBQやりましょう」といった提案が出てきたり、メンバーの自発的な動機に基づいてさまざまな企画が生まれます。私はこうした「やりたいことをどんどん企画して実現する」という姿勢をとても大切にしています。最近では「運動会をやりたい」という話も出ています。他のチームで実施して盛り上がった例があるようで、その話を聞いて自分たちでもやってみようと動き出しているようです。こういった形で自然とチーム内のコミュニケーションの場が生まれており、雰囲気が良くなっていると感じます。
また、パートナー同士も仲が非常に良いです。プライベートでも一緒に飲んだり、ゴルフに行くなど、とても風通しの良い環境です。
パートナー同士があまり話さない環境では、チームの方針が正しく伝わらなかったり、若手が無駄に気を使ったり、チーム全体の雰囲気が悪くなったりすることがあると思いますが、常にコミュニケーションを取っている環境だと、部下も自然と打ち解け合い、活気のある雰囲気になります。その結果、チーム全体のまとまりが強くなり、実際離職率が低いなど、組織にも良い影響が出ているのだと思います。
[小野]
パートナー同士の良好な関係がチームの活気やまとまりにつながり、離職率の低さに結びついている点が印象的ですね。
続いてアサインの質問をさせていただきたいと思います。プロジェクトメンバーはどのように決めているのでしょうか?
[屋敷様]
基本的な考えとして、やらされる仕事より自分がやりたい仕事をすることでパフォーマンスを最大化できると思っているので、それぞれのキャリアの志向性をしっかりとコーチ(上司)と話し合い、どの方向でキャリアを築いていきたいかを明確にしたうえで、それに合ったアサインを行うことを目指しています。
例えば、現在は下流の仕事をしているけれど、もっと上流の仕事にシフトしたいという希望があれば、下流の仕事のなかで徐々に上流にシフトできるようなプロジェクトを選んでいきます。
また例えば、サステナビリティに興味があれば、それにフォーカスする形でアサインすることもあります。「どこに所属しているからこの分野しか担当できない」という制約もなく、部門をまたいだクロスアサインも積極的に行っています。こうした希望は毎週のアサイン会議で反映させており、メンバーがチャレンジできる機会の幅を広げることにつながっています。
「生活者の新たな体験価値を共創する」ことをミッションに、社会全体にインパクトを与える
[加藤]
コンサル出身の方はどのようなファームでの経験がある方を採用されようとしているのでしょうか。
[屋敷様]
BIG4や総合コンサルティングファーム出身の方は、ファームの体制やカルチャーも含めて熟知している方が多いので、即戦力になると感じます。また、より上流部分を強化して、戦略から実行を一気通貫できるケイパビリティを高めていくために、戦略コンサルティングファームでのご経験がある方の採用もしていきたいです。
[小野]
反対に、コンサル未経験者ではどのような経験を積まれている方を求められていますか?
[屋敷様]
スキル面では、事業会社でプロジェクトベースの経験を積んでいる方が望ましいです。特に社内改革や戦略立案に携わった方についてはニーズがあります。例えば、小売や消費財の領域であれば、店舗の中期経営計画作成や、組織横断的なトランスフォーメーションを担当したタスクフォースやチームでの経験がある方などは、フィットする可能性があります。
また、マインドセットとしては内発的な動機に基づき、WILLをもってプロアクティブに行動できる人材を求めています。仮に経験がなくても、興味があれば素養を考慮して幅広く採用を検討したいと考えています。チームとしてやりたいという意欲をもつ方には、成長の機会を提供し、チャレンジできる環境づくりを目指しています。
[加藤]
コンサル未経験でご入社される方はキャッチアップが大変だと思いますが、フォロー体制はどういったものがあるのでしょうか?
[屋敷様]
ベーシックなコンサルティングスキルを習得するための「CCSA(Core Consulting Skills Academy)」という教育プログラムがあります。期間は1ヶ月で、基礎からしっかりと学ぶことができる。コンサルティング未経験で不安な方も、まずこの研修を受けていただき、ロジカルシンキングや議事録作成といった基本スキルを身につけます。また、ケース演習では、クライアント役を担当する人に対して提案やデリバリーを行う経験を積むことで、実践力を養います。
私たちは、業界の知見とコンサルティング経験が組み合わさることで初めて価値を最大化できると考えています。そのため、業界知識はあるがコンサル経験がない方にはコンサルティングのプログラムを、逆にコンサル経験はあるが業界知識が不足している方には業界側の研修を提供しています。これらを組み合わせることで、バリューアップを図る研修体制を整えています。
[加藤]
業界知識とコンサルティングスキルを組み合わせて、参加者の成長をサポートする体制がしっかりと構築されているのですね。今後CWチームが目指すビジョンはどのようなものでしょうか?
[屋敷様]
「生活者の新たな体験価値を共創する」ことをミッションに掲げ、生活者がより豊かで便利な生活を送ることができる社会を、クライアントやさまざまなステークホルダーと共に創り上げていきたいと思います。従来の「消費者」という概念を超えて、生活をしているすべての人々=「生活者」を対象とし、健康な方だけでなく、病気の方も含まれるという考えのもとで、私たちは、これらの方々がよりウェルビーイングに暮らせる社会を実現するため、クライアントと共に新しい取り組みを推進していきます。一社だけで成し遂げることを超え、業界全体や社会全体にインパクトを与える存在を目指しています。
[加藤]
最後に候補者の方に向けてメッセージをお願いいたします。
[屋敷様]
非常に自由な社風で、どんどんチャレンジできる環境が整っています。業界の専門家として自身を成長させたい方、またビジョンに共感いただける方は、ぜひご応募ください。
アフタートーク
インタビュー終了後は、弊社小野と屋敷様で、過去出向されていたオーストラリアに関する話題で盛り上がりました。
[小野]
ご出向されていたオーストラリアでは、どちらの地域にいらっしゃったのですか?
[屋敷様]
メルボルンです。オーストラリアでの生活を振り返ると、自然の良さがその豊かさの根幹だと感じます。移民も多く、経済も安定していて、移民政策を柔軟に調整しながら人口をコントロールできるのも強みだと思いました。資源も豊富で、「日本とはまったく違う国だな」と実感しましたね。
[小野]
私も今年シドニーに行ったのですが、確かに豊かな国だという印象が強いです。住んでいる人たちも笑顔の方が多いように見えました。
[屋敷様]
日々の生活自体がとても気持ち良いんですよね。朝、駅まで歩く途中でコーヒーを買い、一息つきながら出勤するだけで、なんだか幸せな気分になるんです。天気が良くて、電車も混んでいない。こうした日常の豊かさは、行ってみないと分からないと思います。
さらに、オーストラリアには「人助けをすることが自然にできる」という文化が根付いているなと感じました。例えば、ご年配の方がバスに乗ってきたら当然のように席を譲るし、ベビーカーを持っている人がいたら周りが自然と手伝います。むしろ、誰も手伝わないと「どうして助けないの?」と言われるくらい、助け合いの精神が当たり前でした。こういう雰囲気は、昔の良き日本を思い出させるような優しさがあり、とても素敵だなと思いました。